音楽語りーその261・♪White Message bySmap<SMAP楽曲についてーその41>
おはようございます。粛々と進めます…。<SMAP楽曲についてーその41>音楽語りーその261↓♪White Message bySmap<SMAPシングル・アルバム年表> ★:サウンドに影響がありそうな事項◆:アルバム●:ベストアルバム▲:リミックスアルバムなど□:ソロ関連41・2007年12月19日 弾丸ファイター42・2008年3月5日 そのまま/White Message43・2008年8月13日 この瞬間、きっと夢じゃない41・弾丸ファイター作詞:道面宜久 / 作曲:Gajin / 編曲・サウンドプロデュース:Daisuke"D.I"Imaiテレビ朝日系 スポーツ中継テーマソング2007年唯一の音楽ワークスであり、そして、年末駆け込み感がすごいです。正直なところ、私が発売当時にこのシングルを楽しみに購入していたら、愕然としただろうな・・・と思います。ここまでの楽曲展開から、また一気に方向性を変えていると感じる楽曲なのですが、私の耳で聴いて、「いい」と思う方向性とは逆方向に進んだ印象です。ほぼほぼ電子音サウンド、方向としては「DJ系」の音楽というか。時勢を考慮した音への挑戦なのだと思うのですが、コード進行とかが、個人的にあまりしっくり来なくて、苦手な部類の音楽なんです。この♪弾丸ファイター自体は、間奏ですとか、唄い出しの調子の良さですとか、イイと思う部分が拾えるので、全然聴けるんですけど・・・でも、やっぱりサビとかは…好みの展開じゃありません。ただもうこれは、作り手たち・・・オールディーやビートルズがガッツリ頭に入っている方たちが、全部分かった上で、あえて展開しているものなので。この2007年以降のSMAP楽曲に関しては、すべてではないのですが、あえて「苦手な方向」に行ってるのかな、やって来なかったことを咀嚼しようとしたのかな、と感じるような楽曲がたくさん出てきます。これは、今回聴いて「あぁ、だからSMAPは『なんでも使える』んだな」とひしひしと感じた部分です。何でも使ってくるんですよ。なかなか良さが掴めないものでも、諦めずに、そのモノの良さを咀嚼して落とし込むまでなんとかかんとか喰らいついていってるのが分かるので。また、何でもやってくるんですよ。とにかくやってみて、苦手なことでも、改良を試しながらの地味な反復ずっと続けて来るんです。この楽曲を皮切りに始まる、電子サウンド系への挑戦も、この先のSMAP楽曲展開の聴きどころだと思っています。42・そのまま/White Message♪そのまま作詞:Blaise、Maynard、tax(MONKEY MAJIK), 作曲:Blaise、Maynard(MONKEY MAJIK), 編曲:川端良征♪弾丸ファイターより4カ月後のシングル。初の両A面シングル…でしょうか?このシングルに関しては、前作よりゆったり、どっしりとした作り込みを感じます。♪そのままは、MONKEY MAJIKの方の曲みたいですね。うん…内容のある、素直にイイ楽曲だとは思うのですが、特にサウンド面での挑戦は感じませんし、「まったりゆっくりのストレートな曲だね」くらいしかあまり感想がありません…。あ、曲頭のアコギ音は、この楽曲のアイデンティティだと思います。ああやって、シンプルに感情を重く響かせる曲、っていう感じ。どちらかと言うと、私は♪White Messageが大好きなんです!作詞:飯岡隆志, 作曲:J.Y.Park "The Asiansoul", 編曲 Tae Kwon、谷口尚久、J.Y.Park "The Asiansoul"これは名曲!電子音?打ち込み?をメインにしたサウンド自体は、すごく大人しいんですが、キラキラした一音一音がしっかり響いて来ます。それでいて、そこに乗っかるSMAP5人のバラエティに富んだボーカルがいちいち面白い!「ココロで呟く」という一節がありますが、全員で唄うパートと、各ソロで唄うパートが交互に来て、これが会話というか、心の中の自問自答のような作りになっていると思います。全員で唄うパートは、とにかく没個性的に、語尾を響かせる意識で。そして各ソロは、全体のバランスを見ながらですが、個性を主張して唄っている印象です。吾郎くんと慎吾くんは相変わらず安心感がありますが、出だしのキムタクの気を使ったボーカルもすごくイイと思いますし、2番冒頭の中居くんの囁きソロは、流石のインパクトですごく頭に残りますし、あとは、草なぎくんのボーカル!電子音・打ち込みサウンド×草なぎ剛ボーカルを、私は激推しします!声の相性がすごくいいと思うんですよ。草なぎくんの少し鼻にかかって抜ける特徴的な声質が、電子音サウンドの中で妙にはまるというか。今後の楽曲でもまた語っていくと思うのですが、草なぎくんのボーカルというのが、この辺からまた「活きて来たな~」とひしひしと感じます。♪White Messageですが、両A面のシングルとはいえ、やはり♪そのままの影に隠れている印象の楽曲です。アルバム収録もありませんので、このシングルを入手する他になかなか聴く術がない曲ですが、なかなかサウンド・ボーカルともに挑戦あり、仕掛けありの、オモシロい楽曲だと思っています。興味のある方は、是非!43・この瞬間、きっと夢じゃない作詞・作曲:Hi-Fi CSMP/ 編曲:長岡成貢TBS系「北京オリンピック」テーマソング♪そのままより、更に約5か月後のシングル楽曲。2008年は、この後にアルバム発売~ツアーも行っていますので、2007年と打って変わって、超勢力的に、ほぼ一年中音楽活動を行っていたんですね。提供のHi-Fi CAMPは、2008年6月にメジャーデビューだそうなので、ほぼほぼ本人達のデビューと同時ワークスっぽいです。Hi-Fi CAMPか…あまりパッとした印象はないのですが、どんなバンドだったんだっけかな…?とにかく、オリンピックソングに、初々しい感性が織り込みたかったんだな、と感じる楽曲です。実際、作詞家様・作曲家様の洗練されたワークスに比べると、言い回しの捻りが甘かったりする部分も感じるのですが、ただ、やりたかったであろう「尖った部分」も掴めてるな、と思って聴いてます。個人的にお気に入りなのが、楽曲の一番出だし↓。震え出した 手を見つめ 高鳴る鼓動 指先まで逃げたくなるくらいの不安に そっと 一人瞳閉じた↑メジャーデビューに際し、自身たちの感じているものをそのまま形にしてれ…という依頼でも行ってたのかな?そんな気がします。あとは、この『瞬間』というモチーフですね。気に入ったのか、後のオリンピック用楽曲・♪Momentなどにも見て取れるモチーフです。最後に。若手バンドの起用…といっても、編曲には長岡成貢さんがしっかり入っています。若い感性は取り入れつつも、サウンドの「格」と「質」は、絶対に譲らない作りになってます。カップリング曲・♪two of us作詞・作曲:大智 / 編曲:youwhich調子が良くて、明るくて、好きな曲です。特に、サビのラストにかかってくる、間奏への入り方とか…好き。いまいち何のことを唄っている曲なのか、落ちてきていないのですが…夢のことか?オリンピックソング用にもう1曲作ってたのかな?それとも恋愛のことか???なんかよく分からないのですが、ここ↓の中居くんのボーカルがやたらと好き。(思うがまま詰め込んでる 想像の自分を少しだけ)捨てた隙間に見えた最初の景色↑この部分のボーカルだけで、目の前の景色が一気に開けてくる感覚が伝わってきて、凄いな、この人!と思いました。続く!by姉