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カテゴリ:作品紹介
眩暈堂古書店開業まであと317日!
今日は去年発売された日本が戦争している世界というちょっとつらい本の感想です。 裸者と裸者〈上〉孤児部隊の世界永久戦争 裸者と裸者〈下〉邪悪な許しがたい異端の 上下巻からなるこの「裸者と裸者」は上巻は戦争中の日本で兄、妹、弟からなる3人の兄弟の長男・海人を中心に物語は進む。 父は誤爆で失い、母は行方不明という状況で孤児として生きていく。 海人がどう妹や弟を守り生き抜いていくかが描かれている。その中でさまざまな人たちとの出会いがあり、また戦争という状況はありとあらゆる悲惨なことを海人に運んでくる。 生きていく中で失ってしまうものも多くそれとどう折り合いをつけていくか悩む海人。兄の変化に戸惑い、不安になりときには怒りさえ感じる妹。幼いながらも純真無垢なだけではいられず恨み憎しみを育てていくことになる。 海人の成長していく姿にはドキッとさせられるものもあり悲しく思うこともある。 戦争さえなければと一言で片付けられる話ではない。 そして、この物語でなにかの救いあるのかといえばそういうこともないのである。 ・・・いろいろなことを考えさせられる作品だ。 少なくとも日本が戦争状態にならないようにできることだけでもしていきたいと思う。中国・・・気になります。 今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 コメントよろしくおねがいします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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