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テーマ:腫瘍 癌(5)
カテゴリ:猫
うちには現在猫が2匹いる。 20歳メス三毛猫の小柄なくーたん。 9歳オス黒猫のニャジ君。 20歳の猫は人間にして96歳らしい。 いよいよくーたんは八又になるんじゃないかと 娘が言う(笑) 長年、強烈な個性で差別し続け、 夫だけに甘えてしがみつき、 夫の部屋をテリトリーとして過ごし、 私と娘には目が合っただけでシャーッと威嚇して ネコパンチをくり出す過激な猫だった。 5年前に生死を分ける病状で入院し、 退院後の家で私と娘が必死に看病して 何とか回復して以来、 くーたんの態度が軟化して来たのだった。 威嚇しなくなったばかりか、 2年ほど前から私の膝の上にやって来るようになった。 18年ほども下僕扱いされて来たため、 甘えるくーたんを見る度に私は違和感と嫌悪感があったのが、 この頃はようやく受け入れる事が出来るようになって来た。 起死回生を何度か繰り返したくーたんだが、 2021年頃に後ろ右足脛に腫瘍が出来た。 何度か病院に連れて行くも、 年齢と体力の状態から手術は見送られた。 それがなんと、数か月後に中身があふれ出て来て 腫瘍は小さくなったのだった。 ところが調度その頃、 右前足の付け根の所にも何か盛り上がりが出来た。 それが徐々に大きくなって、 ある日毛が抜け落ちて傷口になった。 病院に連れて行くと、 やはり腫瘍だが手術を耐えられる体力が無いので そのままと言う事になった。 ただ、傷口にばい菌が入らないように カバーをするようにと言われた。 猫の前足付け根にテープなどは貼れない。 包帯もむしり取ってしまうし、足の付け根では不快であろう。 あれこれあれこれ試して工夫を重ねて、 最終的に小型犬用の服を着せる事にした。 そして毎日の傷洗いが始まった。 *腫瘍の写真はグロテスクに感じる方もおられるかと思い、 ここでは隠したものを載せます。 ●で隠さない写真は「3」に出すので、 猫の腫瘍などに興味のある方は 「3」で写真を見て下さい。 2022年6月8日 右前足の付け根の腫瘍の毛が抜けて、 こすれたのか舐めたのか、 傷口が露出するようになった。 くーたんは強気で暴れる猫だから、 傷洗いは一人では無理だった。 病院からもらって来た生理食塩水のパックから 動物医療用シリンジ(注射器)で吸い取り、 私がくーたんを抱えて傷口を固定する係り。 娘が注射器から水を流しながら 綿棒で汚れや膿をこそげ取る係り。 自由になりたいと叫び暴れるくーたんと 何とか傷洗いを達成しようとする2人の人間が 夜に大騒ぎするのだった。 私が道具を準備して用意万端、 娘を呼んで傷洗いをして道具を洗って20分~30分。 最初は時間もかかってしんどかったが、 それが数か月も続くと、 くーたんはテーブルの上に置いただけで 「ああ、そうですか」と準備態勢に入るようになった。 私の脇の下に頭を突っ込んで 傷洗いが終わるのを待つようになった。 2022年7月11日 腫瘍は結構な大きさになり、 厚みが出来てカルデラ化して来た。 くーたんの身体との比率で大きさ分かる。 2022年8月15日 横から見るとかなり盛り上がって来た。 この頃から腫瘍は悪臭を放つようになった。 2022年8月21日 腫瘍は5センチ強まで大きくなった。 根元から1,8センチもせり出している。 この頃は腫瘍がどんどん大きくなるので すごく怖かった。 悪臭は一層ひどくなり、 部屋中が悪臭に満ちるようになった。 腐敗臭ですごかった。 この後、腫瘍は少しずつ大きくなり、 部屋中臭くなって、希望が持てなくて辛くて 腫瘍の写真を撮らなくなった。 2022年9月20日 舌収納忘れが激しくなった 洋服を着たくーたん。 腫瘍は大きくなり続けており、 何の手段も講ずる事ができなくて 絶望的な気持ちになってくらーーくなっていた。 毎晩の傷洗いが辛かった。 もうじきお別れかなと思った。 せっかく19年掛けて仲良くなったのに、 もうダメかなと思った。 そんな中、叫ぶくーたんの声が面白くて 娘と二人でよく笑った。 この頃のくーたんの「にゃごわわわん」が面白くて とても救いになった。 ―2に続く― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 21, 2023 12:27:10 PM
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