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January 5, 2011
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カテゴリ:
●読んだ本●


「囚人分析医」アンナ・ソルター著 

矢沢聖子=訳 ハヤカワ・ミステリ文庫







■あらすじ■ 抜粋

妊娠八ヶ月を迎え、
出産に不安を抱く女性心理学者マイケルのもとに
衝撃的な知らせが届く。

刑務所につとめる女性カウンセラーが、
囚人と性交渉し、
医療資格を剥奪されかかっているというのだ。

なぜ女性は逸脱した行為をとったのか?

さらに厳重な監視体制下の刑務所内で、
幼児虐待犯が殺害された。

すべての囚人が
この殺人の容疑者という状況のなか、
マイケルは真相を追うが・・・・・・・

くじけぬ心で事件に挑む熱きヒロインの登場




■感想■

余りにも無謀な行動の数々に
妊娠八ヶ月の女性がこんな行動を取るのだろうか?
と何度も思った。

この作家は性犯罪問題を専門に扱う
司法心理学者・セラピストとして活躍し、
ウィスコンシン州矯正局のコンサルタントに勤務し
世界的に有名な専門家なのだった。

だから犯罪者達の描写はリアルである。

著者がミステリを書くようになった一因に
小説やマスコミでとりあげられる
性犯罪者や精神病質者の描写が
総じて不正確なのが気になったからだそうだ。

日本語翻訳で出版されたのは
本書が初めてだが、
マイケル・ストーン・シリーズとしては4作目だ。

活動的で孤独を好むマイケルは
妊娠による生活の変化と
その後の人生の変化とに戸惑い迷いながら
事件にぶつかって行く。

まさにマイケルはぶつかって行くので
2度出産を経験した私は
ハラハラしっ放しである。

お腹をぶつけたら炎症起こして
痛くて動けなくなるよ、
と言いたい。

初めての高齢出産の妊娠後期は
骨盤がミシミシ広がって腰が痛いよ、
とか

8ヶ月くらいになると
お腹が胃を圧迫して
ご飯が食べられなくなるんだよ、
とか

妊婦がドキドキしたら
赤ちゃんにもアドレナリンが巡るんだよ、
とか

本筋の話し以外の所に
突っ込みたくなった(^^ゞ

心理学者とは思えない行動型の主人公は
アメリカらしい小説だと思った。

でも読みやすかったので
すぐに完読した。

だけど後に残らない小説だったなぁ。















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Last updated  January 5, 2011 03:21:44 PM
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