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January 8, 2009
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カテゴリ:
●読んだ本●


「エイリアン・テイスト」 ウェン・スペンサー著

赤尾秀子=訳 早川書房












■あらすじ


オレゴン州ユカイアの森林で
狼に育てられたユカイアは

推定12歳の頃に
ジョー・ママに保護されて
密かに生活をしていたのだが

マックスと知り合ってから
人探し専門の探偵業を手伝うようになった。


ユカイア(現在は21歳)には完璧な記憶力と
臭いを総て嗅ぎ分ける力、

そして血液を舐めただけで
DNAを識別する力も持ち合わせていた。


強靭な体力と人間離れした
運動能力にも優れていたが、

ジョー・ママとラーラ・ママ
妹のキャリーと相棒のマックスを愛する

心優しい寡黙な青年だった。


親しい刑事クレイナックに
協力を頼まれて

残忍な殺人事件の現場から
消えた女性を探しているうちに

ユカイアは恐ろしい事件に巻き込まれ
FBIのインディゴ捜査官と協力しながら
事件解決に奔走する事になる。


やがて知る
自分の出自と宇宙規模の恐ろしい計画。


ユカイアは苦しみ傷付きながらも
常に正面から立ち向かって行った。





これがウェン・スペンサーのデビュー作。

2001年処女長編を対象とした
「コンプトン・クルーク賞」を受賞。








■感想


いや~~~~面白かった!!!


最高!!!
と言いたい。


まあ、
都合の良過ぎる所は気にせず
飛ばして(^_^)



何しろ主人公のユカイアの設定背景が
凄まじいのに

ユカイアは力む所が無く
いつも自然体で静かに見守っている。

素直で正直で優しいのに
思い立ったら突き進む
強さと優しさを備えている。


人間界で暮らすようになって間もないせいか
とても純粋無垢で裏表が無い。



ユカイアの性格と能力に
すぐに大ファンになったヽ(^。^)ノ



驚く状況が次々に舞い込むのだが
恐怖心や守りよりも

今何をすべきかを学んで
行動して行くその素直さも
私にはとても魅力的だった。



エイリアン関係の状況は恐ろしく
人間や少数集団で闘えるのかと心配したが

記憶力、推察力、判断力と
柔軟性を備えたユカイアは

静かに波乱の中に駆け込んで行く。




ううう。
こんなヒーローものは大好きだ===!!!

え、
これはヒーローものじゃないのかな?


これは多分SFハードボイルド探偵物
って所だろうか。




表紙のチャラさに騙されなくて
良かった。

ライトノベルズの
軽い読み物かと思ってしまった。


若い人向けに
マンガイラストの表紙にしたんだろうけど
中身の濃さが伝わらないと思うなぁ。



続編がその後に4冊出ているが
日本で翻訳して出してもらえるのかな?

出版してもらうためにも
この本を買おうかと思っている。



2003年発表の「ティンカー」も
SFが大好きな読者が選ぶサファイア賞を受賞したそうで
久々にSFに返り咲こうかと思った。



とても楽しかった~~\(~o~)/
映画にしても良さそうだと思った。



ちなみにこのウェン・スペンサーは
日本のアニメの大ファンだそうです♪












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Last updated  January 9, 2009 06:34:04 PM
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