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碁盤を囲んで

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December 1, 2008
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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:棋譜並べ

 

武宮先生の『宇宙流妙手録』の出だしは、>「私には妙手が多い」という、こてこての武宮節だったが、

今並べている『宇宙流快局選』(木本書店)には誤植が多い。

これから購入しようかと思案している方は気になると思うので、記事にしておきます。

 

1.第二十四局第5譜、黒55であるべきところが黒51になっている。 

2.第二十九局第4譜、黒93が白石になっている。

3.第三十二局第4譜、白62が黒石、黒63が白石になっている。

  また、黒87コウトルが、黒85になっている。

4.第三十五局第4譜、白68が黒石になっている。

  また、白86であるべきところが、白80になっている。

5.第三十九局第1譜、黒27ホウリコむ、が脱落している。

6.第四十二局第2譜、白90であるべきところが、白70になっている。

7.第四十七局第3譜、黒25トルが、黒25コウトルになっている。 

8.場所は忘れたが、解説文中、「黒2」が「黒に」になっていた。

9.第五十局、第3譜、ないはずの白56がある。

10.第五十三局の最後、「黒中押勝」は、「白中押勝」が正しい。

11.第五十四局、第2譜、白68であるべきところが、白48になっている。

12.第六十六局、第2譜、黒81が黒91になっている。

13.第六十六局、第3譜、ないはずの白50がある。

14.第六十九局、p72の末尾、「は大苦戦におち入りました」は、「は大苦戦に陥りました」が正しい。

15.第六十九局、第4譜、白50の石に、数字がない。

16.第七十局、第4譜、白96が黒石になっている。

17.第七十五局、第2譜、白54が白55になっている。

不思議なのは、譜面が「囲碁ライター」で作られたように見えるのだが、

同じ数字が二つあったり、白黒の色が反転するなど、棋譜ソフトでは本来ありえない誤植があること。

「一色碁」が打てる倉田八段やヒカルのレベルなら関係ないでしょうが、 

ここだけは黒石を白石と思えというのは、ストレスがかかります。

棋譜を映像で憶えるタイプの方には厄介でしょう。

さて、この本の誤植が多いか少ないかといえば、打碁集としては多いほうでしょうね。

棋譜だけで、75局で1箇所の誤植があるわけですから。

確か日本囲碁体系(並べたのは11冊のみ、大体300局位かな)は、

誤植が一つか二つあったかなあ?という感じ。

『大竹英雄打碁選集』も205局で、一つだけ憶えていて、

『飛天の譜』には2回の改訂を経ていますが、一箇所だけありました。

昔は本のつくり方が丁寧だったとも言えますが、世知辛い世の中の流れに加えて、

棋譜ソフトを信頼してしまっているからこそ出た誤植、と言えますか。

 

この『宇宙流快局選』のいいところも書いておきます。

棋譜が50手で分譜されていること。これは私にも並べやすいですね。

「序」に書かれているのですが、

>最初は1局並べるのに1時間かかるかもしれません。

>しかし、三ヵ月後には1局30分になるでしょう。

>半年もすれば15分で並ぶでしょう。継続は力なり。

 

さあ、あなたもこの打碁集、並べてみませんか?

えー、この記事の誤植は探さないで下さいね。






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Last updated  April 9, 2012 11:07:18 PM
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