暁のヨナ 147話「畏怖」 148話「光よ消えないで」 &最初に雑談
まず雑談ですが失礼します。とりあえずコレ言わないと、楽しい事考えれないので・・・今回、選挙が終わるまで、ヨナ感想を書く事を保留してました。このブログは基本、楽しい話題ばっかりにしたいという気持ちがありましたので・・・まぁでも現実逃避して自分の思想を飲み込むのも変だなぁ、とも思いまして、ちょっとだけ。自民党&公明党、現政権が今回の選挙でも2/3の議席を確保する結果となりました。分かっていたこととはいえ、やはりいち国民として絶望感があります。一番人気の候補者に投票しなければ、全て死票になってしまう小選挙区制など(主に反主流派の)民意を反映出来ていない選挙制度にも、当然問題があるとは思います。しかし結果として、日本は現政権のこれまでの独裁・横暴を肯定した、という形になりました。海外から「日本人は本当に自殺が好きなんだね」と評されても致し方なし、と思います。この上さらにあんなハチャメチャな自民党改憲案が通ってしまうようならいよいよ国に殺される心づもりをする必要があるのかなぁ、と感じています。緊急事態条項は・・・ない。どう取り繕っても、民主主義国を前提としていればアレは正当化出来ない。しかしそれを指摘するべきメディアが死んでる。というか、違憲判定するべき司法が死んでる現状・・・私は戦争なんて知らない世代ですし、ふわっとぼやかされた近代史しか教えられていませんがそれでも「第二次世界大戦の多くの日本人犠牲者は、米兵ではなく一部の日本人権力者たちによって殺されたのだ」ということ位は理解してるつもりです。「権力は腐敗する」 ←これ、普通に一般常識だと思ってたんですけど・・・違ったのかなぁ;;戦後70年、戦争を体験し権力者達が暴走しないように見張っていた世代の方々が居なくなった途端にコレですか。私のような有権者世代はまぁ・・・危機意識がなさ過ぎたね、自業自得だな、とも思うのですが今参政権を持たない子供達や、これから産まれてくる子供達が本当に可哀想でなりません。・・・沖縄や福島の方々、農家の方々など、既に弾圧されてる方々から言わせれば(何を今更)だとは思うのですが・・・ここまで法治国家が崩れていく様を見せつけられると・・・ねぇ・・・はぁ・・・。今の段階で、個人的に(芸術漫画エンタメ好きとして)一番危惧しているのは「言論統制による文学・芸術・エンターテイメントの衰退」です。100年もさかのぼらない時代、日本では「贅沢は敵だ」と娯楽雑誌が相次いで廃刊に追い込まれ「戦争反対なんて発言は罪だ」と芸術家たちは軍国プロパガンダ以外の表現を禁じられ、言いたいことも言えない社会が確かに存在しました。今の日本のファシズムへの傾倒、戦前に似ていると言われていますが私もそれはひしひしと感じています。去年SMAP解散騒動で大騒ぎしていたのも、基本的にはこういった権力者による文化弾圧の片鱗があまりにも分かりやすく見えちゃったからなんですよね。暁のヨナが始まった8年前は、まさか(連載終了まで、日本は言論の自由が確保され自由な出版ができる社会を保っているのか)を本気で心配する事になるとは思ってなかったなぁ。。 はぁ・・・。。・・・はい。ということで、とりあえず気持ちを切り替えまして。暁のヨナ147話&148話駆け足感想です~!やっと書けました・・・*以下単行本26巻収録分ネタバレ含みます。ご注意ください*暁のヨナ 147話「畏怖」・四龍の能力とは・・・?弓矢からヨナ姫を守った四龍の幻影は、瞬く間に消えてしまいました。しかしキジャ・シンア・ジェハ・ゼノは倒れて目を覚まさない・・・やっぱりこれは四龍の本体が、取り憑いている(?)人間から抜け出した・・・という感じなのでしょうか。これは四龍の今後・顛末に関わってきそうな描写ですね!しかしこんな状況で四人が気絶中って・・・大ピンチです;;さりげなくどんぐり差し出してるプッキューが可愛いw・ゴビ神官大喜び四龍の力を目の当たりにし、真国の神官・ゴビは大はしゃぎ!・・・なんでやねん。。普通に考えれば四龍とは全く無縁の彼ですが、元来貪欲な人間がハッチャケると恐ろしいですね。この壊れっぷり、水の部族編のヒヨウを思い出した読者も多いはずw凄い!→ズルイ!→欲しい!→っていうかコレ元々は私のものじゃない!?とち狂ったスペクタクル変換で、四龍を手中に入れようとします・・・。ところでこの四龍の力を敵国が欲する、という描写はゼノの過去話・建国神話の再現なのだとも思いました。そして連れて行かれそうなジェハたちを、身を挺してかばうユン君が格好良いです!この子は基本オカンですが、いざというとき本当に男前だと思います。(どうしよう 二度と目を覚まさなかったら)ユン君は四龍が短命であることを知っています。この状況じゃ・・・不安にもなりますよね(涙)・俺はここにいる奴らも スウォンも 殺してやりたい 俺の大切なものを傷つける奴ら全て 全て 殺してやりたい byハク様ハク様も参戦。左肩に血をにじませながらもキジャ・ジェハを護ろうとします。しかし真国の兵士達に引っ張られ、邪魔される邪魔される・・・疲れてる時 &物事が上手く行かない時(もう世界とか滅亡すれば良いのに)くらい凶暴な気持ちになる事って・・・ありますよね;久々にブラックハク様降臨です。彼の今回のモノローグ、今までと決定的に違う部分があります。四龍の皆を「俺の大切なもの」って表現してるんですよね。「俺の」って言った!凄い!この人の辞書に「俺の」なんて言葉あったんですね!いや、今までのハク様は、どうしても(姫さんが!姫さんの気持ちが!)だったので・・・。しかし彼女が簪をぽーんと売り飛ばした姿を見しまっては、流石に姫様に転嫁することが出来なくなったようですね。漸くこのフラストレーションを、自分自身の気持ちの問題として認識できたんだなぁ、と。<追記:良く読み返したら、22巻で一応「俺の大切だったものを全て踏みつけて~」ってモノローグがありました。すごくさりげなくですが。徐々に徐々に・・・自分の気持ちの整理ができはじめているようです。>うーん・・・うん、これは凄く良い兆候だと思うんですよ。そもそもハク様からすれば、スウォンの謀反って一番信頼して一緒に未来を作り上げていこうと思ってた人物が、護るべき人たちを殺して&攻撃して自分の母体である風の部族にまで攻撃してきた、という状態だったワケで。2巻の段階でハク様は、大事にしてきたものが攻撃を受け、その責任&フラストレーションをひっかぶる形で表舞台から姿を隠し、自分自身ごと捨てさろうとしていたワケで(結局ヨナ姫に拾われましたが;)。この(なんで俺の大事なものが全部攻撃されるんだ)という負の感情が出てきたのは、大切なものを「大切だ」と主張することが出来はじめたが故というか・・・。ヨナ姫の気持ちや四龍の仲間達の気持ちを受けて、ハク様が「健全な未来を望みはじめた・欲しがりはじめた」からこそなんじゃないかな~と感じています。うん、やっぱり良い進展だと思うんですよね。スウォンや風の部族と向き合うのはキツイだろうけど、ヨナ姫の為にもガンバレ~!・「・・・お前の言葉など最初から届いておらんよ タオ姫」byゴビ神官調子にのってるゴビ神官、タオ姫にまで悪態つき始めました。本性丸出しです。ただ彼の指摘はごもっともで、タオ姫&ヴォルド&アルギラのチームは若い&高圧的でない態度をとるため、国民になめられがちなのは事実です。高華の姫として、徹底的にタオ姫を擁護するヨナ姫が格好良いです!・「コウレン様の敵はみんなやっつけるって 僕ネグロ先輩に誓ったです 御守りする為に 来たです」byミザリ何故ここでコイツが読者を泣かせにくるのか・・・なんて良い表情をするんだ!間違っていようがイカレていようが、一貫し信念を貫くキャラの存在は心を打ちますね。暁のヨナ 148話「光よ消えないで」テウ将軍とヨタカ氏のターンでしたね。ヨナ姫がハク様にチューしちゃった案件・・・思い出されるのはいつになるのでしょうか(遠い目)・「悪鬼の息子はもっと醜い顔をしているのだと思っていた・・・」byヨタカ風の部族に保護されたヨタカ。警戒するも、風の若人達の人なつっこい雰囲気に調子が狂う・・・そして現地に到着した、スウォンとの対面。ユホンの息子は当然鬼のような形相をしていると思っていたのに・・・現れたのは美形優男!さらに調子が狂います。そういえばヨタカさん、美しいもの好きでした。ぱっと見一番癖があるように見えて、実は五星の常識人枠だったヨタカさん。(スウォン王はさておき)テウ将軍や風の部族には心を許したようなので、この先高華国と真国の橋渡し的な役割を担ってくれるのでは、と期待してます!しかし端役キャラのはずなのに・・・本当に良い演技&表情するなぁ。。・「軽率だったのはお詫びする ただ助けた以上 この場で斬って捨てるのは風の部族の仁義に外れる」byテウ将軍風の若人たち、格好良いですね!相手が王様だろうがなんだろうが、従うだけじゃない姿勢が危なっかしくもあり・・・魅力的です。・「内乱にこちらは関与しません 結果階段の席に着くのがコウレン姫でなくても構いませんから」byスウォンヨタカを解放し、真国と会談の場を設けてくれと言い渡すスウォン。うーん、言い方は優しいですが、そもそも上手くいっていた真国がなんでこんなにボロボロになっちゃたかを考えると・・・スウォン陛下が王になった途端に高華国が好戦的になったことに動揺したから、なんですよね。。そしてコウレン姫でなくても構わない、のくだりが地味にヒドイ;・「コウレン殿下 スウォン王が国境にてお待ちです どのような決断が下されても 私はそれに従います」byヨタカ真国の野営地に戻ってきたヨタカが目にしたのはミザリをはじめ残りの五星たちがコウレン姫を守り闘う姿。ヨタカに褒められて嬉しそうなミザリが可愛い・・・!ヨタカはコウレン姫に、スウォンが国境沿いで待っている事を伝えます。「どのようなご決断をされても~」と言っていますが、穏やかなトーンでこれを伝えている時点で、話し合いによる解決を促しているようなものですよね。あ、ヨナ姫&ハク様出てきて良かったw今回はもう出てこないかと思ったw・「ミザリ!ヨタカ!高華国王のもとへ行く 私に続け!」byコウレン姫格好良いですね。ジャンヌ・ダルクのようです。ミザリとヨタカが、一番見たかった姿なんじゃないかな、と思います。・・・そしてラスト。斬りかかられたコウレン姫・・・こう来たか・・・!この展開でタオ姫がどう動くのか、注目です。しかし暁のヨナの殺伐としたラストページ・・・の隣に「なまいきざかり。」のイチャラブ扉があって、相変わらずのカオスw暁のヨナの浮きっぷり、花とゆめ本誌読者の密かな楽しみだったりします^^;次回も楽しみです♪by 妹