日本、狭いようで広い・・・世界へ

　　　　太子堂

　　　と聞いて、お菓子を思い浮かべた方いませんか。

　　　実は私はお菓子の‘太子堂’って、関西のお店だと
　　ずーと思っていました。確か大阪梅田の地下街に
　　あるんですよね。それまで、関東で見かけなかったし・・。

　　　しかし大いなる勘違い、というのに気が付いたのが
　　つい先日。

　　　というのは、‘太子堂’という地名を調べていた時
　　のこと。

　　大阪では八尾市に住んでいたので、
　そこには‘太子堂’という地名がありました。
　八尾市には聖徳太子にゆかりのお寺大聖勝軍寺があって、
　それでその地名があるのかな、と単純に思っていました。
　ただ、ちょっと調べているのだけども
　八尾市の‘太子堂’の由来は不明。

　　その前になぜ‘太子堂’に興味を持ったかというと
　東京に来て世田谷区の三軒茶屋にもその‘太子堂’という
　地名があったからなのです。しかも、聖徳太子の墓も！
　なぜ東京に！頭の中に？が浮かびまくり。なぜ？

　　お墓の由来は今回きちんと調べていないのですが、
　三軒茶屋の‘太子堂’の地名の由来は判明。

　　由来は1595年に阿開利法印賢恵和尚が弘法大師が
　精魂込めて作った聖徳太子像と十一面観音像を背負って
　大和の久米寺から関東地方に布教に来た時のこと。
　聖徳太子が夢に現れて

　　「この治に霊地あり、円泉ヶ丘という。
　　恒に霊泉湧き出づ、永らく之に安住せん。
　　汝も共に止まるべし」

　と告げたそうで、その地に本堂と太子堂を建立し
　太子像をまつり、円泉寺としました。
　その太子像は難病を治す霊験があるというので、
　参拝する人が多く集まり、出来た村を太子堂と
　名づけたそうです。

　　他にも千葉県の野田市に太子堂団地という地名が、
　福島県南会津郡伊南村にも太子堂という地名があるのが判明。

　ついつい地名の由来に興味津々。聖徳太子の時代にも
　興味があるのです。
　それは八尾市に住んだせいかもしれませんが、
　なぜかその前からも関心があるのです。

　　ところで、お菓子の太子堂は三軒茶屋に
　最初お店を構えたそうで、だから、関東・東海地区に
　展開していて、私の大いなる勘違い。