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テーマ:ミステリ小説(44)
カテゴリ:読書感想
『運命の倒置法』バーバラ・ヴァイン(ルース・レンデル)著 ―A Fatal lnversion― 大村美根子=訳 ■あらすじ 静かな自然に囲まれたカントリー・ハウスで、 チップステッド夫妻は愛犬の埋葬の最中に 若い女と赤ん坊の白骨屍体を掘り出した。 カントリー・ハウスの元所有者アダム・ヴァーン・スミスは 父からその不吉な知らせを受けた。 10年前のあの忌まわしい出来事が 消しがたい記憶となって甦る。 もし大叔父があの家を父に遺していたなら、 誰も死ぬことはなかったのに……。 過去と現在が交錯し、 様々な記憶の旋律が複雑に絡まり響き合う。 バーバラ・ヴァインが運命のモザイク模様を 冷徹な眼差しで描いたCWAゴールド・ダガー賞受賞作。 (1987年) ■感想 始まりは分かりやすくて読みやすかったのだが、 現在と過去が細かい段落で次々に出て来て、 それが過去なのか現在なのかその間なのか、 誰が誰と何をしていたのか、 どの人がどんな状況と性格だったのか、 分からなくなってしまった。 角川の担当者様のあらすじと思われる 「モザイク模様」とは言い得て妙と思う。 私はそのモザイクが読み取れなかった(´;ω;`) 頭が働かないので疲れたのか、 文体構成が苦手なのか、 混乱して読む気力が失せたので 途中を省いたり拾い読みしたりして 最後に行き着いたけど あちこちが穴だらけな理解なわけで。 人間考察的な物語なんだと思うけど、 人間的興味が湧かなかった。 題名の『運命の倒置法』については まあ思いもよらない経験をした人はみんな思うだろう事で、 読み飛ばしたから断言出来ないんだけど、 アダムの甘さに苛立ち、 若い時に、ゾシーみたいな人との交流は よほど知恵を持っていないと危険に巻きこまれるよね。 と言う自戒の思いを込めた感想。 アマゾンレビューを読むと、 ルース・レンデルの別名で書かれたこの本、 楽しめている人が多い。 今の私には無理じゃった。 ルース・レンデル名での作品は 評判が高いイギリス人女性作家。 翻訳でも60~70冊以上の本が出ている。 なのに1冊も読んでいない(;^ω^) 原題の『A Fatal lnversion』のグーグル翻訳では 『致命的な反転』と出た。 『運命の倒置法』はより深い感じがする。 角川の担当者様に拍手を送りたい。 ―2022年3月13日拾い読み感想―
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Last updated
March 23, 2023 03:54:51 PM
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