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テーマ:本のある暮らし(3312)
カテゴリ:本
●読んだ本●
「舞面真面お面の女」 野崎まど著 メディアワークス文庫
■あらすじ■(抜粋) お面の名を持つ男と お面の女の物語。 工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、 ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、 山中の邸宅に赴く。 そこで頼まれたこととは、 真面の曽祖父であり、 財閥の長だった男、 舞面彼面(まいつらかのも)が残した遺言の解明だった。 従姉妹の水面(みなも)とともに 謎に挑んでいく真面だったが、 不思議なお面をつけた少女が現れたことによって 調査は思わぬ方向に進み・・・・・・・? 第16回電撃小説賞<メディアワークス文庫賞>受賞者、 野崎まどが放つ異色ミステリ! ■感想■ 古本屋で見つけた真新しい文庫本だったが、 変わった題名と表紙のイラストに惹かれ手にした。 あらすじを読むと謎解きのようで 楽しそうだったので珍しく買い求めた。 山中の叔父の邸宅に向かう地味な始まりだったので 話がどう転がるのか全く想像が付かず、 のらりくらりと暇つぶしに読んでいたのだが これがどうして大層楽しかった。 文章は難しい言葉や 奇をてらった単語も使われていないので 読みやすいうえに 淡々とした文章の中に謎がいっぱい散りばめられていて 気持ち良く読む事が出来た。 お面の少女が人を喰ったような 百戦錬磨な性格で(私の対極の人間だなぁぁ) 相手が誰だろうと関係なく対応するのだが 非常に頼もしくて大好きになった。 遺産の謎解きはちんぷんかんぷんだったが 解ってみれば納得が行き、 しかもどんでん返しもあって 読後感はとても愉快愉快。 ミステリを読んでこんなに愉快でワクワクしたのは 初めてではないだろうかと思った。 これで2作目だというので 野崎まど氏の作品は1作目もこれから出るものも 読んでみたいと思った。 いや、愉快愉快♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 2, 2010 03:46:21 PM
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