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テーマ:徒然に(47)
カテゴリ:雑記帳
一日中点けているお風呂場の換気扇を
止めた状態で、 深夜の静かな時間にお風呂場に行ったら、 何か音が聞こえていた。 ん? シャワーの辺りの壁全体から 継続的な音が僅かに聞こえて来る。 まさかと思って お風呂場から脱衣所を通って廊下に出、 隣にあるトイレに行き お風呂場との境の壁に意識を集中すると やはり小さいシャーーと言う音が 壁全体から聞こえて来る。 数年前に 水道管破裂で水道代を10万円請求され、 水道工事で25万円掛かった事を思い出し、 ぞっとしつつ もう一度お風呂場に確認に行く。 やはり 壁全体から小さな音が聞こえる。 玄関の 下駄箱の上に置いてある懐中電灯を持ち、 玄関の外の灯を点け、 水道栓を探しに行く。 暗い庭の片隅にあるメーターを開けると 懐中電灯の明かりが反射してよく見えない。 懐中電灯の角度を変え、 目線を変えてみる。 数字は解らないが、 前回床下が水浸しになった時に 水道検針のおじさんが教えてくれた 金属の丸い輪が廻っていた。 「これが廻っていたら、水が流れていると言う事です」 と教えてくれた。 廻ってるよ、やっぱり。 何も水は使っていないのに。 廻っているよ、針が。 水道栓を探すが、 久しぶりなのと暗いのとで場所が解らない。 家の中に戻って 家の電話から夫の携帯に電話をする。 夜勤の夫にまだ通じるかもしれないと思ったが、 留守電になっていたので 水道がまた破裂した事と 水道栓の場所を教えて欲しい旨を伝えた。 水道栓を締めないと、 水は出っ放しになっている。 困ってもう一度外に出て 物置の近くに落ちていた袋を拾ったり、 水が溜まった 発泡スチロールの箱の水を空けて片付けると その下から水道栓が見つかった。 暗いとそんなものでさえ 見つけられなくなるのだ。 嬉々としてフタを開け、 水道栓を締めた。 家の中に戻って お風呂場で耳を澄ませてみた。 音は全くしなかった。 念のために壁に耳を押し当てて 音がしない事をしっかり確認した。 やっぱり水道管が割れたのだ。 暗い気持ちになってしまった。 何か少し僥倖の兆しが見えると 新しい障害が現れるような気がして。 今週末は自分の自己一致のために 泊り掛けのワークに参加したかった。 自分の中にある無意識の縛りを 知りたかった。 娘に事情を話す。 水道を止めたから、 トイレを使ったらペットボトルの水を タンクに足しておくように説明する。 出かけたままの息子のために 断水してある事を紙に書いて 玄関に置いておく。 夫の携帯にリプレイで電話をし、 留守電に、 やはり水道が割れて水漏れしている事を伝えた。 お風呂に入る気力を失い、 湯たんぽだけを頼りに寝た。 朝6時50分、 電話で起こされた。 知らない年配の女性の声で 「水道が破裂したって携帯に入ってて、 何があったの?あなた誰?」 この人誰だろう? 寝ぼけている私は女性の話しをじっと聞いた。 「起きたら携帯に留守電が二つあって、 水道が破裂したって言ってるんだけど 何があったの?あなた誰?」 ああん? ああああーん?? 二つの留守電? 夫にした電話??? そう言えば電話帳の電話番号は 古いものだったのかもしれない。 事情を話して 間違い電話をしてしまった事を詫びた。 朝に驚かせてしまったのに、 気の良い人であっさり許してくれた。 こちらも 間違った事が少し楽になる。 正しい電話番号が入っているピッチから 夫に電話をした。 事情を話す。 恐ろしくて水道栓を開けられず、 台所仕事を一切放棄した。 昼前に帰って来た夫は水道栓を開けて 水音を確認し、 家の周りを廻って確認し、 外付けの湯沸かし器の栓を締めた。 私にお風呂場の音がするか聞いた。 止まっていた。 つまり、 湯沸かし器用の水道が断裂したと言う事だ。 お湯は使えないが、 水は使えると言う事だ。 お風呂は沸かせるし、 台所もトイレも水は出る。 水が使えると言う事は ありがたいことだ。 こんな事になると 普通の生活のありがたさを深く感じる。 夫は若い頃に水道屋だったので 流石に大事な所に気付くのが早い。 これも実生活では ありがたい事だ。 数年前に水道管破裂でお世話になった 誠実で働き者の水道屋さんに夫が連絡をした。 午後にやって来た誠実な水道屋さんは すぐに仕事をして 台所のお湯だけは使えるようにしてくれた。 お風呂場のお湯は使えない。 沸かし湯だけで、 シャワーは使えない。 そんなにお金は掛からずに済むのかと思っていたら、 お風呂場の壁を壊して 中の水道管を交換しなければならないらしい。 タイル張りのお風呂場は 目地にヒビが入っている所があって 補修しても上手くいかない。 その話を夫にすると ユニットバスを入れると言う。 誠実な水道屋さんに聞くと 出窓も壊して平らにすると言う。 シャワーと蛇口を 反対側に移動すると言う。 多分、壊れた古い水道管はフタをして 反対側に新しく水道管を通すのだろう。 大変な事になってしまった。 大仕事ではないか。 大工事ではないか。 お金が幾ら掛かるんだろう。 地面を掘ってお湯用の水道管を交換し、 お風呂のタイルと壁を壊し、 反対側の壁に水道管を入れて、 ユニットバスを入れる。 幾ら掛かるのか 想像も出来ない改装になると思われ、 ずどーんと 深い奈落に落ちそうになった。 工事の人が家の中を出入りする日常は 緊張すると思われ嫌だ。 見積もりを持って来ると言う。 どんな予定になるか想像も付かないので 土日に家を空ける事が出来なくなった。 お金は節約してケチケチ暮らしているのに、 炊飯器が壊れて保温しか使えないのに、 電子レンジも壊れて タイマーをレンチで廻して使っているのに、 25年働いている冷蔵庫は 中に水が溜まってしまうのに、 それらは全て後回しにして 水道管破裂を最優先しなければならない。 恐ろしい数字になるだろう風呂場と お湯の水道管工事について考えると、 やはり 土日のセミナーには行けないと諦めた。 はあぁ~~~。 その分、 何か自分のために家でやってみようか。 自分で何かやってみようか。 セミナーを諦めただけでは 折角のチャンスなんだからもったいない。 これからのために 何かしようと思った。 そんな風に、 再びの水道管断裂はやって来たのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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