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テーマ:読書メモ(89)
カテゴリ:本
「災厄の町」CALAMITY TOWN エラリィ・クイーン著
青田勝=訳 2005/4/1 【中古】 災厄の町 ハヤカワ・ミステリ文庫/エラリー・クイーン(著者) 【中古】afb ■あらすじ 結婚の前日に姿を消して三年、 突然ジムは戻って来た。 ひたすら彼の帰りを待ち続けた許嫁のノーラは、 何も訊かず、やがて二人は結婚して幸福な夫婦となった。 そんなある日――ノーラは夫の読みさしの本の間から 世にも奇妙な手紙を発見した。 そこには夫の筆跡で、 病状の悪化した妻の死を報せる文面が…… これは殺人計画か? こんなに愛している夫に、わたしは殺される……。 美しく個性的な三人の娘を保つ旧家に起こった 不思議な毒殺事件。 架空の町、ライツヴィルを舞台に、 錯綜する謎と巧妙な奸計(かんけい・意味わるだくみ)に 挑戦するクイーンの名推理! ■感想 私は小学校や中学校の図書室で ミステリものを沢山読んだけれど、 一番好きなのがエラリイ・クイーンだったと思い出し、 クイーンの何が好きだったのか知りたくなって 50年も経ってから読み返してみた。 ライツヴィルシリーズ第一作として書かれた「災厄の町」は 1942年に書かれた話だ。 76年前のアメリカの話。 エラリイがライツヴィルに着いて、 町の様子を観察し、 楽しく歩き廻る様子から始まる。 今のアメリカよりもずっと 堅実で真面目な暮らしぶりに感じる。 旧家のライト家に起こる出来事に巻き込まれて、 一つの家族と町が変わって行く様子が ていねいに書いてある。 エラリイが観察者の役割を果たし、 裁判の様子も書いてある。 そしてエラリイの人間としての苦悩も、 町の人々が些細な事で揺れ動く弱さも ていねいに書いてある。 単なる謎解きや推理だけではなく、 人々の暮らしや人生を愛情深く描いてある所が、 好きだったのかもしれない。 作家の誠実さや暖かさも好きだったのかもしれない。 これも体調不良で、 途中までしか感想が書いてなかったので ちょっと曖昧な感想になってしまった。 2018年5月20日ごろ読了 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 2, 2018 11:38:37 PM
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