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残暑お見舞い申し上げます。
最近はなんの罰か特に忙しく、なかなかドンドルマに行けないアキです。 当分はモンハンとは関係のない話が続くでしょうが、ご容赦あれ。 さて、私は自慢ではないがヘビーゲーマーである。 ファミコン、ディスクシステム、プレステ、セがサターン、ドリームキャスト・・。 名だたるハードを全て所有していた。特に、エックスボックスにいたっては、「フェイブル」というゲームをプレイしたいだけの為に、アキ情報網をフル活用し、神奈川県の質屋で5000円という破格の値段で購入するという離れ業をやってのけた。 この「フェイブル」というゲームは、街中にいるNPCが全てフルボイスでお喋りをカマしてくるというトンでもないゲームであった。 また、ゲーム内で結婚が出来、この嫁ハンの機嫌をアイテムなどで上げてくと、ムフフな夜を過ごせるのだが、その際にも、「ねぇ、もう寝ましょうよ」などと、盛りのついたドラ猫の如く話しかけてくるのである。 若かった私は大興奮してしまい、話の本筋、世界の動向などどこ吹く風とばかりに嫁に高価なアイテムを貢ぎまくったものであった。 しかし最も熱中したゲームといえば・・。 ファミコンの「忍者じゃじゃ丸くん」ではなかっただろうか。 幼少の頃暮らしていた家は、貧乏とまではいかなかったが、そんなに余裕のある生活をしている訳でもなかったため、テレビが置いていなかった。 しかし、私が小学2年生くらいの頃、やっとテレビがやってきた。それに伴い、なんとファミコンもやってくるというオマケつきであった。その際に上記のゲームも我が家の仲間入りとなった。 しかし、ファミコン導入に難色を示していた母により、「ゲームは土曜日に1時間のみ」という理不尽な条例まで制定されてしまったのである。 「かゆい所に手が届かない」 当時の心境としてこの言葉がピッタリあてはまる。 それでも土曜日になったらゲームができるのである。テレビも無かった我が家では考えられないほどの改善ぶりである。また、母の機嫌を上げてしまえば、特別にゲームの時間を作ってくれることもあったので、私はお手伝いにいそしんだり、勉学に励んだりと世渡りのスキルアップに余念が無かったことを覚えている。 しかし、基本的には土曜日に1時間しかゲームは出来ない訳で、それはもう真剣だった。 「忍者じゃじゃ丸くん」は、主人公が、なまず太夫という変なオッサンにさらわれた姫を助けに行く、というステージクリア型のアクションゲームである。 10人ほどの敵を全て倒せばステージクリアなのだが、各ステージにはボスキャラが存在している。 「おゆき」「クロベエ」「カラカッサ」etc・・ 攻略本だとか、ネットだとかそんなものが一切無かった時代。 頼れるものはオノレの腕のみである。 迫り来る敵をバッサバッサとなぎ倒し、ステージをクリアしていった。 十数面をやっとの思いでクリアし、さて次の敵は誰じゃらほい?と画面の前で待ちわびていると・・。 「全員集合」 の文字。いざステージが始まって、私は愕然とした。なんと、今まで倒してきたボスキャラクター達がまさしく全員集合しているのである。 絶望に私の目が曇る。が、もしかするとこれは最終ステージなのではなかろうか?これをクリアするとエンディングが迎えられるのではなかろうか? 絶望の隙間から一筋の希望の光。迷わずいけよ。行けば分かるさ。1,2、3、ダァー!! 鬼気迫る私の顔を見て、母はなんと思ったであろう。「その熱意を少しだけでも他に・・。」などと思っていたであろうか。 しゃらくさい。こっちは時間が無いのである。あと5分ほどで強制的にテレビ画面はプロ野球中継に変わってしまうのである。ラストチャンス。これを逃せばもうこのゲームのエンディングを1週間我慢せざるを得ない瀬戸際であった。 果たして私は、悪魔の巣窟から生還を果たした。全ての敵を打ち果たし、いざ感動のエンディングへ・・・。 しかし画面の文字が私に告げたのは、無情にも更なる試練であった。 「スーパーおゆき 登場」 私の中で何かが弾け、そして真っ白になった。 画面は巨人戦に切り替わった。こうして私の闘いは幕を閉じたのであった。 後日談になるが、このゲームにエンディングは無かった。そう、延々にステージが続いて行くのである。その事実を知った時の私の顔はどんな顔であったであろう。 タイムマシンがあるならば、その顔を見に行きたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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