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October 2, 2018
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テーマ:読書メモ(89)
カテゴリ:
「災厄の町」CALAMITY TOWN エラリィ・クイーン著 
青田勝=訳 2005/4/1


【中古】 災厄の町 ハヤカワ・ミステリ文庫/エラリー・クイーン(著者) 【中古】afb
■あらすじ
結婚の前日に姿を消して三年、
突然ジムは戻って来た。
ひたすら彼の帰りを待ち続けた許嫁のノーラは、
何も訊かず、やがて二人は結婚して幸福な夫婦となった。

そんなある日――ノーラは夫の読みさしの本の間から
世にも奇妙な手紙を発見した。
そこには夫の筆跡で、
病状の悪化した妻の死を報せる文面が……
これは殺人計画か?
こんなに愛している夫に、わたしは殺される……。

美しく個性的な三人の娘を保つ旧家に起こった
不思議な毒殺事件。
架空の町、ライツヴィルを舞台に、
錯綜する謎と巧妙な奸計(かんけい・意味わるだくみ)に
挑戦するクイーンの名推理!


■感想
私は小学校や中学校の図書室で
ミステリものを沢山読んだけれど、
一番好きなのがエラリイ・クイーンだったと思い出し、
クイーンの何が好きだったのか知りたくなって
50年も経ってから読み返してみた。

ライツヴィルシリーズ第一作として書かれた「災厄の町」は
1942年に書かれた話だ。
76年前のアメリカの話。

エラリイがライツヴィルに着いて、
町の様子を観察し、
楽しく歩き廻る様子から始まる。

今のアメリカよりもずっと
堅実で真面目な暮らしぶりに感じる。

旧家のライト家に起こる出来事に巻き込まれて、
一つの家族と町が変わって行く様子が
ていねいに書いてある。

エラリイが観察者の役割を果たし、
裁判の様子も書いてある。

そしてエラリイの人間としての苦悩も、
町の人々が些細な事で揺れ動く弱さも
ていねいに書いてある。

単なる謎解きや推理だけではなく、
人々の暮らしや人生を愛情深く描いてある所が、
好きだったのかもしれない。

作家の誠実さや暖かさも好きだったのかもしれない。

これも体調不良で、
途中までしか感想が書いてなかったので
ちょっと曖昧な感想になってしまった。


2018年5月20日ごろ読了





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Last updated  October 2, 2018 11:38:37 PM
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