日本、狭いようで広い・・・世界へ

　　「似合うわねー。」

　　え？。
　それは、今はない大阪のスーパーといってもバッタ屋に近い
　婦人服売り場の試着室から出て、自分の姿を鏡に映して
　見ていた時、見も知らない女性から
　声掛けられたときの出来事。

　　近所のオバちゃんでもないし、店員さんでもなし。
　かといって、何かを勧誘しそうな感じはなし。
　とても自然。
　　
　　よく見れば、オバちゃんも同じような服を
　持っている。

　　「そうですかー。この服着やすいですよー。」
　と応じる私。

　　そういえば、大阪に住んでいたときの近所のスーパーでは
　午前10時と午後4時に日替わりで特売品が
　限定数で売られていた。
　（実はそこのスーパーも潰れてしまって今はない。
　ちょっと寂しい。）

　　ある日の午後、そのスーパーである品物を
　手に取っているとまた見知らぬオバちゃんから

　「ねえちゃん、待っとき。4時からその品物安くなるで」

　「えっ！ほんまっ！」とありがたいアドバイス（？）を
　受けたり、結構見知らぬオバちゃんと
　喋ったりしていたなあ。

　　
　　今は東京に住んでいる。先日肉屋さんで何にしようか
　ウィンドーケースを眺めていたら、

　　「あら豚足がある、おおこわ～、おおこわ～」と
　いう見知らぬおばちゃんの声。

　　大阪時代を思い出し、応えようと思い、
　喋ろうと思ったら

　　「○○肉、300gお願い」と言って
　　サッサと買っていってしまった。

　　　東京は行動が早いなー、もう。