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今日は私が高校生の頃のお話をしようと思う。
私が通っていた高校は、男子校であった。その高校は頭をイカレタ色に染めた者や、制服のズボンが必要以上に膨らんでいる者が多い、いわゆる不良という者が多数いた所であった。 中学生の同級生が、マトモな共学の高校に通っていく中、私は女っ気一つない刑務所の様な高校に通う事が心底イヤであった。また、もう少し勉強しておけばよかったと後悔したものである。 どの学校にも入学する前に、説明会みたいな行事があるのだが、その説明会を担当した教師の中に、ゴリラとワニを足してさらにカバをかけた様な凶悪な風貌の教師がいた。 「この先生にだけは関わりあいたくない!」 とありったけの祈りを天に投げかけたが、その願いは届かず、その先生はめでたく私の担任になった。オマケに高校生活3年間の全て、この先生は私の担任となるというドラマが待っていた。 生徒の6割は不良であったが、治安に関しては全くと言っていいほど安全だったように記憶している。その理由は、どんな不良よりも先生が強かったからである。 とにかく先生方は、少しでも素行の悪い者を見つけると容赦なく殴る、蹴るのである。昨今のニュースで騒がれているような体罰など、生ぬるいほどの「暴力」でもって生徒を支配していたのである。 これは私が1年生のころの話である。 英語の授業中、ベラベラとお喋りをカマシている不良2名がいた。英語の先生は、白髪交じりのダンディーな優男風の、微笑を絶やさない先生であったため、ナメられていたのだろう。 なんど注意されても不良2名はお喋りを止めなかった。ダンディー先生は微笑みを絶やさず不良2名に近づいていったかと思うと、持っていた和英辞典を高々と振り上げ、その背表紙を不良2名に次々と叩き付けたのである。 頭を押さえながら動かなくなった不良2名。クラス中が凍りついた。 そして何事も無かったかのように授業は続けられた。私はこっそり読んでいた漫画を机の中に音も無く戻した。それ以来、英語の授業中には無駄話が一切無くなった。恐怖政治とはこういう事なのだろう。この学校の治安の良さの一画を垣間見た様な気がしたものである。 まだまだ書き足りないが、続きはまたの機会にしようと思う。 私が体験した事を思い出したら吐き気がしてきたからである。もう寝よう・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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