暁のヨナ 43巻(第247話~252話)& 第253話「名前を呼ばない仲間」 感想(妹編)
花ゆめ本誌を読みまして…「ああ、やっと感想が書ける…!」と思いました。ひっさびさになりましたが、暁のヨナ感想投下します。*以下単行本43~44巻収録分のネタバレ含みます。ご注意ください!*42巻の243話『別れを告げる夜』で、スウォン様とハク様が2人で話した場面。姉が語りまくってましたが、やっぱりここがある種の暁のヨナの到達点だったと思います。その後の展開は…するすると、でも表現描写はキレッキレで描かれていくなぁ、というか(ずっと描きたかったターンに来たんだな)と凄く感じながら連載を追いかけてました。ーで、ずっと (ーそうきたか!…??)(何かやりたい事があるのは分かるけど、何だろう!?)と色々考えながら、感想を書けずにいたわけです。それが今回の 第253話「名前を呼ばない仲間」まで来てー成程!!これがやりたい展開なのかな!!!???と言いたいことが形になりましたので、各キャラクターに対しての好き勝手な感想&今後への展望を語ります。・寿命を迎える3龍たち …終焉の龍たちジェハ兄さんやゼノが説明してくれていましたが、黄龍以外の3龍は「単純に寿命を迎えた」のだと認識してます。緋龍城燃えちゃって、国外で無茶して闘って…も勿論あるとは思います。でも別にハクヨナが無理させちゃったから、とかでは無く基本的には「その役目を終えた」からなのかな、と。歴代の龍たちは皆短命です。迎えに来ない緋龍王を待ち続け、死んで行きました。キジャ・ジェハ・シンアは「始まりの龍たち」同様「緋龍王の願いを叶えるために闘うことが出来た、幸せな龍たち」でありそして「伝説の終焉を飾る龍たち」なんだろうな、と思ってます。(今までの慣例と異なり、新しい龍の誕生を待たずに寿命を迎えていますしね…!)・緑龍 ジェハジェハ兄さんは登場時からずっと「龍の天命に従うことはしない」と「龍ではなく人として生きる」事を切望していました。そして実際、自らの意志(ハクヨナ&仲間達を守りたい)を原動力に戦いぬき恋するヨナちゃんの側でちょこっと胸を痛めたり、ハクをからかったり…最後まで人らしく生き抜いたなぁ! と。・青龍 シンアシンア君のターンは本当に漫画描写がキレッキレで、めちゃくちゃ見応えがありました!この子はおそらく、誰かと比較して自分の境遇を嘆いたりはしない強い子で。心の赴くままに、仲間たちとの出逢い&光に満ちた旅を謳歌したんじゃないかなぁ!と思います。龍の姿になって意識が朦朧とする中…仲間たちの姿や名前を求める姿がグッときました!・白龍 キジャ一番最初に登場し、四龍の宿命を「呪い」では無く「悲願・悦び」と豪語し超×100前のめりで仲間になってくれたキジャ。ゼノさんや歴代の龍達は… キジャさんの存在にどれだけ救われたか、と思うんですよだって四龍の苦しみを、存在を、こんなにも全力で価値付けてくれるんですよ!キジャは最後の最期まで天晴れでした。ヨナ姫の命を狙うスウォン過激派部隊を蹴散らす為、龍の姿に成ることにすら前のめりでした。本当に物語が進めば進むほど、大好きになるキャラクターでした!・黄龍 ゼノ「四龍の始まりは血の盃だ 血の盃と四龍を何らかの形で天に還す」ゼノ仙人、やっっっっっっっっと胸の内を明かしてくれました。ーとはいえ、今の段階では仙人といえど「最終的にどうすれば願いを達成できるのか、分からない」状態なのかなぁ…と感じました。ゼノ仙人のこれまでの印象的な台詞を振り返ってみました。8巻「命あるもの いつかは等しく天に還る」11巻「龍は死んでも代わりがいる でも兄ちゃんには代わりはいないから大事にしなきゃ」17巻「俺は四龍の落ちこぼれだけど…お前らを絶対守ってやんよ」36巻「いつか…俺の旅も終わる その時は 神様に背いても願いを叶えてみせる」上記台詞がすべて本心だとするならば、ゼノが本当にやりたい事は「四龍の血を天に還して、再び人に戻ること」なのかな、と思ってます。始まりの龍達だって、元は人間の戦士たちでしたので!単純に考えれば 逆も出来るんじゃないかなぁ!!ーと(超楽観的予想)。で、今は寿命を迎えた他の3龍達を(皆が天に還ってしまう前に)盃の中に保護してなんとか「伝説という名の呪いを解く手段を探しに行きたい」状況なのかな~と受け取りました。キジャさんもヨナ姫も力強く断言してましたが皆はまだ死んでないので! 盃の中にいるだけなので!!私は全然、超楽観的に希望を持っていますよ ハイ!!ゼノ仙人は今回、ハクヨナに対して「自分の命を絶つ方法を探してた」「皆が死ぬ時を待ってた」「四龍のこと忘れて」「ここで解散」と突き放すような言い方をして、去って行きました。四龍の呪いに向き合うのは、(始まりの龍である)自分の命題だからヨナ姫は背負わなくていいから四龍のために生きようとしなくていいからねーと、ゼノ仙人は伝えたかったんじゃないかな、優しいなぁ~!今のところ、私はこんな感じで↑解釈しました。どうなるかなぁ。・意識不明のスウォン様シンア君が野営地で暴走した際、肩に重症を負い意識不明になってしまったスウォン様。漫画狂歴○○年余りの私たちは、もはや読み方がアレなのでおお、遂にスウォン様目線の回想シーンに突入していくんだな!!と感じました(←嫌な読者筆頭…)いやスウォン様の容態もちゃんと心配してますよしてますけども!今後の展開に期待しちゃってもいます。ちなみにわざわざ「シンア君によって」倒れる描写にしたのは、「現国王が緋龍伝説(緋の病)によって倒れた」事を目に見える形にしたかったのかなぁ…と。・高華国の現状&本作の課題について現時点で、本作は「解決すべき課題」が山積みとなっている状況です。緋龍城が焼け落ち、王不在の中混乱に陥っている空都疲弊しきっているにも関わらず、南戒の都まで攻めに行く高華国軍そしてハクヨナ&四龍離脱の後、倒れる総大将のスウォン陛下…もちろん南戒以外にも、内外に反乱の火種は残っている状況です。ーいやもう、あちこち焼け野原になってますね!スウォン陛下は「ハク様&四龍が居るなら、次期国王はヨナ姫で」と告げてハクヨナを戦線から逃がしました ーが、この状況下で三龍は寿命を迎え不死の黄龍が「四龍を天に還す」と言い残し姿を消しました。3巻(四龍探し)から始まった腹減り御一行の旅路はここで終わりを迎えました。ーで、結局今までの腹減り一行の旅って何だったんだ??と言いたくなるような状況… に見えるような描写がなされているな、と思います。ただ私達の感覚としては… 四龍が再び緋龍王の元に集結した目的は随分前に、とっくに達成されていると思ってます。そして一見焼け野原なんですが、各地にはたくさんの種が既にまかれていますので。今後の展開で、腹減り達の旅路の意義が明確に明かされていくんじゃないかな~ と今の段階ではそんな期待を持って読み進めています。・二人きりになったハクヨナについて最後に… 腹減り御一行が離散しハクヨナは再び荒野で二人きりになりました。(成程ユン君が野営地に残ったのはこの為か… と思いました)3巻の序盤 二人で谷底に落ちて、イクスから天命を受けて…二人で顔を見合わせて「さて、これからどうして行こうか」と確認し合う場面がありました。あの時は国から追われていたので、その身を隠しながら旅に出るしか出来なかった訳ですが…今は違います。各地にコネクションがあります。高華国の状況もばっちり把握してます。でも今はスウォン一派からヨナ姫&四龍が狙われているので、逃げた方が良い場面でもあります。あらゆる面で課題が山積みです。二人で顔を見合わせて「さて、これからどうして行こうか」と確認し合う場面が、再び来たんじゃないかな! と。というかですね…もう個人的な願望だけ語っちゃいますけと、ここまで来たら…やっとやっとハク様がヨナ姫を貰ってくれるんじゃないか って!!私達が十数年来心待ちにしていた場面が!やっと…今度こそ本当に来るんじゃないかって!!そんな期待をしちゃっている訳なんですよ!!!イヤ待て まだ分からない…今まで散々「来るか…!?」と期待しては違う展開になり…を繰り返してきたので…いやでもここまで来たら流石に…(本当にずっとソワッソワしてます)なんか訳分からん話になってしまいましたが、久々に感想書けて嬉しかったです!次回も楽しみです~♪by妹