17日の「わかばの会」(不登校児の親が話し合ったりする会)の感想
●17日の「わかばの会」の感想●「わかばの会」と言うのは宮城県教育事務所主催の不登校児の親を対象にしたカウンセラーさんと話したり講話を聞いたり、話し合ったりする有意義な集まりです。17日は初めて多賀城で「わかばの会」が行われました。いつもは利府で行われています。参加人数が多くて、初めての人達が多かった事や挨拶に教育委員会の人が不登校児を失くすのが目的、みたいな話しをしたためまるで悪い事を相談に来たみたいな感じがしてしまって私は耳をふさぎたくなったのでした。でも教育事務所の相談員の方の話やカウンセラーのI先生の話しなどでいつもの調子に戻ってホッとしました。初参加のピー(中2の娘)は俯いてずっと話を聞いていました。途中からは絵を描きながら耳では話しを聞いていました。今回は殆んど聞き役の私、夫、ピーでした。ピーは色んなパターンの家庭があり、親があり、事情があり、子どもがいる話しをじっと聞いていました。私にはI先生の始まりの話しがいつも胸をグッと掴むものです。「大人も子どもも、『社会の中で自分らしく生きて行けるように』 と言う願いがあってカウンセリングをしています」なんと力強くて頼もしい言葉なんでしょうか!聞く度に涙がこみ上げてくるのです。世界中の人が自分らしく生きていけたら今の悲惨な事件や生き方は無いだろうと思わずにはいられないからです。私も自分らしく生きられたら生きているのがうれしいと感じて幸せになれるのだろうと思います。初めて「わかばの会」に参加した方は大抵悲壮な表情で苦しみに満ちた様子をしています。涙にくれる人もいます。でも「わかばの会」で同じような悩みを持っている人が他にも沢山いると知ったり、カウンセラーのI先生の話しを聞いて学校に毎日行く事だけが生きる事ではなく生き方は幾通りもあって人それぞれ、子どももそれぞれの生き方があるのだ!と気付いて帰る時の皆さんの顔は安堵感に満たされてうれしそうな人が多いのです。この日も、皆さんは始まった時の固い表情から一変して終りには和やかで柔らかい表情になって帰って行かれました。I先生や相談員の皆さんの願いが悲しい思いをしている親達を救ったのだと感じました。親を安心させる事は不登校児達が居心地良い環境で生活が出来る事になります。誰しも追立てられ責められる毎日では苦しくて悲しくて動けなくなってしまうと思います。ただでさえ行きたくない学校、行けない学校なのに唯一の居場所の家で責められたら自分の部屋の中、ベッドの中しかいる所が無くなってしまいます。学校に行かなくても自分らしく生きられればどこにいても何をしていてもきっと素適な人生になると思います。皆と同じレールじゃないとダメなんて誰が決める事が出来ると言うのでしょうか。人が皆違うのだから生き方も皆違って当然なはずなのに、きっと管理しやすいかどうかで決められてしまうのでしょうね。「自分と対峙するために、自分を育てる。 学校では人とのやり取りを学ぶが、 一人でいる時に自分を育てる」私は子供の頃から孤独感に苛まされていたので孤独に対して悪いイメージしかなかったのですが、I先生のこの言葉で私が一人でいた時間は私の心を育てるための大事な時間だったのだと気付いて感動したものでした。何度聞いても孤独をこんなに肯定して素晴らしい時間だと言ってくれる頼もしい人はいませんでしたから、とてもとてもうれしくなります。学校に行くのを辞めた子ども達は自分を育てているのですね。これは自分でしか出来ない事ですからなんて素適な事でしょうか。学校に行かない子ども達は一人で自分を育てているのです。それを考えるとにんまりしてしまいます。心強い限りです。