テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:GO!ヘキサ十番碁
右辺の折衝はいろいろ変化もあるようだが、黒の手に助けられた格好で先手生きを得た。 この結果、地合は逆転したようだ。 黒地・・・右上7目、右下8目、左上方13目、下辺4目で合計32目。 白地・・・右辺5目、上辺右方8目、中央右上方4目、中央左方3目、左上7目、左下9目、下辺右方10目で、合計46目。 この数字が確認できていれば、白は中央の石に一手入れて、逃げ切りに入っただろう。 しかし、この局面では数えずに勢いで打ってしまった。 考えたことは、この中央の線を切って、上方の黒にプレッシャーをかけ、 その調子で中央の白を守る一手を打ちたいということ。 もう一つ、右辺から下辺につながる黒に対して、白K2や白E2のコスミを利かしたいということだった。 ここでは白11が打てたことが収穫。 ひとまずほっとしたこの場面で、私は地を数えた。 白3、9の2子が獲られなければ、中央はまぐさ場になり、黒地はできない。 あとは左辺を折半するくらいでも逃げ切れると思った。 白2に回って、初めて勝ちがわかった。 実戦では黒3から白10までと決まったが、この右辺の白には黒から手がなかったのだろうか? 第一次十番碁の最終局、右辺の白が死んで負けたのがアタマをよぎった。 268手完、白18目勝ち。 終局図を見ると、白は7カ所に分かれて生きている(あー、しんどかった)。 序盤の無謀なデギリに始まり、効率の悪い生き方を2カ所で繰り返しては外勢を与えるなど、 白は反省する点が多い碁だった。 勝負を分けたのは右辺の折衝だが、黒が全部飲み込みにきたので、思わぬ逆転となったようだ。 黒は右辺で妥協し、中央の白の弱石に対して外側から適当に利かして左辺を占めれば、 中央にも黒地が出来て、悠々と逃げ切れたのかもしれない。 もっとも、黒が妥協しなかったのは、碁を決めに出たと思われる。 この碁の持ち時間は各60分だったが、5分ずつ追加し合いながら打ち続けたので、 それぞれ、90分くらいは消費したことになる。 20時過ぎから打ち始めて、終局は23時半を回っていただろうか? 終局後のGO!さんの感想は、「疲れた」だった。 もちろん私も同感だった。 まだまだ他にも考えるべきコト、読むべき変化があるのだろうが、 勝敗はともかく、一人90分の碁は、今の私にとっては充実感もあり、贅沢な時間だ。 「月に一局だけ」ということが、大事に打とうという気持ちにつながっているように思う。
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