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August 2, 2010
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カテゴリ:
●読んだ本●


「舞面真面お面の女」 野崎まど著 メディアワークス文庫


舞面真面とお面の女

舞面真面とお面の女

価格:578円(税込、送料別)





■あらすじ■(抜粋)

お面の名を持つ男と
お面の女の物語。

工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、
ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、
山中の邸宅に赴く。

そこで頼まれたこととは、
真面の曽祖父であり、
財閥の長だった男、
舞面彼面(まいつらかのも)が残した遺言の解明だった。


従姉妹の水面(みなも)とともに
謎に挑んでいく真面だったが、
不思議なお面をつけた少女が現れたことによって
調査は思わぬ方向に進み・・・・・・・?


第16回電撃小説賞<メディアワークス文庫賞>受賞者、
野崎まどが放つ異色ミステリ!





■感想■

古本屋で見つけた真新しい文庫本だったが、
変わった題名と表紙のイラストに惹かれ手にした。

あらすじを読むと謎解きのようで
楽しそうだったので珍しく買い求めた。


山中の叔父の邸宅に向かう地味な始まりだったので
話がどう転がるのか全く想像が付かず、
のらりくらりと暇つぶしに読んでいたのだが
これがどうして大層楽しかった。

文章は難しい言葉や
奇をてらった単語も使われていないので
読みやすいうえに
淡々とした文章の中に謎がいっぱい散りばめられていて
気持ち良く読む事が出来た。


お面の少女が人を喰ったような
百戦錬磨な性格で(私の対極の人間だなぁぁ)
相手が誰だろうと関係なく対応するのだが
非常に頼もしくて大好きになった。


遺産の謎解きはちんぷんかんぷんだったが
解ってみれば納得が行き、
しかもどんでん返しもあって
読後感はとても愉快愉快。

ミステリを読んでこんなに愉快でワクワクしたのは
初めてではないだろうかと思った。


これで2作目だというので
野崎まど氏の作品は1作目もこれから出るものも
読んでみたいと思った。


いや、愉快愉快♪












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Last updated  August 2, 2010 03:46:21 PM
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