★フクハナ★

ちょっと前後しちゃいますが。
９月７日の日記を書いたあとで、６日の分を書きます。

そんな、朝、いつものように出勤したら、久しぶりにリカバリー（回復室、ナースステーションにつながっていある重症患者さまのお部屋）の電気がついていました。
ここ数日落ち着いていたので、なかなか落ち着きは続かないものだな、と思いつつ、その患者さまのカルテを開き…。

詳しいことを書くと、個人情報保護、というより、違う意味でコイケが追求されてしまいそうなのでかけませんが、ご家族内の交通事故で入院された子（ほかの家族は事故にあいませんでした）でしたが、なんと今多い子どもをほったらかしで、出かけてしまうようなご両親だそうで、それが原因で事故にあいました。
お風呂はなんと週に１回。
ご両親も、ご兄弟も、もちろん患者さまもかなり体臭がキツイ！！
一応脳神経外科入院で、副科に小児科、小児外科、整形外科、眼科、耳鼻科がつきました。
そんないろんな先生方がまず言われるのが…
「どうして○○ちゃんの一家、みんな臭うの？」

コイケも部屋に入ってびっくり。
みんな地黒っぽく、入院している子だけが色白。
担当ナースに聞くと「あまり汚れがひどくて体拭いたらタオルがびっくりするくらい真っ黒で捨てた。」と…。
だからひとりだけ色白だったのね。
そんなご両親、付きっきりで、ご兄弟も付きっきり。あいているもうひとつのベッドで寝ている始末。
しかもずっと付き添っている割にはすぐに二人でいなくなってどうやら病院を出て、喫煙してくるみたいでタバコのにおいをぷんぷんさせて帰ってくるご両親。
心配なのかと思えばご両親、ご兄弟をお部屋の中でほったらかし状態にし、テレビを見てゲラゲラ大笑い。
そして、さすがにナースステーションの中から私たちに見られて気が引けたのでしょうか、強く個室希望されました。
もちろん金銭的なことを確認すると、「（自分の）親に聞かないとわからない。」とお父さん。聞けば前日の夜に事故にあって入院しているのに、一緒に住んでいる祖父母に連絡していないとの事。
祖父母も一晩、自分たちの息子一家が帰ってこなくて心配していないのか、と驚いちゃいましたが、連絡しないご両親に対してもびっくりしました。結局、状態が落ち着いてから個室に、ということですぐに移動はしませんでした。

今どきこんなご両親がいるのか、とみんな、口々に驚いてしまいました。

以前、育児放棄で退院後に児童相談所に引き取られた子がいましたが、入院中はお母さん、結構献身的に育児していました。
でも、一人ではなかなか育児できない、ということで、引き取られたのですが、それでも、同じ母親としてコイケにはカルチャーショックでした。
なのに、今回はもっと子どもとご両親の距離が遠いような気がしました。

一方では微熱でも心配で、心配でご両親、祖父母と大勢で入院希望でみえるかたもいて、ほんと、コイケも含めていろんなお母さんがいますね。
どのお母さんがいいかはわかりませんが、子どもにこのお母さんから生まれてよかった、って思ってもらえるお母さんになりたいなぁ、と思うコイケでした。