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碁盤を囲んで

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February 6, 2008
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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:碁の本

昭和の碁.JPG


本因坊戦七番勝負で「盤側」の経験も持つ直木賞作家が、

昭和を代表する棋士を描く。

取り上げた棋士は、木谷実、呉清源、藤沢朋斎、高川格、坂田栄男、林海峯、

石田芳夫、藤沢秀行、加藤正夫、趙治勲、大竹英雄、橋本宇太郎の12人。

これらに武宮正樹と小林光一を加えて完結する予定であったが、

発表することなく他界されたのが惜しまれる。

『昭和の碁』(江崎誠致)立風書房1993増補版

「私は、強くもなく弱くもない平均的五段」という著者だが、

自らの棋力をわきまえつつも、懸命に対象に迫ろうとする姿勢が好ましい。

その過程で、著者は、対象となる棋士に様々な問題意識を持つのだが、

独自に仮説を立て、碁以外の世界の知識も動員して、考察していく。

その思考過程を辿ることに、この本を読む楽しみがある。

(文中敬称略)






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Last updated  February 6, 2008 12:30:33 PM
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