東電がプルト君というアニメ動画を作って人々にみせ、プルトニウムというものが怖くないものなんですと言って、原子力は安全だという宣伝に使っていましたが、このアニメの動画がついに、外国のニュースになりました。
Cute 'Pluto-kun' cartoon dispels plutonium fears
かわいい「プルト君」の漫画はプルトニウムの恐怖を一掃します
日本動力炉・核燃料開発事業団(PNC)(現在日本原子力研究開発機構(JAEA)の一部である原子力エネルギー研究組織)は、1990年代前半に「プルト君、私達の頼りになる友達」と題する原子力支持派のPR漫画を作成しました。
この会社のマスコットのプルト君を主役とするこのアニメ動画の目的は、プルトニウムを囲む恐怖心をなくすことです。画面をスクロール・ダウンして、ストーリーの要約を読んでください。
頼れる仲間プルト君-プルトニウム物語
[0:00~1:30] ビデオは幽霊に変装したプルト君で始まります。彼はプルトニウムの囲む恐怖は、多くの場合誤解が原因であると説明しています。彼は、長崎に落とされた原爆のように、プルトニウムが核兵器の中に使用されていることはとても不運なことだと言います。
しかし、彼は戦争を憎みます!彼は、平和のために働く事を愛します。彼は、人類のために利用されるダイナマイトのようになることを切望しています。
[1:30]プルト君は、プルトニウムに関する基礎的な情報を提供しています。プルトニウムは、原子炉でウランから生成されると説明しています。また、彼は、1940年の米国の科学者グレン・T.シーボーグにより発見され、準惑星「冥王星」にちなんで名付けられたと言います。(詳しくは、ウィキぺディアを見てください。)
[2:30] 誤解No.1--プルト君は犯罪者がプルトニウムを入手して、核兵器を製造するかもしれないという恐れについて話しています。彼は何故これが実際には実行不可能であるかについて2つの理由を説明しています。まず最初に、兵器は少なくとも93%の純度のプルトニウムを必要としますが、原子炉からのプルトニウムはおよそ70%の純度しかありません。このプルトニウムから兵器を生産するためには、高度なレベルの防御態勢が日本のプルトニウムの周辺にはしかれているので、盗み出すのは不可能同然だと言えるでしょう。
[4:00] 誤解No.2--プルト君はプルトニウムが死に至らしめる危険性があり、癌を引き起こす恐れについて話しています。人体に対するプルトニウムの危険性は、その物質が放射するアルファ線から生じます。アルファ線は比較的弱いので、皮膚を貫通しませんし、皮膚に接触したとしても、体内に吸収されることはありません。もし、あなたがプルトニウムを飲んだとしても、すぐに死んだりすることはありませんと説明しています。もし、飲み込んだとしたら、大部分は消化管を吸収されずに通過するだけです。もし血液の中に入ったとすると(例えば、切り傷から)、体内から簡単には取り除くことはできません。それはまずリンパ節に蓄積され、そのあと、最終的に骨や肝臓に吸収され、そこでアルファ線を放射し続けることになります。もし、プルトニウムが呼吸で肺に吸収された場合、肝臓か骨に吸収されることもあり得ます。それを吸い込んだり、血流の中に入ったりしないようにすることが重要です。
[6:00] 今までに、人がプルトニウムを吸入したり、または摂取したりして死んだというのは全く知られていません。
[7:00] プルト君は、犯罪者が私たちの飲料水の元になる貯水池の中にプルトニウムを捨てた場合何が起こるかを説明しています。プルトニウムは重たく、水溶性ではないので、それの大部分は池の底に沈むでしょう。もし、あなたが毎日プルトニウムが含まれた水を飲んだ場合は、そのほとんどは人体に吸収されずに消化器官を素通りするだけです。
[7:30] プルト君は、プルトニウムの危険性は、実際よりもそれを怖く見えさせることで誇張していることがよくある事を暗に説明しています。彼は、ほとんどの人たちがプルトニウムを致死の放射能と核兵器と関連付けてしまうが、このことをひとが実在しない幽霊への恐怖にたとえています。
[9:40] プルト君は、彼は怪物ではなく、彼が本当に誰であるかを理解してほしいとお願いします。人々が彼を平和に注意して使用する限り、どんな危険性も決してありはしないだろうし、恐れるようなこともないでしょう。彼は今後無限のエネルギー源を提供するでしょう。彼は頼りになる友でいるでしょう。
この記事に対して、英語圏の読者からコメントが書かれています。それを日本語にして紹介します。
■日本語
ニックネーム:Dプラウスト
2011.03.30 ::: 09:40 #
このビデオは誰を対象にしていたのかな?テレビで放映されたりしたんですかね。興味深いビデオです。それに、情けないほどに皮肉っぽいです。なんて発見でしょうか!
■日本語
ニックネーム:シーボーグ
2011.03.30 ::: 11:30 #
確かに、情けないほどに皮肉であると思います。現在の危機的状況の中で見てみて、これはある種のねじれたパロディのように見えます。陽気な音楽は逆に今の状況の恐怖を誇張するだけです。
それでも、私は心をオープンにして、このビデオで語られているメッセージにはどのくらいの真実が込められているのか考えてみたいと思います。 プルトニウムを飲むのは本当に安全なんですか?今までに、誰かプルトニウムを吸い込んだり、飲み込んだりして死んだことはないのでしょうか?私たちの恐怖のどれだけが道理に合わないものなのでしょうか?
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■回答:ニックネーム:Paul_Xです。
2011.03.30 ::: 15:54 #
真偽の程はわからないが、それはそれとして、ウィキペディアでは以下のような情報が掲載されていますよ。
プルトニウムを摂取した場合、プルトニウムは体に効率よく吸収されません。摂取した後、0.04%の参加プルトニウムだけが吸収されます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Plutonium#Toxicity
もちろん、私はそれが本当かどうかの実験台にはなりたくないよ!
ニックネーム:ジム
2011.04.03 ::: 04:22 #
プルトニウムを摂取して誰もしんでいないという主張は間違いです。
プルトニウムに接触し、プルトニウムにまつわる事故に見舞われ、数人の人たちが死んでおります。
カレン・シルクウッドさんは、プルトニウム処理工場で働いていました。そして、プルトニウムを摂取したのと吸引したので亡くなられました。(その理由については謎めいたものになっています。)
1940年代にプルトニウムを扱った仕事をしていた科学者たちがプルトニウムのポールの上に間違ってものを落としたときに、放射線を浴びてしまい死んでしまいました。
私の意見としては、東電は、おそらく、ウィキペディアか何かの辞書でプルトニウムを調べてみて、それに書いてあることをそのまま鵜呑みにして、ビデオを作ったということではないでしょうか。
実際にプルトニウムを飲んだり摂取したり、触れたりして、死んだことがある人がいるかどうか、詳しく調査もしていないとおもいます。
つまりは、お金がほしいからでしょう。それとも、知ってはいるが見て見ぬふりをしているか。
最後に、重要なことを一つだけ書いておきます。
プルト君が説明している内容を信じないようにしてください。まず、自分でプルト君が言うことをいろいろ調べて、事実を確認してください。プルトニウムでいままでに死んだ人がいるかどうかも。それがいないとプルト君が言うのは、単に、10年以上たって人が癌になり死んだとしても、その因果関係を証明するのが難しいだけで、実際には死んだ人はいると思います。
もしプルト君の言う事を信じてそれを実行する人は、後で死ぬ間際になって東電を訴えても、自分の健康はもう2度と戻ってこないのはよくご理解ください。
また、15年くらいたつと、科学が発達して、放射能汚染も完全になくせるとわたしは思っています。しかし、遺伝子がずたずたに傷ついてしまったのを修復できるかどうかはわかりません。出来るのを祈るよりも、今、傷つかないように自分の身を守るか、逃げるかした方がいいのではないでしょうか。
でも、もし日本の原発が全部廃炉にならなかったら、次のでっかい地震が来たら、もしかすると、日本はもうすめない国になってしまうかもしれませんね。
そうすると、イスラエルから日本にやってきた古代ユダヤ人は、また、離散することになるのでしょうか・・・
私もその一人だと思いますが。
「終焉に向かう原子力」講演会(広瀬隆氏・小出裕章氏)を聞いて
http://ameblo.jp/humipine/entry-10875798861.html
仏アレヴァ社の汚染水浄化システムは大問題あり!
http://blog.livedoor.jp/whoomoi/archives/51789443.html
福島原発の原子炉と建屋の熱画像 VS 人工地震
http://blog.livedoor.jp/whoomoi/archives/51788000.html