25日の続きと写真など
6月25日の続きです。コメントに返事を書くには長すぎるのでこの日に書いたもののFAXしなかった分を今日書きます。*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*知らない所に入所する事になり、不安に駆られた母は「荷物はどうするの?」「服はどうするの?」(ほとんど着ないけどね)「新聞はあるの?」(読まないと思うけどね)「タオルはどうするの?」「ご飯はどうするの?」「どこに行くの?」「それはどこにあるの?」「そこで私は何をするの?」「雑誌が欲しいわ」(多分読まないかもしれないけどね)と言う同じ事を何十回も聞くので私は辛抱強く頑張って何十回も返事しました。ところが母が「こんなパジャマじゃ行けないわ」と言い出したので、私はプッツンと切れました。「大丈夫だよ、 療養所みたいな所なんだし お母さんは病人なんだし、 他にパジャマが何故か見つからないんだし」と私が幾ら言っても「こんなくしゃくしゃのパジャマじゃ行けないわ」と言うのです。そのパジャマはシルクで出来ており、山のような衣類の中からようやく見つけたたった一組のパジャマだったんです。そのパジャマを見つけるまで2日掛かったんです。他には何故かパジャマがないんです。多分、下着で寝ていたんだと思います。母は認知症になる前は2階のベッドで寝起きしていたのでもしかしたら2階を探せばあるのかもしれないのですが、2階も衣類とバッグだらけでとてもじゃないけどすぐに探せそうもなかったのです。それに、パジャマごときでこれまでの頑張りを無しにされるのが悲しくなったのでした。それで私はひどく切なくなり、情け無くもあり、泣き出してしまいました。私は母の前で泣いたのは中学1年生の時以来です。その時以来私は、母の前で泣くのは止めたのでした。当時の母の前で泣くという事は母に弱みを見せて攻撃のネタを与えるだけだったからです。でも今日、今の母の前で私は泣きました。思わずわッと泣いてしまいました。ギリギリに追い詰められていたと思います。「○○さん(弟)と散々悩んだんだよ。 お母さんを一人で置いて行けないから どうしたらいいかってすごく悩んだんだよ。 お母さんは今はご飯を用意できないし、 ご飯を食べないから栄養失調になるし、 ご飯を食べないと記憶も悪くなるんだよ。 ご飯を食べないと死んじゃうんだよ。 夜にどこかで倒れても 誰にも助けて貰えないんだよ。 お母さんは家に人を入れると気を使って ひどく緊張して楽になれないから どうしたらいいのかすごく悩んだんだよ。 お母さんは忘れてしまう病気だし、 入院ですっかり弱ってしまったんだから 人に助けてもらうしかないんだよ。 私だっていつまでも一緒にいられないんだよ。 とにかく栄養を付けて体力を付けないと 一人暮らしなんか出来ないんだよ。 あれもイヤこれもイヤって 言うばっかりで、 お母さんは人の目ばかり気にしているから いつも一番大事なことを見落としているじゃない! だから私が子どもの頃に イヤな思いをして来たんだよ。 お母さんが人の目ばっかり気にして生きているから 私にとっての大事な事が見えなかったんだよ! パジャマが何だって言うの! パジャマなんか、 問題の百分の一にもならないよ! お母さんに元気になってもらいたいから 頑張っているのに!!」私は中学1年生以来初めて母に対して泣きながら訴えたのでした。すると子供返りしていた母は急に母親に戻って「ごめんね、わがままな母親で。 泣かないでMさん。 そうだね、パジャマなんて たいした問題じゃないよね」と言ったのでした。少しホッとしたのですが、その後も同じ質問を何十回もしました。私は辛抱強く何十回も同じ返事をして母を励まし続けました。明日、また同じ事を繰り返すんだろうなあ~~。認知症の厳しさはコミュニケーションが難しくて虚しくなる所かな~。*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*以上25日の夜の事です。翌朝、母はこう言いました。「今日行くっていう所ね。 行かなくても大丈夫だと思うのよ」それで「ご飯はどうするの?」と聞くと「ああ、そうか」と諦めたのでした。兎に角、認識や判断力が落ちているので交流が虚しいのです。でも意地悪ばあさんにならなくて良かったです。母は人前ではお茶目なおばあちゃんです。●母が入所のために選んだスタンドです。 名前を書こうと思って裏を見て私は大爆笑しました!!!(_≧Д≦)ノ彡☆ 用意周到で慎重で几帳面な母を物語るこのスタンド裏の保証書です。●これは母が介護施設に入所するに当たり選らんだ かばまるの小皿です。 楽しそうでしょう?昔飼っていた猫と似ているんです。●母の創意工夫母は耳が遠いために大音量でテレビを見ます。それでイヤホーンを使ってもらっています。私がテレビの前を通った時に、イヤホーンのコードに引っ掛かったのを母は見ていたんでしょうね。その後、テレビの前を通るとこのように工夫してあったのでした~。 イヤホーンのコードに2枚のティッシュペーパーがぶら下げてあったのでした。これも笑わしてもらいました~~♪几帳面な母らしいです~~(^_^)でも、2時間後には忘れて取り除かれていました。●母の残像短期介護施設に入所した翌日、寝ていた部屋に置いてあった椅子の下で見つけた缶とマグカップです。 え、これ何?と見たところ。 カップの中にはトマトジュースでした。やられたぁ~~~~。気付きませんでしたねぇ。母は何でも四角い物の中に入れたいんです。ボックスインが大好きな母の残像。(((((^m^;入所した翌日に見つけた母の残像。(^_^)