テーマ:旅にでよう★(531)
カテゴリ:旅はいつだってワクワク♪
そして、セイシェルの植物といえばなんといっても「ココ・デ・メール(COCO DE MALE)」。 ココ・デ・メールは世界最大のヤシの実がなる木だ。 木の高さは30メートル以上にも成長する。 この椰子の木は雄株と雌株があり、雌株になる双子椰子の実が女性のヒップにそっくり。 一方雄株には立派な「男性の象徴」(おしべ)がある。 この椰子は実に不思議な生態系をしている。 「――雌株の花が雄株からと飛んでくる精子を受け、9ケ月たつと、中が真白のジャム状になり、食べごろとなる。実を割って、それにシロップなどをかけると、絵もいえぬ味。舌のうえでころがし、胃のなかまでふんわりとした気分になり、極楽の食べ物とはこういうものか、という感じになる。 この双子椰子は、受精してからちょうど7年目に成熟して。自然に下へ落ちる。そして、実がパカッと割れて、中から固い二つ―ときには三つ、四つのこともある―の部分が出てくる。それが女性のお尻の部分にそっくりの形。これが非常に固くて重い。大きなものになると、実一個で20キロもあるから、中の部分も一つで10キロ近くになる。 そして、この中の部分が、適当な湿り気があると眼を出す。この芽がまた、性器と思われるような部分から出てくる。発芽すると、一年に一枚ずつ葉を出し、二十五年たってはじめて花をつけ、受精し、実をならせる能力をつける。だから、若い雌株は、葉の枚数を数えると、樹齢がわかるのだ。雄株の場合も同じで、成長は遅く、およそ二十五年を過ぎないと、これまた男性器そっくりの花をつけることがない。――(『セイシェル・ガイド』1985年刊 渡辺武達著 恒文社)」 この不思議な実はさまざまな伝説を生んだ。 約100年前、この実を発見したイギリスのチャールズ・ゴードン将軍は、この実こそが「イヴが口にした禁断の木の実だ」と信じて疑わなかった。 旧約聖書「創世記」に登場するアダムとイヴのエデンの園は地上の楽園と讃えられている。 ゴードン将軍はプララン島の「巨人の谷(ヴァレ・ド・メ)」で、自然の大聖堂のように巨大な葉が天に向かって伸びた大きな椰子の木、それに下がった双子の実に感動し、この地をエデンの園と名づけた、と言い伝えられている。 セイシェルが「地上の楽園」と呼ばれる本当の所以である。 ゴードン将軍は「―この雌株の果実は植物界で最も重いのもので、不思議にも女性の骨盤の形をしている。これに椰子の雄株のファルス的な塊茎を加えるなら、イヴがアダムを誘惑したのはこの地であることの拒みえない証拠になろうと思う―」と書き残している。 ココ・デ・メール、海を渡って流れ着いたインド洋の海岸部各地でも様々な伝説を生んでいた。 モルディブ諸島の海岸では、この椰子の実が発見されたとき、島民たちは「海底に生える樹木のものに違いない」と信じて込んでいた。 また、インドやアラビアの世界では「人魚の化石」と信じられていたらしい。 マルコ・ポーロの時代、この実や雄株の花があまりにも人間のそれに酷似しているため、これを食せば万年長寿が適うとか、性欲促進または医薬的な効果があると信じられていた。 そして、セイシェルでは、満月の夜、愛しあっているココ・デ・メールを見てしまった者は、黒いオウムに姿を変えられる、という伝説もある。 ココ・デ・メールが自生する保護区はセイシェルの島々の中で2番目に大きなプララン島の「ヴァレ・ド・メ渓谷自然保護区」で、1983年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。 ヴァレ・ド・メとは「巨人の谷」を意味していて、「メ渓谷」と表記されることがある。 現在、保護区内でこの双子椰子の実を採取することは禁止されおり、逆に不正な採取が後を絶たないらしい。 自然保護区には、ココ・デ・メールのほかに5種類のヤシと28種類の植物が4000本以上も自生していて、固有種としてこの数は世界全体からみてもおよそ4分の1に値するそうだ。 プララン島より植生規模は劣るが、プララン島からすぐ近くの島のキュリーズ島にもココ・デ・メールは自然生育している。 そして、移植されたものでは、マヘ島の大統領宮殿庭園と、ここビィクトリア植物公園で何本か見ることができる。 次は動物や昆虫に移ろう。 セイシェルの固有種といえば、なんといってもまずはゾウガメだ。 実はつい最近まで自分もゾウガメとはガラパゴスゾウガメのみをさすのだと思い込んでいた。 あながちハニーだけを「疎い」と攻め上げるわけにもいかないはずなのだ。 セイシェル旅行ではさきほどの飼われたたゾウガメ以外見ることができなかったのだが、ガラパゴス諸島と同じ孤島らしく、たくさんの固有種がいる。 ヴァ・ド・メ渓谷自然保護区にはカメレオン、アシナシヤモリや珍しいカタツムリなどが生息している。 モルヌ・セイシェロワ自然公園の霞み立つ丘の上のシダとコケの間には、世界一小さいカエルが生息している。 フリゲート島には珍しいトカゲが生息するほか、常に生い茂る葉の下には先史時代の甲虫が隠れている。 シルエット島の原始林では、その厚い緑の天蓋を通って、やっと射し込んだ太陽光線の中を珍しい蝶が舞う。 アリット島では熱帯蝶が舞う。 また、特筆すべきなのは、セイシェル諸島には毒蛇やその他危険な生物が棲息していないということだ。 つづく みーり、11月健診にきました。6200g 65センチ。 体重・慎重ともゆるやかな伸びで平均にあともう少し・・・ お医者さんは「来月あたりから離乳食はじめてみましょうか」「モウバクバク食べてます^^;採血結果もよくて、お薬もお別れです。最近おへそをギュッーと押すとエルモ人形のよぅに笑うのを知りました^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月15日 17時54分56秒
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