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テーマ:子育てナース(80)
カテゴリ:ナースのつぶやき
病院って言えば…。
決まって怪談話がツキモノですよね。私たちも、落ち着いた夜勤で休憩時間が取れると時々話します。 今のコイケの病院は移転してまだ4年目なのでなかなか小児病棟には出現しないようです。ただ 、ほかの病棟に子どもがいるみたいですが…。 以前勤めていた病院には山のようにあります。何度も病院は建て直しているのですが、増築に増築を重ねて、古い建物を順番に建て直しているのでなんか一緒に移動されるようで新しい建物でもすぐに怪談話は出てきます。 霊感の強い友達なんかは、「あ、○○さん。良かったね~、やっと自由に歩けるようになったね~。」なんて深夜に廊下に向かって話していることも多く、昼間の仕事でも、「ごめん、なんかにらまれているからリネン室(シーツの置いてある部屋)に入れないよ。行ける?」なんて聞かれることも。 もちろんコイケはさっぱり霊感なくて、何も感じないのでいいよ~、と行きますがさすがにドキドキ!! でも遭遇したことは一度もないですけどね。 そんな時々ですが深夜になくなった人がご家族と家に帰られて、その無人の部屋からナースコールが鳴ったり、患者層から考えてもトイレにいける人がいない男性用トイレ(立ってするほう)のコールが鳴って、近づいていないのに急にトイレの水が流れ始めたり…。 でも一番驚くのが認知症の患者さまの夜間の徘徊! 怪談話なんかよりずっとリアルなので驚きます。 まだ、コイケが働き始めた頃は病室の窓はしっかりと全開するタイプのもので、個室にはベランダまでありました。 夜間、ラウンドに行くとその患者さんの姿はなく、枕もとには新しい出血のあとが。(点滴を抜いてしまっていました。)そしてその出血のあとをたどるとベランダで血まみれになって寝て見えました。真っ暗の中で懐中電灯のあかりで発見したときは、殺人事件をイメージしてしまいました。 ほかにも、普段は歩けないはずの方が談話室のソファーで寝てみえたり、自分で点滴を抜いてしまい、血まみれになり、ナースステーションまで歩いてお知らせしてくれる方。(結構あとの掃除が大変なんですけど。) 深夜、部屋に入るとほとんど動けない方がベッドから降りて(落ちて?)ベッドの下にもぐって「うわぁ!」とナースを脅かしたり…。 ほかにもたくさん、キリがないです。 でも、皆さん、とても素直で私たちももう、しょうがないなぁ、みたいな感じで対処していました。(でも、そのつど自分たちの管理ミス、観察ミスでレポート書いていて、それは苦痛だったけど。) そんな私たちは病院の中だけのお付き合いなのである程度割り切れますが、実際に、家で介護されてる方は世の中たくさんみえますよね。 本当に、お疲れ様です。 なかなか認知症の方とのお付き合いはなれるものでもないし、受け入れにくいものですが、コイケも将来、親の介護で遭遇するかも知れません。 今は少しずつ社会福祉が充実してきてはいますがなかなかすべての方が充実したサービスを受けられず、まだ介護で苦しんでいるご家族もたくさんいます。特に認知症に対しては難しい現実です。 なんだか政治のことはさっぱりわからないけど、無駄な小児科の入院(親のわがままとかでの入院。)で乳児医療費を使うよりも、もっと必要な人に税金を使ったほうがいいのに…と思いつつ、今日もそんな小児病棟での仕事が待っているコイケでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/07/31 01:07:35 PM
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