アニメ感想『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』
全く大したこと書いてない感想です。週末の2日間、飛ばし飛ばしで、ぼけーーっとこのアニメ観てました。『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』NARUTO連載&アニメ放送終了後に、ナルトくんたちの息子世代を主役に、次世代編として展開されている作品です。もう、3年以上展開してるのかな?アニメ放送開始時より、全話欠かさず観てる、というわけでは全くないのですが、ちらちらと…たまに観てます。「NARUTO」は、私は作品初期初期あたりの対象読者にフィットする世代なので、私自身、「NARUTO」本編に思い入れもあります。特に、コミック10巻~20巻代の辺りは、ジャンプの立ち読みやコミックス購入と、本当に一生懸命読んでいました。まず前提として、当然「NARUTO」本編の方がオモシロいですよ。やはり、衝撃的なアクションシーンやシビアな世界観は、本編にしかないものだと思います。そこは絶対なのですが…それはそれとして、結構気に入ってて。この次世代編。…安心して観れるんですよ。NARUTOという作品は、主人公のナルトくん自身は「絶対、火影(里のリーダー)になる!」と目標にまい進する、非常に少年漫画気質の主人公でしたが、世界観は、設定や人物像が暗かったり、展開がとにかくハードで。主役のナルトくんをはじめ、可哀そうな生い立ちのキャラクターも大勢登場しますし、お話回しも…第7班の初任務から、血みどろで人死にの出るようなドS級任務で。その後、すぐにこれまた血みどろ&3代目火影戦死に繋がる中忍試験編が始まってしまいまして…。はっきり言って、漫画本編では、修行シーンを除けばずっと国家間の総力戦争をやっているような印象でした。その「戦争」もまた…木ノ葉隠れの里で行われる総力地上戦みたいな感じなんで、そこの前線で、大人の庇護のないまま12歳、13歳の子たちが闘っているのが、(というか、成長して青年期に入ってもせいぜい16歳や17歳ですから)なんか…白虎隊とかひめゆりとか…みたいな…悪い時代に生まれて戦場に駆り出された若者・子どもたち感がしちゃって。(里自体が傭兵の器のような組織体ですので、それとは違うのは分かってるんですが…)NARUTOという作品に、大勢の方が感じる魅力こそ、このシビア感なのだと理解してはいるのですが…やっぱり、読んでて辛くなることはよくありました。もう少し、安心して鑑賞したいというか…また、お約束展開で完結する「平常時における任務遂行」というのも、もっと観たかったな…と。↑こんな感じで、私が求めていたものに対して、わりと理想的な作り方をしてくれているのが、次世代編「BORUTO」です。親世代の庇護があります。(アニメしか観てませんが、今のところはちゃんと。)展開は当然、NARUTO本編に比べたら地味ですが…堅実に任務遂行もこなしていってます。「うん。これなら安心して観れる。」あとは、ナルトくんとヒナタちゃんの長男で、この作品の主人公、ボルトくんのキャラクター設定が上手いというか、興味深くって。現代っ子の印象を大事に取り上げたのかな?と感じるキャラクター設定です。ナルトくんと違い、容量が良く、器用。親世代のキャラクターたちからは、一概に「(ナルトと違って)頭がいい」と称され、アカデミーの描写でも、勉学・実技ともに苦労知らずでトップクラスのようでした。スマートさは、祖父(4代目火影・ミナト)似のイメージでしょうか?(ナルトくんも、九尾のせいで上手く力がコントロールできなかったことが不器用の原因にもなっていたようなので、それがなければ幼少期の落ちこぼれレッテルはなかったんじゃないかと思います。)この「容量のいいキャラクター」というのが、とても面白いな、と思って観ています。時代も変わり、戦争一辺倒だった親世代のような「武力ありき」の世界でもなく、生まれ持ったセンスや、父親の威光というこの上のない立場を、ガツガツ努力をして活かしきるまでのモチベーションになるものがなかなか見つからず、せっかくの「才能」を持て余しているような…すべて「可能性」で終わってしまうような…そんなふわふわとした空気感が、ずっと付きまとっています。ゲームをずっとやっているような感覚ですね。これが抜けない。…オモシロいんですよ。この子が、やる気ないのかって言ったら違って。めちゃくちゃやる気がある子なんですよ。仲間思いだし、正義感のある子なんです。あんまりそれを周囲に見せたくないだけで。ボルトくんが、最終的に「サスケさんのような忍びになりたい!」というところに行きついているのが、本当に上手だと思います。サスケくんは現在、木ノ葉隠れの里の外で、一人隠密の動きをしながら火影・ナルトくんを支えています。「NARUTO」を最初に読んで、誰もが抱く違和感…「この漫画の『忍び』、全然忍んでないじゃん!」に、次世代編「BORUTO」は、満面の笑みで応えようとしているのかな…派手に表に出る「英雄」ではない「忍び」像を、やろうとしてるのかな、…と今のところ受け取っています。なんか長くなっちゃいました。「NARUTO」を好きだった方ほど、ひょっとしたら「BORUTO」は受け入れづらいのかな…と思いますが、これはこれで、やろうとしていることが挑戦的で面白いと思ってます!という話でした。今後の展開も楽しみにしています。by姉