テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:碁の本
いわゆる「中の詰め物」が豊富で、他に類を見ない詰碁本。 急所が判りにくい碁盤中央で、裸のヨミの力を試される。 自陣での白兵戦で、確実にトドメをさせるように、ヨミを鍛えたい... そんな模様派には格好の腕試しになるだろう。 もちろん、裏を返せばシノギ派も注目したい一冊だ。 『松風』(松浦吉洋)関西棋院1995
故 松浦九段は大正15年生まれで、久保松勝喜代門下。 久保松先生は研究会では必ず「詰め物」を出されていたというから、 最後の弟子という松浦九段も、その影響を受けたのかもしれない。 久保松先生を最初の師匠とした橋本宇太郎先生も、前田陳爾先生も、 そろって有名な詰碁作家であるところが、さらにうれしい。
本書の出題ページの欄外には、 囲碁ライター橋本篤慶氏による「日本囲碁小史」が添えられており、 ちょっとしたトリビアも楽しめる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 6, 2008 12:12:41 AM
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