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●読んだ本●


「臨場」横山秀夫著  光文社








■目次■


赤い名刺
眼前の密室
鉢植えの女


真夜中の調書
黒星
十七年蝉





■あらすじ■(抜粋)


‘終身検視官’、死者の人生を救えるか--。

辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物、
倉石義男。

その死体に食らいつくような
貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、

彼には‘終身検視官’なる異名が
与えられていた。

誰か一人が
特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、

倉石の異質な「眼」が見抜くものとは……。


組織と個人、職務と情。警察小説の圧倒的世界!






■感想■


この春にテレビ朝日で放送された
ドラマ臨場」の原作が
母の本棚にあったので読んでみた。


母は買うだけ買って
読まなかったようだ。

まっさらな本だった。


ドラマの倉石は烈しく厳しい男性で
周囲の人達を巻き込む。

倉石の何一つ見逃さない
検視眼の特異性を表現しようとするあまりに

脚本に
少し雲散臭さが感じられた。


だから原作は期待しないで読み始めたのだが
小説は短編集のようになっていて、

事件毎に
倉石の周囲の人が主人公になって

その人の視点から見た事件や
倉石の行動が描かれている。


それは確かに倉石の特異性を
浮き上がらせる効果があって

少しずつ倉石の人と成り、
捜査に対する

身を削るような
真摯な生き方が伝わって来た。


それまで読んだり
wowowドラマで見た横山秀夫の作品は

警察の内部の権力争いや
男同士のぶつかり合いがやたらと烈しくて

必要以上に刺激し合い
挑発し合うシーンが多くて

人間の小説と言うより
「男の小説」と言うイメージがしていた。


硬い文章と表現が重苦しくて
実は苦手な作家だったのだが、

「臨場」は人の弱さや切なさや
儚さや優しさを感じる

胸に沁みる小説だった。


横山秀夫の小説を読んで
初めて感動した。


じんわりと残るあたたかみを
胸に感じて

気持ち良く読み終える事が出来た。


こんな感じの小説なら
もっと読みたいと思った。











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Last updated  December 13, 2009 01:52:23 AM
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