少女漫画感想・『リーゼロッテと魔女の森』1・2巻
漫画感想が・・・漫画だけじゃないんだけど。CDやらドラマやらの感想が間に合いません。とにかく忘れないうちに!簡単に!!出ました!鬼才中の鬼才のキレッキレ新作!『リーゼロッテと魔女の森 1・2巻』(高屋奈月先生・花とゆめ)魔女の存在する謎の世界。お世話係の二人と、辺境の地で暮らし始めたのは、どこぞのわけありお嬢様・リーゼロッテ。彼女の元に、淵月(エンゲツ)と名乗る、住所不定無職の謎の男が現れる。どうやら彼とリーゼロッテは顔見知りのようだが・・・? 謎の~・・・とか、どこぞのわけあり~・・・とか、どうやら~・・・とか。もう訳わかんないところからお話がスタートします。連載1話目を読んでも、さっっっっっぱり分かりません。「伝える」が絶対条件の漫画・・・しかも少女向け漫画において、「こういう話か」とすら思わせてくれない、相変わらずの高屋先生節。分かりにくい。・・・がいちばんの魅力。簡単に食べれちゃ、「スルメ漫画」の名が泣くぜ!みたいな;おもしろいんですよ・・・><!!もう高屋先生キレッキレなんです。今回、1・2巻が2冊同時発売でした。・・・まだ手を出していらっしゃらない方は、是非、2冊まとめて読んでいただきたい・・・!!本誌で読んでいた人は、必ず2冊同時に買ってるはずです。(たぶん)最初から、2冊目のコミックスのラストで、プロローグにおけるテンションのクライマックスが来るように出来てます。これほど意義を感じる「1・2巻同時発売」は、これまで知りません。私。出だしから、「???・・・何コレ?」ってず~っと来てて、わけわからないことが立て続けに起こって、その中でゆっくりこそこそと女の子と男の子の過去や関係が「こういうことかな?」って見えてきて、でもはっきりは分かんなくって・・・そうこうしているうちに、2巻のラスト:9・10話に当たるとこで、一気に展開と感情の激動が押し寄せます。なんだこのぐぁーーーーっとくる感覚!突然・・・なのに、このテンションにさせるだけの前ふりは、ちゃんとしてあるんですよ。意味は分かってないのに、リーゼロッテちゃんのテンションの振り幅や、押し寄せる後悔にはついていけるんです。高屋先生・・・鬼才・天才;;;国宝だと思います。未だ、高屋先生の作風を目指した(んだろうなという) 後続の漫画家さまというのをお目にかかったことがありません。だって・・・この作り方は・・・他の方には絶対無理!!あとはもう・・・相変わらず「作品」が100%「作品」で、作者さまが全く見えてこない。作り方の糸口すら見えてこない。漫画好き・・・のみならず、「おもしろい」って概念に興味のある方は必見の作家さまだと思います。リーゼロッテと魔女の森!高屋先生の作品の中でも・・・キレ味がギラギラの剣です。まだどんなお話なのか・・・さっぱりですが、これだけは分かります。これは名作です。本誌ではまた怒涛の展開が続いてます。名作をリアルタイムで読める幸せに感謝///読んでいくぞ!!by姉