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December 6, 2008
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カテゴリ:
「リーシーの物語」上・下 スティーヴン・キング著
白石 朗=訳  文藝春秋



 





■あらすじ(扉より抜粋)


有名作家だったスコットを亡くして二年。

いまだ悲しみの癒えぬリーシーは、
ようやくスコットの遺品の整理を始めた。


ナッシュヴィルの大学で
スコットが撃たれて
瀕死の重症を負った日のこと。

辛い少年時代について聞かされた
雪山での午後・・・・・・。


思い出をかみしめるリーシーは、
やがて、

スコットが何かを自分に知らせようと、
「道しるべ」を
遺品に忍ばせていたことに気づいた。

夫は何を知らせようとしているのか?


頻発する謎と怪事のさなか、

スコットの
未発表原稿を狙うストーカーが
身辺にあらわれはじめ、

リーシーへ魔手を伸ばし―――




スティーヴン・キングが濃密な筆致と
緻密きわまる構成で贈る大作。

圧倒的な感動をもたらす終末へ向けて、
精緻な伏線がひそやかに紡がれてゆく。








■感想

(上の感想)

スティーヴン・キングの小説を読むのは
多分20年振りくらいで

文体や与えるイメージが
全く違っていたので驚いた。


姉達とのやり取りや生活の中で
リーシーが思い付いた事や感じた事
考えた事や思い出した事を、

特に夫との思い出を
ランダムに書いてあるので

流れを掴むのがとても難しくて
ようやく飲み込めるようになったのが
上の終わりの方だった。


それまでリーシーの思い付いた事の
あれやこれやそれや

なにやらかにやら
総てに付き合って来たので

リーシーが何を言おうとしているのか
何を感じて何を思い出しているのか

段々解るようになったのが、
上の終わり頃だった。


スコットとリーシーの関係。
スコットの性格。

スコットの人生。
スコットの謎掛け。


スコットを闇から引き上げた
リーシーの存在。

リーシーがいて
スコットが素晴らしい作家でいられた。


これこそリーシーの物語だ。
本当に。







(下の感想)

何度も何度も出て来る
スコットとリーシーにしか解らない独特の単語。

「道行きの留(りゅう)」
「うまうまツリー」
「黒いぬるぬる」
「ブーヤ・ムーン」
「ロング・ボーイ」
「血のブール」等等。


それら夫婦の隠語が飛び交い
リーシーの思いの断片や記憶の断片、

リーシーの第六感のようなもの、
日常生活の細々とした事、

スコットからのヒント、
回想シーンでのスコットの言葉。


そういったものがバラバラに
ジグソーパズルのように散りばめられていて

何が何だか解らなくて、
整理しつつ、

後戻りして読み返しつつ、
行きつ戻りつして、

リーシーの独り言に翻弄されて、
読むのに四苦八苦した。



途中で何度放棄しようと思った事か(苦笑)



だけど、
重量感たっぷりの独特の世界が確立していて
最後まで読む気力をもらえた。





最後に気になったのものは
リーシーの罵り言葉「カスったれな○○」

が山程出て来て
ちょっとうんざりしたものの

リーシーはそうやって罵りつつ
自分を奮い立たせて毎日を過ごしているんだなぁと
ちょっと親しみを感じた。




もっと気になったのは
訳のひらがな。


どこまでひらがなにするのか?
何?若い人狙いの戦略なの?

と考えてしまった。


例えば

「うしなう」「とりかえす」「とどまる」
「うしろをふりかえり」「とどまる」
「めぐらせる」「いえるほど」「あらわす」
「わからない」「ふたたびやってきて」

などなどなどなど・・・・。


これは絶対漢字の方が
意味が伝わるでしょう!!


「あらわす」なんて、
漢字で意味が違いますから。


「来て」「失う」「取り返す」

ほら、
こっちの方が絶対解りやすい!!!!



最近の翻訳ミステリにおいて
漢字が使われなくなりつつある事については

「活字中毒者の手探りサイト」の
madara様も書いていたのですが、

新しい本を読んでみて
なるほどと思いました。



これは出版社の意向なんでしょうか?
間違っていると思います。






全体の感想としては
こんなにも深い愛情で結び付いた夫婦も
存在するのであろうなぁ~~。


そう、
これは夫婦愛について書かれた
恐いファンタジーなのかな?




私は
ジャンル分けが上手く出来ない人です。
















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Last updated  December 6, 2008 05:38:54 PM
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