音楽語りーその255・♪SHAKE(アフリカン) bySmap +「LIVE MIJ」感想<SMAP楽曲についてーその35>
<SMAP楽曲についてーその35>音楽語りーその255↓♪SHAKE(アフリカン) bySmap+「LIVE MIJ」感想 <SMAPシングル・アルバム年表>★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連35・2003年3月5日 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン) 1位 ※ダブルミリオンヒット★2003年3月20日イラク戦争開始◆15・2003年6月25日 SMAP 016/MIJ 1位 2CD★2003年12月31日紅白歌合戦 大トリ さてさて、今回から、基本的には、CDシングル・アルバムの感想、という体ではあるのですが、ライブDVDについても、ちょっとずつ触れた感想を書いていきたいと思います。というのも、2016年、SMAPコンテンツ漁りをしようと決心した時は、ライブDVDに手を出すつもりは全くなかったんです。CDだけを漁るつもりでした。・・・が、ついうっかり。今回語るアルバム「MIJ」に対応したライブツアー「LIVE MIJ」内の、♪SHAKEの部分を、うっかり動画でちらっと見てしまって。・・・アフリカンアレンジなんですよ。アフリカンコーラスボーカルから始まり、指ピアノがバリバリに効いた、軽めに超オシャレで楽しい、アフリカン♪SHAKEなんですよ。その中で、浴衣っぽいけどジャージ風?な軽そうな、着崩した衣装で、SMAP5人が縦一列に並んで観客の側にグッと出てくるんですよ。なんっっっじゃこれはぁあああああ!!!絵面・サウンドともに、モチーフの持って来方・使い方・・・なんたるセンスの良さ!こんな♪SHAKE、見たことも聴いたこともない!っていうか、私の知ってるジャニコンと、全っっっ然違う!!結局2016年中に、SMAP関連のライブDVD・ブルーレイを完全網羅してしまいました。・・・それくらい衝撃的だったんです。SMAPライブは、Drink!までのものももちろんハイセンスだし、面白いのですが、この「MIJ」~からは、DVD媒体の普及にも伴い、映像作品としての販売をかなり意識した作りになっているな、と感じます。・・・ここからのライブは、なんかもう舞台装置から、1曲1曲の魅せ方まで、作り込みがおかしいんですよ。今までもそうだったんだとは思いますが、特に顕著に、「ライブまで含めて、アルバム」という印象なので。 ◆15・SMAP 016/MIJ &「LIVE MIJ」♪世界に一つだけの花が大ヒットしている最中に発売されたアルバム。このアルバムも、発売当時、すごくよく聴きました。初めて、2Discでの発売となったアルバムで、これより以降のSMAPのアルバムは、基本的に全て2Disc(もしくは3Disc)です。1Disc・・・基本曲11曲。2Disc・・・各メンバーのソロ曲5曲&世界に一つだけの花(オルガンバージョン)アルバムの統一感・・・というより、1曲1曲、それぞれに面白味のぎゅっと詰まったアルバム、という印象です。<DISC1>1.Theme of MIJ作曲・編曲:G.M-KAZアルバムタイトル・「MIJ」ですが、「MADE IN JAPAN」の頭文字だそうで、このオープニングインスト楽曲がそのテーマを汲み、さまざまなワールドミュージックがごちゃ混ぜになったようなものになっています。他のインストテーマにはないような、イスラームイメージであったり、力強いカンフーイメージなんかが投入されて来るのがおもしろいな~、と思って聴いています。サッカーの応援のような、祈祷イメージのような・・・お祭り感があり、手拍子や合の手の入れやすさを意識した、いかにもライブ用の出だしが素晴らしいと思います。ライブでは、大きなジェット機モチーフが部隊中央に置かれ、この♪Theme of MIJの中で、ジェット機の中から5人が登場してきました。そこから、ワールドミュージック調アレンジの、怒涛のメドレーが熱い。♪Theme of MIJ~♪SHAKE(アフリカン)~♪はじめての夏(海洋風?なアレンジ)~♪SMAP NO.5(マンボイメージですが、やわらかい海洋風でもある)~♪Theme of MIJのカンフー・沖縄イメージのあたり~♪オリジナルスマイル(スイス?ヨーデル風)SMAPの明るさとパワーを、ワールドミュージックを行き来する面白さで見事に表現した、スーパーメドレーだと思います。ここだけ、何回も何回もDVD観まくりました。本当に凄いので。衣装等も含めて、アーティスティックさ、ポップさが桁違いです。スポンサーが付きまくった、お金がかかりまくった舞台でしか、これは無理です・・・。2.SUMMER GATE作詞・作曲:井手コウジ / 編曲:米光亮「MIJ」の「表・夏のイメージ」を作っている1曲かな、と思います。SMAP楽曲の中でも、ひときわキラキラしたアイドルアイドルした曲で、ここまでキラキラされると、なんか「SMAPっぽくない」と感じるくらいです。しかし、♪オリジナルスマイル同様、キラキラのアイドルソングは、ファンの方には本当に人気があるようで、「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング25位で収録されていました。3.sunrise, sunshine作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ♪free birdのシライシ紗トリさん提供曲。♪free birdより早口が続く曲ですが、光のモチーフだったり、ノリは似てるな、と思います。サビの締めを中居君のボーカルでやるのですが、これが妙にマッチしてて、入って来ます。アルバム曲として、すごく好きな1曲です。4.UNPOSTED LETTER作詞:麻生哲朗 / 作曲:コモリタミノル / 編曲:河野圭6分もある長い楽曲であり、そして後に♪DearWoman等の名曲を手掛けられる麻生哲郎さんの、インパクトのある歌詞が印象的な1曲です。手紙形式なんですが、まわりくどいぐだぐだを5分近くもあーだこーだ言ってて、で、結局何が言いたいんだコイツは?・・・の答えが、最後の最後、大サビで見事に歌われます。超鬱陶しい言い回しなんですけどね・・・私は、このひねくれた曲が大好きなんですよ。特にラストの、「ホントよかった」がすごくいい。タイトルの通り、「出さなかった手紙」なんだと思いますが、この手紙を書いて、向き合って、言葉に出来て、この主観はすごく良かったんだな、と感じ取ることができます。何か心に引っかかっちゃって、焼き付いちゃって、忘れられない1曲です。ライブDVDで観ても、メンバー個々が感情を作って歌っているのが印象的でした。5.Touch Me Kiss Me 木村拓哉・稲垣吾郎作詞・作曲:市川裕一 / 編曲:河野伸この曲は、編曲が渇いてて軽くてカッコよくていいよな~、と思って聞いていたら、そうか、河野伸さんって、「013BIRDMAN」の♪ideaの編曲の方か!この曲もファンキーでカッコイイんですよね。6.Flapper作詞:売野雅勇 / 作曲:Rie / 編曲:鷺巣詩郎この曲は、とにかく歌詞も、そして何より編曲も、面白さが詰まりまくってる曲だと思います。編曲の鷺巣詩郎さんは・・・有名な方ですよ・・・。なんか・・・ほら・・・なんかいろんなところで見るし。サウンドがすごく面白いんですよ。♪SUMMER GATEが、このアルバムの「表・夏」だとすると、この♪Flapperが、「裏・夏イメージ」の楽曲なのかな、と思います。7.愛と勇気作詞・作曲:トータス松本 / 編曲:土方隆行出だしの、「空元気」サウンドが素敵!ウルフルズの、トータス松本さん提供曲。流石というか・・・男性的感性で、自身を鼓舞する楽曲書かせたら天下一ですね!この楽曲も、やはり自分自身を奮い立たせるために歌う曲なんだろうな、と思います。ただ、トータス松本さんの楽曲の凄いところは、歌い手が「自分のために」歌っていることが分かるのに、そのパワーが凄過ぎて、聴いてる方まで釣られてガッツが湧いてくる(気になれる)ところだと思います。この楽曲も、是非今のSMAPに歌って欲しいです。すごく沁みる、いい歌唱をしてくれるんじゃないかな~、と思うんですけどね。ホントまじSMAP楽曲開放しろよジャニーズ・・・と思いますよ。芸術・コンテンツの冒涜・弾圧をまざまざと見せつけられて、こんなに腹の立つことはないですね。8.A Song For Your Love作詞:キハラ龍太郎 / 作曲:斎藤潤 / 編曲:武藤星児武藤星児さんの編曲ですね。やっぱり軽くて、でもグッとくるところがグッと来ます。間奏の、チャララン♪ってところが好き。この曲も、Smapにしてはやったらキラキラソングだな~と思っていましたが、やはりすっごく人気がありました。「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング9位!TOP10に食い込むって・・・また凄いな;いや、私も大好きな曲ですけど・・・ここまでとは;「LIVE MIJ」で、この楽曲では、中居くんとキムタクの二人が、グッと前に出てくる絵面が印象的でしたが、ファンの方も、この「LIVE MIJ」が大好きなんだな~、と感じました。9.夏日憂歌(サマータイムブルース)作詞・作曲:市川喜康・編曲:小西貴雄この曲もすごく人気があって。「SMAP25YEARS」では、人気投票ランキング42位となっていました。・・・もちろん、メロディアスでいい曲だとは思うのですが、個人的に、さほどの引っ掛かりどころがなくてですね;同・市川喜康さん提供の♪オレンジと、個人的に近い印象というか、いまいち「なんでこんなに人気があるんだろう?」と、掴みかねていたりする曲です;♪UNPOSTED LETTERのひねくれっぷりとか、♪Flapperや♪愛と勇気とかのサウンドの方が、面白いと思うんだけどな・・・とか思っちゃいます。他の方が掴んでいる楽曲の魅力が掴めないというのは、非常に悔しいので、これからも一生懸命聴いていきたいと思います。10.たてながの自由作詞:町田康 / 作曲:田島貴男 / 編曲:久保田光太郎この楽曲も、今の状況を考えると、すごく落ちてくるというか・・・響く言い回しがたくさん見つけられる曲だな・・・と思います。熱い叫びなんだけど、謎かけのような、不思議な歌詞だな、と思って聞いていたのですが、この町田康さんは、パンク歌手?やりながら執筆活動も行って、芥川賞とかも取ったことのある方・・・なんですね。いろんな方が居るんだな・・・。確かに普通の歌詞じゃないです。すごく面白い歌詞ですよ。この♪たてながの自由は、ライブの演出・魅せ方もすごく感動しました。選挙演説イメージ、結党集会イメージで、ひとつのマイクに5人が向かう、他にない絵面のインパクトがすごいんです。服装も「若者・やんちゃ」モチーフで。そして、曲の後半には、舞台前方に用意された箱?のようなものに駆け上って、「横一列に並んで叫ぶ」イメージなのですが、この舞台前方の箱を、記者・オブザーバーイメージのダンサーさんたちが、机のようにして使っているんです。そこに駆け上っていくだけで、主役たちの「型破り感」がすごい出るんですよ。面白いな「受け手の意識作り」って!面白いな「舞台演出」って!って、すごく感動しました。11.ススメ!作詞:多田琢 / 作曲:TAKUYA / 編曲:田辺恵二 / コーラスアレンジ:知野芳彦素直に名曲ですよね。歩くテンポにしては遅い、けど力強い。じっくりゆっくりの一歩一歩を、踏みしめるような楽曲です。キャッチーで、一発で頭に入ってくるサビのインパクトがあり、この曲だと認識しないまま、何か口ずさんじゃうけど、この曲なんだっけ?・・・ってなるタイプの曲かな、と思います。「ポップ」は、こうあるべきですよ!ちなみにこの楽曲は、このアルバムの翌年・2004年に、「ススメ!GOLD盤」というタイトルでシングルカットの予定がありましたが、発売告知後に、なぜか企画自体が消滅しているそうで。まぁまず間違いなく、事務所上層部による妨害であると、2018年今現在の状況がありありとそれを物語っているわけですが、もし発売されていたら、間違いなく大ヒットしていたんじゃないかな、と思います。SMAPのミリオンヒットが、もう1曲増えていたかも。いい曲なんで。ほんと。<DISC2>1.トイレットペッパーマン (中居正広)作詞:井手コウジ・N.マッピー / 作曲:井手コウジ・N.マッピー・米光亮 / 編曲:米光亮中居くんの自身セルフプロデュースソング。今までも、「011 ス」や、ミニアルバム「La festa」などで、同様の(自虐)セルフプロデュースを行って来ていましたが、この楽曲は、中でもモチーフがバシッと決まった名曲だな~、と思います。この楽曲は、ライブDVDを観てても、会場全体の盛り上がりが凄くて、ホントに、中居くんは「天職・アイドル」というか、テンション操作の神だな本当に・・・と感心しますよ。男性ダンサーをぞろぞろ引き連れたヤンキースタイルがハマってて面白いです。2.Easy Go Lucky! (木村拓哉)作詞・作曲:トータス松本 / 編曲:本間昭光トータス松本さん2曲目。編曲の本間昭光さんは、ポルノグラフィティの初期名楽曲の数々をプロデュースされてる方なんですね。「ロックンロール」という単語が残る曲です。サビ前の、「うるせー!そりゃそーだけどうるせー!」ってところが好きです。他になくて、トータス松本さんのセンスの良さだな~と思います。3.Thousand Nights (稲垣吾郎)作詞:黒須ちひろ / 作曲:KAN / 編曲:家原正樹ソロ曲の中では、ひときわワールドミュージック感に溢れた、なんちゃってアラビアン風楽曲。これ、♪愛は勝つのKANさん作曲の曲なんですね。吾郎くんの、翌年2004年のソロワークスである♪Wonderful Lifeの、カップリング曲・♪平和の歌も、KANさん提供でしたね。どうもKANさん関連になると、吾郎くんに歌って欲しくなるようで、昨年放送されたAbemaTVの72時間ホンネテレビ、そのラストで披露された「72曲ホンネライブ」の中でも、吾郎くん&草なぎくんで、♪愛は勝つを歌唱していました。あの♪愛は勝つは本当に良かった。2016年から、私がSmapに歌ってほしかったのはこの曲だったのか!と思いました。「愛は勝つ」っていうか、本当は少し違って・・・「必ず最後に質は勝つ」って言って欲しいんだと思うんですけどね;4.la.la...Shall we Tap? (草なぎ剛)作詞・作曲:清水昭男 / 編曲:渡辺未来草なぎくんの特技?のタップダンスモチーフにした楽曲。可愛いディズニーファンタジーのような世界観です。イイ曲なんですよ・・・///歌詞の単語や言い回しが、いちいちカワイイんです。特に好きなのは・・・上手ではない気持ちだってくすぐったくも愛しいよ↑ここ!カワイイ!!言い回しがカワイイ!!なんかやっぱり・・・草なぎくんは、このあたりでグッと存在感が出てきたな~、といううっすらした認識があったのですが、ボーカルも本当にグッと良くなって来てるよなぁ…と思います。5.がんばれ王子(香取慎吾)作詞・作曲:つんく / 編曲:小西貴雄渾身の、ミュージカル仕立て楽曲。たぶん・・・この頃、慎吾くんが悩んでたんでしょう。「悩んでるよ」って思いっきり言わせてあげるための曲だと思います。キャイーンや草なぎくん(チョナンカン)や、他の登場人物たちも含めて、本当に、慎吾君のための曲なんで、まぁ・・・コアなファンの方以外にはよく分からないと思います。私もよく分かりません。これは、別に分からなくてもいいんじゃないかな、と思います。6.世界に一つだけの花(organ version)作詞・作曲:槇原敬之 / 編曲:上杉洋史うん・・・まともに聴いたことなかったんですが・・・シングルバージョンより、更により荘厳になった、メロウバラードバージョンですね。うん・・・まぁ・・・Smapのボーカルですからね。うん。正直、いいアレンジだとは思えません。面白いとは思いますけど; アルバムももちろん面白いのですが、ライブDVDも衝撃的でした。「MIJ」!これぞ「Smap」!という、すごく観やすい、アーティスティックな極上ポップ感が楽しめますので、SmapライブDVDに興味のある方は、是非このDVDから!お薦めです。by姉