★フクハナ★

今日は深夜明け。そういえば先週も土曜日は深夜でした。
今日はまたまた、コイケの愚痴の始まりです。

朝方、４時過ぎにナースコールが鳴り、モニターで観察している患者さまだったので、モニターでは何も変化ないけど、どうしたのかな？と思いつつその患者さまのもとへ。
そうすると、付き添いの母さんおなかの減ったわが子のためにせっせと眠い目をこすりながらミルクを作っておりました。
コイケ：「どうされました？」
母：「この子のミルクがこれで最後なので追加を持ってきてください。ちょっと今日、ダンナが仕事で夜までこれないんです。」

コイケ、カチーン！！！！
なぜかってその患者さま、もう入院して３日になるのに入院時からミルクがない、ない、って病棟の保存のスティックミルクを使い続けていたんです。
患者さまにはいろいろな事情があるから、と仕方ないとは思いますが、入院してから３日。一回も姿を見せないご主人。そんなご主人に強く言えない付き添いの母さん。そして入院してから「明日には主人が来てミルク持って来ますまら。」といい続けている母さん。病棟に腐るほどあった試供品のミルク、すべて使い切ってしまいました。しかも哺乳瓶も家から持ってきていなくて、病棟の哺乳瓶を使っています。なのに！自分の枕はしっかり持ってきたり、化粧道具も邪魔なくらいそろっていて、何より、吸える場所がないのにタバコがとってもたくさんタンスの上に積み上げてあるんです。（もちろん院内で販売していません。）
その患者さまは年齢のわりには体重も少なく、成長もすごく遅れていて、体に不思議な傷跡があることから、あることが疑われてさほどひどくない風邪なのに入院された患者さまでした。
信じられません！子供の飯はいいのか！って感じです。そんなその患者さまには病院から後期の離乳食が一日３回出されているのでミルクを病院の食事として差し出すことはできず、でも「残りは私が食べますから。」と母さん病院での配膳をミルクよりも離乳食を選択されています。
ほかにもここには書けないような信じられないことをシャアシャアとやっている母さんなのでした。
だからコイケはカッチーン！！！
もう、病棟にもミルクないよ～！あんたのところだけ今まで特別にしてあげていたのに、図々しい！と思ってしまいました。
そんなコイケは顔がひきつらないように「申し訳ないです。もう、病棟のミルクもなくなってしまい（もともとそんなに在庫がなく、ほとんど使うこともなかったし。）、どうにか準備できないでしょうか？」と聞いてみました。すると母さん、「近くの薬局まで歩くと１０分くらいかかるよね～。無理だわ。しょうがないからこの子、ダンナが来るまで我慢させるわ。」と母さん不機嫌。
入院してから３日間もしっかり病棟のミルク飲ませておいてそれはないだろ～！とさらにコイケ激怒。
しかし、コイケは患者さまのためのナースです。なんとか母さんにミルクを準備してもらわなければいけません。
その後、母と相談してコイケが仕事終了してから薬局まで一緒に行き、買い物して病院まで母さんを送りました。
ここまでナースがやることじゃないような気がしますがなんだかやり切れなくて、こんなことしてしまいました。
今度仕事言ったらなにかいわれそうな気がする…<(｀^´)>ｵｿﾛｼｲ。
ちなみに母さん、薬局でオムツ１パック、ミルク１缶、自分のシャンプー、リンス各１本、するめ、菓子パン、栄養ドリンクを買っていかれました。（なんかいやらしいけどしっかり観察してしまいました。）
やっぱり３日分のミルクは返す気がないようで、別にいいのですが、何かやりきれない思いのコイケでした。