テーマ:囲碁全般(743)
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決勝戦の相手は、5年位前に知り合った方だった。 はじめ2子くらいで教えていただき、 ここ2, 3年は、私と同じような棋力曲線を描いてきた方で、 石の踊らない、細かいヨセの碁に強い方である。 たしか3年前にも決勝戦であたり、私が幸いしたと記憶している。 私は白番で、なんとかコミにかけたいと思いながら打っていた。 100手を過ぎて、このままヨセに入るなと思っていたところ、 思いも寄らぬ、しかし筋にハマったオキが飛んできたのだった。 やむなく黒をワタらせて白6とオサエたところで愕然とした。 部分的に眼がない白は、8とキリを入れてマギレを求めるしかない。 黒はなおも11とオキの第二弾である。 白は18とノビを決めて攻め合いの様相に...。 時計は双方5分を切っていた、もちろん切れ負けである。 白34と鼻ヅケまでバタバタと進む。 手数を数える余裕がなく、勘で打っているのだ。 止めるには止めたが手数が判らない(苦笑)。 大会の決勝戦、しかも時間がない、おそらくはこの日ピークの緊張が襲ったのか、 黒はとんでもない手を打つことになる。 切り離された黒5子を生きるために、黒M-2をキキにするべく黒55と出たのだ。 そして白56で黒13子がアタリになったのに気づかないまま黒57と打ってしまった。 黒のオキから延々と来た道で57手目に放心の一着、 私は「すいませんね」といいながら、13個の黒石を取り上げにかかった。 こうして長い長い一日が終わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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