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カテゴリ:愛toらんま・るーみっく
完全新作アニメ「らんま1/2」 第1話「らんまが来た」&第2話「男なんか大っ嫌い」を鑑賞しました。 走り書きで、簡単感想です! ★アニメーション/キャラクターデザイン/デフォルメ らんま新作アニメの速報と同時だったと思いますが、メインビジュアルが公開され、 順次主要キャラのキャラクターデザインが公開されていきました。 一目見て、妹が絶賛したのが、このキャラクターデザインです。 旧作のキャラクターデザインは、本ブログでも何度もお名前を出している アニメーター・中嶋敦子さんが担当されていますが、本当に「映える画」というか、 女の子たちは色っぽくて可愛く、男の子たちはカッコよくて可愛く、 「あんな絵が描きたい!」と誰しもが真似したくなる、カリスマ性がありました。 反面、中嶋敦子さんが描かないと「違う方が描いたんだな」となるというか。 作画が各話で大きく異なり、シリーズとしての統一性は無い印象でした。 (全然悪い意味ではなく。作画監督様の味が出るのは、アニメーター様方にとっては モチベーションにも直結するし、良い時代だったのだと思います。) 転じて、新作のキャラクターデザイン。 その後に公開されたOP映像/予告映像も見た上で… 下記、妹談: これは・・・ 原画/動画スタッフ様への挑戦状なんじゃないかな!と。 わざと、キャラクターデザインの通りに真似して描いても キマらないデザイン画になってるんじゃなかなぁ。 OP映像や予告映像を見て改めて思うけど、 今回は徹底して本当に「キメ画/トメ画」を作らない。 「キャラクターデザイン画や原作コミック該当場面の、 この画を真似して描けばいいんでしょ」とか、 「キメ画は作画監督様が修正してくれるでしょ」って出来ない。 原画スタッフ様一人ひとりが、自分で考えて画を構築しないと どうにもならないように仕掛けてある・・・気がする。 作画スタッフ様一人ひとりが考えて画や動きを構築できる、 その自由幅をきちんと持たせてた作りになっていると思う。 旧作に比べ、黒目部分がかなり小さいのも、目で演技できる幅をとても広げてるし、 とにかくそれぞれのパーツが自由に動かしやすいようなデザインになってる。 シンプルなようで、服の線等はかなり柔らかさがあるので、 シーンに寄って、必要な質感を強調することもできる…というか、 いちいち考えて描かないといけないように、デザイン自体から仕掛けてあるのでは。 アニメーション映像が「3D/美麗」にどんどん寄っていく その反面、動きや表情が硬くなっていたりトレースばかりになったり・・・ という現在の風潮へのカウンターというか、 今、このタイミングでらんまを再アニメ化する意義として、 今のアニメーション制作に必要なものはこれだ!という 監督様/企画制作の大方針なんじゃないかなぁ(全て推測)。 1話&2話を鑑賞すると、キャラクターデザインのみならず、 色彩についてもシーン毎にテイストを変えていたり、 背景もワンカットワンカット異なる考え方で構築してあったり、 「80年代」を印象的に焼き付けるための小物を随所に配置したり… とにかく「シーン毎に必要に応じてテイストを変える」意図を感じますし、 それを視聴者に許容するよう訴えてきていると感じます。 これらは、シーン毎に必要な質感/重量感等が異なるためなのかな、 と受け取っています。 原作や旧作アニメのらんまは、アクションシーンとして 建物・ブロック壁を人間の力で粉々に破壊するシーンがたくさん出てきますし、 脚力だけでほとんど空を飛ぶことが出来るレベルの「軽さ」が特徴なのですが、 反面、触覚や繊細な演技動作への意識は感じませんでした。 後の話ともつながりますが、今回の新作らんまは、おそらく「触覚」部分… 「触る・触らない」といった非常に繊細なところを描くシーンが 出てくるのではないかな、と思っています。 もしそうだとすると、 アクションシーンとの重量感や物質感が全然違ってくるのは明かなので、 シーン毎にデフォルメ変えるよ、質感変えるよ、背景の精度も変えていくよ、って わざとやってるんじゃないかな、と受け取っています。 ★少女漫画テイスト 第1話放送とほぼ同時に発売された「ダ・ヴィンチ」にらんま特集が組まれており、 高橋留美子先生のロングインタビューも掲載されていました。 そこにも書いてありましたが、 「らんまは女の子の読者が圧倒的に多かった作品」とのことでした。 私たちが完全にそこに当てはまる部類のファンなのですが、 数多の名作揃いであるるーみっく作品群の中で、なんで「らんま」が特別かというと、 少女漫画脳で鑑賞して一番心地いい作品だからです。 らんま1/2の一番世間的に浸透しているイメージとしては、 水をかぶると女の子になる設定や、女らんま・シャンプーちゃんのような ビビットでインパクトのある女の子キャラのビジュアルなんじゃないかな、 と思うのですが、いちファンとして認識している 本作品最大の魅力/アイデンティティは、「許嫁設定」の方です。 乱馬くんとあかねちゃんの、 最初からラブ通り越して夫婦という「形から入る」ラブストーリー模様… 二人とも、もともと自分が無差別格闘流という少数精鋭の格闘流派を継ぐ気満々ですし、 天道道場という立派な器があった上で、「結婚相手だよ」って出逢っていますので、 最初からお互いにとって誰よりも都合の良い相手なんです。 乱馬君はばっちり格闘の才能が有って、非常に強い子ですし、 あかねちゃんは格闘が大好きだけど、守ってあげたくなる可憐さもしっかり持ってる子だし、 親同士が決めた許嫁なんですが、お互いに最初からしっくり来てるというか、 「そっかぁ」と、もうそういうものだと双方が思ってるし、その価値観を共有してる。 偽装結婚や政略結婚から始まったり、 義兄弟等になることで一つ屋根の下同居がスタートしたり、 その後の日常生活における交流の中でラブストーリーを描いていくのは 少女漫画作品の鉄板中の鉄板ですが、 「無差別格闘流」というアクション用の設定とともに、 「許嫁」という少女漫画的な設定が本当に気持ちよく、 少年漫画作品の中にラブコメ要素として綺麗に落ちているのが「らんま」だな、 と思っています。 作中で登場してくる他女の子キャラクターはことごとく皆乱馬くんにべた惚れですし、 他男の子キャラクターは大多数があかねちゃんLOVEに落ちていきますし、 そんな中で、お互いが強固に「自分の相手はあかねちゃん/乱馬くん」って 当然のように思っているところが ラブコメとしての最萌えポイントだし、読者側の一番の安心感です。 今回のアニメ作品ですが、まさしく上述してきたような部分… 本作の「少女漫画」的な部分を一番にピックアップした作りになっている と感じています。 アニメ雑誌等の描き下ろし表紙イラストが、 乱馬くん&あかねちゃんのツーショットを前面に押し出して来てますし、 OP映像は、2人の並んだ絵面を基軸にして作ってあります。 EDは楽曲からガッツリ「少女漫画的ラブストーリーやるよ~!」って内容になっていますし、 ED映像では乱馬くんがあかねちゃんの手を取るシーンがじっくり描写されていてビビりました。 先のデフォルメの話に戻るのですが、「触る・触らない」レベルの繊細な触覚は、 原作や旧作アニメでは、取り立てて描写しようとはしていなかった部分なんです。 今回のED映像のレベルで描写し始めると、 それこそ他のアクションシーンの軽さとのギャップがすごくありますし、 何より…ヤバいんです。 だって乱馬くんとあかねちゃんって、この先、家でも学校でもずーーっと一緒ですし、 ずーっとベタベタしてますし、お姫様だっことかしまくりますので。 たぶん…なんですが、今回のアニメは 原作の話筋は変えずに映像化しているように見せておいて、 乱馬くんの描写を、若干スパダリ風(余裕のある少女漫画ヒーロー風)に 寄せていくんじゃないかな…と思っています。 山口勝平さんも、新人時代の演技とだいぶ違って、 探偵や怪盗で培ったキザなセリフは板についていると思いますし。 で、あかねちゃんの「乱馬くんが守ってくれて嬉しい」って部分を、 はっきりではなくて、絶妙なニュアンスで入れ込んで来るつもりなんじゃないかなぁ…、 何それ!めっちゃ可愛い!萌えキュン!!と、 今のところそんな期待を持ちながら鑑賞しています。 2話までで九能先輩が登場し、一層にぎやかになって来ました。 1クール(12話)で、良牙くん登場、格闘新体操、 格闘スケート~シャンプーちゃん登場までを駆け抜けていくのかな? 3話以降も楽しみにしています! by姉
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最終更新日
2024.10.27 16:14:52
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