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カテゴリ:人 / こころ
暖冬で桜が早く咲くかと思ったら、
早いのは早いけど、とびきり早いという印象でもなかった。 ただ温かければ早く咲くという訳でもなく、 開花前に気温が低くなることも必要らしい。 身の引き締まる寒さを越えなければ開花出来ないとは・・ 花の命も短い上に、なんとまあ、けなげな花であることか。 どちらかと言えば、凛とした梅の花を好んできたが、 潔いその散り方と相俟って、今年はとりわけ 桜をいとしく思う。 桜といえば西行、と言われるように、 西行の和歌には桜を詠んだものが多く、 それらはみな人口に膾炙されているが、 晩年、西行はこんなことを話した。 毎年 桜が咲くと思うだけで 私(西行)は嬉しさに胸が膨らむ。 それだけで 私(西行)は生を成就している。 桜が咲いて 人々が心浮き立つ時 その喜びの中に 私(西行)はいつもいるのだ。 願はくは 花のしたにて春死なむ そのきさらぎの 望月の頃 その願いどおり、皓皓と光る満月の夜、 西行は73年の生涯を閉じた。 後に俊成は詠う。 願ひおきし 花のしたにて をはりけり 蓮(はちす)の上もたがはざるらむ 西行にはこんな歌も残る。 仏には 桜の花をたてまつれ わがのちの世を 人とぶらはば ・・・・・・・・・・・・・・・ 風が鳴る。 26年前も春の嵐が吹き荒れた。 ・さくら散る お洒落な君が図りしか 空には激し 告別の舞 (「春嵐」より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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