碁盤を囲んで

前の記事からのつづき

模様の接点に先行したのはGO!さんの方だった。

白は左上に様子見のツケ40を打っておいてから、

42とトんで左辺C8の打ち込みを防ぎつつ、左上への消しの足がかりを築く。

ここでGO!さんが繰り出した黒43が曲者だった。

上辺の白はスソアキなのでL13に受ける気はしないところ。

白G17ツケからのサバキも考えたが、苦しそうだし、得にはならないだろう。

勢いデギッて反発したが、白52までキカされてコリ形。

見事に一服盛られた形だ（苦笑）。

白も左上を消しながら中央に向けて力を貯める。

白62は後手だが、「ひと目の急所」、自らの連絡を確かめた手でもあり、

右方の、キカした黒数子の形が不完全で、いずれヨリツキたいこともあり、

しっかり打っておこうと思ったのだ。

黒65はやや中途半端かな？　ひょとしてクリックミスかもしれない。

黒C8のほうが上方へのワタリと中央へのトビ出しを見合いにされて困った。

白66と65の一子をモチコミにしたところで、盤面を見渡してみる。

黒地は左上33目、右上と右辺で10目、下辺が14目くらいで、合計57目。

白は右上周辺20目、左下から左上22目、

右下は三三打ち込みがあるので、16目を2で割って8目と見ると、合計50目。

地合はいい勝負、中央の打ち方が難しく、細かいヨセ勝負になりそうだった。

ここでGO!さんは地合で引き離す作戦に出る、右下三三打ち込みだ。

しかし、あとでわかったのだが、この日はお互いに体調がすぐれず、

終盤はポンポン打ってしまい、双方に疑問手が続出する。

つづく