少年漫画感想・『修羅の門』、『修羅の刻』
こちらもずっと気になってた作品です!『修羅の門 文庫版1~2巻』『修羅の刻 壱~十五巻』(川原正敏先生・月刊少年マガジン)修羅の刻は、十四巻以外は読みました!千年間、無敗と言われる最強格闘術・陸奥圓名流。「門」では、使い手・陸奥九十九があらゆる格闘術と無差別対決をし、「刻」では、各時代の使い手たちが歴史上の有名人たちの物語にガッツリ関わっていきます。同じ題材(格闘技最強キャラが出てくる)なのですが、アプローチ・・・というか、やろうとしていることが全然違う2パターンのシリーズ・・・って考え方でいいのかな?「門」の方はまだしっかり読めていないので・・・展開が分からないのですが、「刻」は、1~4冊ぐらいで一つのエピソードを描く時空ぶっ飛びの中~長編シリーズ。とにかく、一つの「格闘術」を・・・いろんな観点からじっくり描く・・・気長なシリーズですが、それがどれもこれも面白さがそれぞれ違って。読み応え抜群なんですよぉ><とりあえず、「刻」の方は全巻購入します!(これから)この川原先生の作品なのですが、雑誌(月刊マガジン)をぱらぱらとめくったときに、コマ割りがすごく印象的で・・・それでしっかり読んでみたいなぁ・・・と思っていたんです。ほとんど横一本で、コマがぶつ切りなんです。二コマに割ってあるのもありますが、基本は・・・「単調」。だからだと思うんですけど、なんて言うか・・・「絵コンテ」みたいな感じというか。すごく印象が映像的なんです。人物が浮き出てくる・・・とかの、画面の処理ではなくて、固定カメラを、どう回すか・・・というか。目の前で演技はされていて、それを「どう撮るか」って考え方・・・なのかな?漫画画面が、他の漫画作品より一段階限定的で、だからこそ、コマの大きさの違い、枠線のある・なし、アップで表情・小物を映す・映さない、映すモノの順番・・・↑これがいちいち立つ!格闘技の技のシーンで、コマ枠がいきなり外れたりするとものすごいインパクトで・・・///へぇ~~・・・これだけでこんなに印象が違うのか!!漫画っておっもしろいなぁ~~><と、つくづく思いました。「刻」の中では、↓この辺がお気に入りです。1巻の宮本武蔵編・・・王道!11~13巻&13巻裏の織田信長編・・・信長の人生に、双子の陸奥跡取りの人生を重ね、その人間の面と鬼の面に沿わせる作りです。15巻の雷電為衛門編・・・ラストは好きじゃない方も居ると思いますが、断絶するかもしれなかった陸奥との絡みもキレイに落ち着いて、個人的にはすごくお気に入りです。基本軸に、「陸奥」の方が立ってる話の方が面白いなぁ・・・と思った感じでしょうか。寛永御前試合編もドキドキしました。 月刊少年マガジンの作品は、「遮那王義経」しか知らなかったのですが、とにかくきっちり「イイ漫画」がたくさんありそうで・・・川原先生の他作品はもちろん、その他の先生の作品にも手を出していきたいなぁ!と思っているところです。満足したい・・・っ!読み応えのある堅実な漫画読みたい・・・っっ!!by姉