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February 22, 2009
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カテゴリ:
●読んだ本●


「遺伝子捜査官アレックス」ローリー・アンドリューズ著

大野尚江=訳 早川書房










■あらすじ(扉より抜粋・全部盛り込んであってすごい!)


軍が運営する病理学研究所AFIPに勤務する
遺伝子学者アレックス・ブレーク。


スペイン風邪ウィルスのゲノム解析と言う
自分の研究に専念していた彼女は、

新所長の就任で、予想外の任務に就く。


海軍基地の周辺で次々に女性が襲われる
連続殺人事件の遺伝子捜査に駆りだされたのだ。


反発しながらも、
徐々に捜査へのめりこむアレックスだが・・・・。


専門知識を武器に、
体当たりの捜査に、

そして危険な恋にも挑む、新ヒロイン登場。











著者紹介には――――――――――


法医学と遺伝子学の専門家であり、
国際的にその名声は知られている。


アメリカ政府によるヒトゲノム計画では、

連邦諮問委員会で法的、倫理的、
社会的影響の審議責任者をつとめた。


シカゴ・ケント大学終身教授。


1999年の
『ヒト・クローン無法地帯 生殖医療がビジネスになった日』

をはじめとするノンフィクションの著作もあるが、
フィクションでは本書がデビュー作となる。


――――――――――――――――







■感想


著者紹介にあるように、

遺伝子研究においては
その筋の超専門家なので

研究所での機械の使い方や
研究費や上司との関係性などが

非常に説得力があり、


「CSIシリーズ」や「クリミナルマインド」の
アメリカサスペンスドラマファンである所の私は

科学捜査については
ある程度知っているつもりになっていたので、

本当の研究者が書くDNAの取り出し方や
捜査の仕方については興味津々だった。


DNAが
実はテレビドラマで見るように
簡単に本人かどうかが解る訳ではなく

他の人との比較としての確率が問題になって来る
なんて事は初耳だったので

とても面白く真剣に読んだ。



最近、
また頭が悪くなって働かないので
この本を読むのに一ヶ月も掛かってしまった(大汗)



また、
研究畑一筋だったアレックスが
科学捜査に携わるようになって行く様子や

人柄についても丁寧に書いてあるので
読み落とすまいと

こちらも丁寧に読んだので
時間が掛かってしまった。



30代の金髪スレンダー美女アレックスの
個性的な人柄は元気一杯で行動的で

読んでいて元気がもらえた。



著者がしたかった事をアレックスにさせているのか
著者が常に前向きに行動している人なのか。


これまでの仕事振りを見ると
きっと著者自身がバイタリティに溢れた

魅力的な人なんだろうなぁと思った。



言うべき事を言い、
信念を貫き通し、

自分に正直で、
反省はしても後悔しない。


猪突猛進で突き進み
失敗はしても自分を責め過ぎず

ポジティブ思考で走り続ける
アレックス。


読んでいて楽しかった。


生き生きとしたアレックスの生き様が
とても気持ち良かった。



恋の行方については
最後の方が省き過ぎ?

少し説明して欲しかったなぁ。
あんなんで良いのか?と思った。



でも、これが処女作だなんて
レベルが高いなぁ。



推理小説を読んでいると
いつの間にか解決していた本に時々出会うのだが

この本も
ヒントや証拠がジワジワ集まって来たせいか

私の頭が悪いせいか
いつの間にか解決していて

リアルな気がした。



ある時、
全部の符号が合って

パチン!と解決なんて
そうそうあるもんじゃないと思うので

リアルに感じたのかもしれない。



でも逆に、
だから一気に解決する話は
すっきり爽快になるのかもしれない。



次作はすぐに本題に入って
読み甲斐があるらしいので

是非頭が働く状況で
読んでみたい(*^_^*)













あ、解った!!

物足りない理由が。





連続殺人者の苦悩が

見えなかったからだと思う。





連続殺人を犯してしまう理由だけじゃなく

その苦悩も少し書いてあると



厚みが感じられたのかもしれない

と今思った。















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Last updated  February 22, 2009 03:52:18 PM
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