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テーマ:読書メモ(89)
カテゴリ:本
『パーソナル』上下 リー・チャイルド著
ーPERSONALー 小林宏明=訳 講談社文庫 2018年3月5日初版 【中古】 パーソナル 上 / リー・チャイルド, 小林 宏明 / 講談社 [文庫]【宅配便出荷】 【中古】 パーソナル 下 / リー・チャイルド, 小林 宏明 / 講談社 [文庫]【宅配便出荷】 ■著者 イングランド生まれ。 '97年『キリング・フロアー』で作家デビュー。 アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞。 以後、ジャック・リーチャーを主人公としたシリーズは 現在まで23作が刊行されて、いずれもベストセラーを記録。 本作は19作目、2014年の作品にあたる。 ■あらすじ (上) フランス大統領が演説中に狙撃された。 未遂に終わったが、 1キロ以上の射程距離を狙えるスナイパーはひと握り。 かつてリーチャーが逮捕した 米軍の元特殊部隊兵士もその一人。 捜査に加わったリーチャーは、 海を渡り真相を追うと、第二の暗殺事件が―― 映画化され全世界で大人気のシリーズ、 待望の新作登場! (下) 潜伏中のスナイパーを探して、 ロンドンの暗黒街に足を踏み入れる リーチャーとCIAの才媛ナイス。 無法のセルビア人組織や、 ギャング集団ラムフォード・ボーイズを相手に、 ふたりは命を賭して闘いを挑む。 事件を計画した、意外な黒幕の正体は―― シリーズ最高潮、 一気読み必至のアクション・サスペンス! ■感想 (上) 初めてのリー・チャイルド。 リーチャーものの日本語訳では12冊出版されていて 本作は11作目。 リー・チャイルド原作の映画は 2013年『アウトロー』と 2016年『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』に トム・クルーズが主演している。 主人公のジャック・リーチャーは 家も車も持たず、放浪の旅を続ける米軍の元警察捜査官。 だから、元上司からの連絡は 『アーミー・タイムズ』の退役軍人を探す広告。 しかも恩のある元上司と自分の名前が書いてあり、 断りようが無い。 リーチャーはこうして事件に巻き込まれて行くが、 無駄のない会話で淡々と進んで行く。 軍上層部とのやり取りも、 狙撃犯を絞り込んでいく様子も 常に張り詰めた緊張感の中で淡々と進む。 これが面白くて、 あっという間に読み終わった。 (下) 上が面白くて下も借りて来た。 でも、ロンドンでの危険な潜入がいきなり過ぎて、 なかなか入り込めなかった。 この辺から、読むスピードが落ちて来た。 米英露の軍関係者が入り乱れる中で、 リーチャーは揺るがず、 ナイスを伴って進んで行く。 もちろん19作目とあって、 いろんな事情は省いてあるため これまでの状況を想定しながら読んだのだが、 詳しく知らなくても読めてしまうのが凄い。 2014年の作品なのでリーチャーは54歳。 落ち着いた確実な選択と行動で 青年ではないなと思っていたので納得。 下での深堀りを期待していたのだが、 人間性が見えて来なくて楽しくなくなった。 スタートとして上はスピード感があって 良かったんだけどな。 下の後半は飛ばし読みしてしまった。 どうやら一人称は珍しいらしい。 本作品はあまり評判が高くないので 機会があれば他の作品を読んでみたい。 ついでに訳文のひらがなが気になる。 ひらがなより漢字の方がすぐに意味が伝わるのに、 簡単な単語がひらがななのはなぜだろう? この頃、訳文でよく見かけるんだよね。 どうして無理やりひらがなのか?問題。 ―2021年8月10日頃読了― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 2, 2023 11:02:14 AM
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