テーマ:旅にでよう★(531)
カテゴリ:旅はいつだってワクワク♪
入店したらこの前と同じT2テーブル。 「いつものお席です」と案内された。 日ざしが入り明るい角の隅っこって、全体も見渡せるし落ち着いて食事もできるし大好きな位置なんだけど店側にとっては、上席なのか、厄介払いなのかは微妙(笑)。 さっそくソムリエさま登場。 「○○さま、先日は八朔お送りいただき、ありがとうございました」 「あ、あれは夏ミカン」 「失礼しました」 若いメーテルドテルも挨拶に。 知った顔、なつかしい顔があるというのはどこかホッとする。 「今回はお子様が公園でお待ちだとか(鬼夫婦悪魔両親かっ。当たってるけど)お時間は大丈夫でしょうか?」 「大丈夫大丈夫、今日はみんなお家で仲良く?お留守番。あ!でも今日は4時半の新幹線で甥っ子と姪っ子を連れて帰らなきゃいけないんですよ(笑)時間大丈夫ですか?」 「はいそれなら大丈夫でございます(笑)」 でも結局、昼食には十分な時間のはずが、私ども?飲んだ呉には全然大丈夫ではなかった・・・・・・。 「先日はお昼からたくさん飲んでいただきありがとうございました。今日はさっそく先日お届けいただいたものから開けられますか」 「ハイハイ、ギガルのラドリアーヌをお願いします。それとね、今日はもう一本ほら、このかわいい♪保冷袋に入れて大事に大事に運んできたんです。これ、ルネアンジェルのグラン・エシェゾー。ドメーヌさんがタヒチに療養中亡くなって2004年が最後のビンテージになるんだよね」 「え?これも、ですか?2本開けられます?」 「ハイハイ♪私が0・5本でこちら相方が1.5本ですが、なにか」 「何言いよるんよっ#」 「はぁはぁなるほど。ではこちらも、もう開けておきますね」 「そうですね、時間がたつにつれ花開くようになっていく楽しみがあるんでもう是非。で、このラドリアーヌ遠慮なさらず一杯いかがですか?ぜひどうぞ」 「はい恐縮です。ではシェフのほうにお届けいたします。頂戴します」 「ああ、おいしい~。少し残しておいてあとでデザートワインにもなるかな」 「さようでございますね」 5分前に入店して、奥のグループ客とわたしたちのテーブルだけだったが12時開店と同時にどしどし客が入ってきて35席あるテーブルは全部埋まった。 恐らく夜も明日の昼もその夜もだろう。 大阪で飛ぶ鳥を落とすといわれるもっとも勢いのある店のひとつだ。 食事代並みに運賃がかかるのを差し引いても「来るべき価値」がある。 あっ、さきほどのお姉さん目当てではないですよ。 控え目な笑顔も素敵だったな~、シェフの勢いある気鋭の料理と隔たりサービスがなっていないと巷間言われているようだが、スタッフもフロアに4人と絞りこんでだいぶ落ち着いてきたようだ。 でも、入れ替わりが激しいようで、一抹の不安も、この微妙な不安定さが、なんかオオサカらしいといば、らしい。 あ、そしたば、例のお姉さんがアミューズを運んできてくれたじゃありませんか。 さぁ、江戸の敵は長崎ならぬ、パリの落し物はローマで拾え。 あ。うまいこというねぇ~あいかわらずまるくん。 美しい被写体に乾杯♪パシャリ(いまどきのカメラはこんな音はでませんが) 「あ、はずかしい(笑)」 「やん、かわいい♪」 おしとやかに目を細め、鼻筋にはいる細い数本のお皺が微妙にセクスィー。 もうメロメロ、ルリルリ(意味不明)しちゃいますがな。 ごまかすためにもハニーとふたりお並びのとこも撮っておこ。 あ、でもハニーは彼女さんのおそらく2倍の御年だけど変わらぬ美しさ。 スッピンだしねっ。 さ!お姉さんも美しく満足に撮れたし、いただきましょう。 でも、写真撮ったからってどうするんだっけ?まぁいいか(笑) アミューズ。 いつものセロリのジュレに、アンチョビと黒ゴマのグジェール、 リドボーのコロッケにプチトマトのカマンベール・・・ん?イタリアンぽいかな今日は。 でもまだ手がつけられない。 だって飲み物がもぉグラスになぁ~~い。 2杯目注がれるまで5分待った(笑) 前菜その1 ドンブ産のグルヌイユ(蛙)とエスカルゴのペルシャード。 前菜その2 六丈トマトと牡蠣の水のジュレ、オシェトラキャビア 夏らしく涼しげで色鮮やかに。 ハニーのほうは フォワグラのミキュイに夏トリュフ 根セロリのヴェローテ 夏貝と紫キャベツのコントラスト。 さて、蛙ちゃんのモモ肉ふたりでわけてペロッと、エスカルゴもサクッと一口ごとにワインゴクッ。 うんまぁ~~~~い。 ここで緊急事態発令。 緊急事態発令。 前菜2品でなんと!はやくも白ワイン一本なくなってしまった!! ええっ@@>! 「なにがあとでデザートワインにもなるから、や。ただの食前酒だったやんかっ###」 「あほぉか!自分がガブガブ飲むからでしょ。とっとこ父ちゃんこれお水じゃないんですけど#?」 「たしかに奥さまが1.5本と仰られてましたけど逆でしたよね」 ソムリエさん、後方からボソッと突っ込まなくでよろしっ。 「じゃあ、しゃーないなー」 念願のエシェゾーを飲み始める。 グラン・エシェゾー。 響きだけで、涎がでるわ。 「おいしぃー!」 今日はじめてふたりの意見があった(笑)。 前菜その3 オマールエビのブルトン アンディーブのブレゼ。 ハニーはオマールブルトンのジャルディニーヌ。 オマールブルトンとはブルーオマール、エビちゃんが青いんですよ、卵までもね。 ブルゴーニュ産のエビの最高峰。よそではほぼ「時価」ですが、ここではおしげもなく、うしゃぁぁ~~~一匹丸ごと食い。 うひゃうひゃーうひゃ~~うまっうまっ。 前菜その4 山形産リドボーと白黒トリュフソース エシャロットのコンフィ。 ハニーはエスカルゴのボルドー風 コンテンポラント。 リドヴォーとは子牛の胸線肉、成人になるとなくなります。 下手なフォワグラよりサイコーに貴重でウマイ、 うまっうまっ。うほっうほっ。 ポワソンはハニーは八幡浜産の鯛、夏野菜のプロヴァンサル。 アタシは泉州の舌平目のグラサージュ 夏野菜のミルフィーユレテ 生ウニ。 うんまぁ~~~~~~い。 ここで第2回目の緊急事態発令。 緊急事態発令 緊急事態発令 緊急事態発令 大変なことになってしまった。 メインの前に・・・・・・・。 エシェゾーちゃん、スッカラカンに飲みほしてしまいますた・・・・・・・・。 エシェゾー君、、、、君までもか?@@? さっきソムリエさんからティエリー・ビュズラのトゥレーヌ・ソーヴィニヨンブランを一杯サービスでいただいているのに・恥っ。 せっかく、メインは鳩やビゴール豚を事前にリクエストしていたのに・恥っ。 「いかがいたしましょう。お持ち込みいただいているラフィット開けますか?」 「バカなこといわぁ~~んでくださいっ。あんな高級ワイン3本目にだなんて味もわからんまにドサクサで飲んだら、もったいないあぃっ(笑)」 「では赤ワインこれか、これなんかいかがですか?」 2本みつくろってもってきてくれた。 ボルドーとコート・デュローヌの赤。 「ボルドーはパス。こっちにしましょうか」 「ではグラスにおつぎします」 「ううん。これ一本くださいな」 「え?@@」 「え?」 ソムリエさんとハニー、はもらんでよろし。 結局、自身はドメーヌ不明のコルナスをまたがぶ飲み。 ブレスの鳩ミエラル 黒トリュフと根セロリのファゴティーニ。 ビゴール豚 マカロニのグラタン。 ここからしばらく記憶がコンマゼロ。 肝心要の鳩ブレスと、その次のチーズをあんまり覚えていない。 普通に美味しく食べた?かなとは覚えている。 でも、プチデザートとデザートのときには復活。 メロンとココナッツのヴェリーヌ。 タピオカとマンゴーのトロピカル ミネストローネ。 「マールかカルヴァドスか、あ?モレサンドゥニのグラッパありましたっけ?」 とまだ食後酒まがいまで飲む気意欲満々。 オペラ クラシック。 ベリーのシブースト。 大きな木箱に入ったハーブを、例のお姉さんが魅せてくれました。 ハーブティ。 そこから店をでる間まで、またしばし記憶が断絶。 でも、カメラのメモリーカードがしっかり記憶している。 ―綺麗なお姉さんは好きですか?― ―ええ 大好きですともっ ― 何枚も撮り重ねたお姉さんの被写体の数々―ー―ー― テーブルを横切る度に 客のいなくなったテーブルの片付けをする遠目に きっとたいして用もないのに、たぶんいちいち呼びつけては・・・・・。 店を出てからは、帰りはなにわ橋を通って帰る予定がまたもとの中之島経由で淀屋橋へ向かって歩いていたり。 ハニーの後塵を行き、これまたハニーの後姿をバシャバシャ撮ってたなぁ~~(遠い目)。 「ワシ、一瞬記憶が崩落してて、チーズとか食べた記憶ないんじゃけど」 「固いチーズ好かん、言うて私のお皿にせっせと入れよったよ。お店のひとに『奥さんもお酒お強いんですねぇ~』いうてすごい関心されとったし、恥ずかし。そんに飲んでないのに###」 「なあ?ワシところどころ記憶抜けとんじゃけど、帰りがけらなんか変なことしたり言うたりしよらんかったか?お姉さんの手ぇにぎりしめたり、シャツの胸元覗いたりとか」 「そんなこと考えよったん?!」 「違う違うわ!例えばの話じゃっ!!!」 「別に、なぁ~~んも変わらんかったよ。お店のひとみんなに見送ってもらうとき、お店のひとが一緒にお写真お撮りしましょう、言うてくれてたのに、『いやいや私は別にいいんです、いいいんです』言いよった。来たときと一緒(笑)」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月18日 20時52分19秒
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