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December 23, 2008
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カテゴリ:
●読んだ本●


「それでも警官は微笑う」日明恩(たちもりめぐみ)著 講談社




  




■あらすじ

頭が固くて、
思い込んだらまっしぐらの
責任感の強くて朴訥な

池袋署の刑事一課強行犯係の
巡査部長・武本正純は、

茶道家元の次男で型破りの警部補
潮崎と組んで

怪しい小銃を追っているうちに
麻薬取締捜査官・宮田剛に出会った。

宮田はある事件を
密かに追っていたのだ。

出所がはっきりしない小銃を追ううちに
武本と潮崎は

宮田が追う事件との繋がりを知り
安住課長をも巻き込んで

日本に蔓延しつつある
小銃と宮田の事件を追い始める。





日明恩のデビュー作にして
第25回メフィスト賞受賞作。








■感想


アメリカの推理小説のような題名と
カバーイラストがポップなのとで

あまり期待しないで読み始めたのだが
始まりからわくわくして引き込まれた。

見た目で侮ってはいけませんでした。
とてもしっかりした小説でした。




デリカシーや繊細さが無く
真っ直ぐで無骨で

揺らぎのない正義感の持ち主の武本と


饒舌家でオシャレで
パソコンに強くて記憶力がすごくて

お茶目で常識外れで
繊細で純粋な潮崎のコンビは

濃い組み合わせで
非常に面白かった。


権力や縦社会やコネや
規則に縛られている警察内部において

武本達刑事や麻取の取締官達は
日本警察の誠実な良心とでも言うべき存在で

頼もしく痛快で
読んでいて楽しかった。


これはドラマにしても
解り易くて面白いのではないかと思った。


デビュー作と言うのに
取材力と構成力の充実に驚いた。

すごいなぁ。
よく調べたなぁ。

と率直に思った。


犯人に関しては
ちょっとスッキリしなかったけれど。

いつか続編を書くつもりなのかな?
と思ってしまった。


キャラの濃い人が一杯出て来て
面白かった。

どの人もそれぞれに好きになった。

いいヤツが沢山出て来る警察物なんて
珍しくてうれしい事極まりない。




















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Last updated  December 24, 2008 01:24:20 AM
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