テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:GO!ヘキサ十番碁
よく、「碁はどう打っても一局」、という表現を聞きますが、そういうのは、プロの先生とか、強い人がいうから意味があるわけで、私などは、どう打っても弱いわけですから(爆)。 なぜ、白番両三三なのか、というのは、あまり意味はないです。坂田先生が有名ですけど、それは坂田先生が碁が強いからですしね。「新布石がいいというより、呉先生、木谷先生が強い」というのと同じでしょう。両三三なんていう偏った(??)布石でも、坂田は勝ったものだ、という見方も出来るでしょうしね。 ここ数年の私の布石を振り返ってみると、碁を再開した、日韓W杯の頃、治勲先生の打碁集『若き勝負師』を並べていました。なんというか、地という確かなものを稼いで、あとはヨミを頼りに厳しく打っていくような印象でした。呉清源全集の第一巻が秀策流が多かったこともあって、碁会所でも二隅の小目ばかり打っていました。ところが、武宮先生の碁を並べ始めると、黒番三連星ばかり、まあ、表面的な印象に影響されやすいんですね。武宮先生の白番にも憧れたけど、あんな霞を食っているような(そう言ったのは依田先生でしたっけ)碁は、とても打ち切れないなあと思ったわけです。でも、武宮先生の碁を繰り返し並べたことは、”碁って最初は目に見える地がなくても形が良い方が勝つ”という、不思議なゲームだな、という見方を知っただけでも良かったです。 猿十番碁の最初の頃は、厚く打って最後に追い抜くという気持ちで打っていたんですが、だんだん変わってきましたね。やっぱり私は最初から地が欲しいヤツなんだ(苦笑)、というところに戻ってきた感じです。 今度の宝酒造杯でも布石は決めています。黒番は高中国流、白番は平行でもタスキでも二隅は三三です。一貫性がないじゃないか、といわれそうですが、これはこれで、意味というか、事情と私情がありますが、それはまた、後日(いつだぁ?)。 逆コミがあっても、私は両三三です。終盤までに盤面勝負に持ち込んで、コミ分はヨセで「頑張る」と、自分に言い訳をしました。私よりヨセがしっかりしているGO!さん対して、かなり不遜ですが・・・。さて、白2の直後に、GO!さんが、「サカタ」とつぶやきました。 黒1、3、5の構えは、中国流の星を高目にヨセたものですが、GO!さん曰く、「( )ット・( )ー( )・アタック」だそうで。上達や、いえ、城達也さんと関係があるの?とボケてみたら、親切にツッコんではくれませんでした(涙)。とにかく、なんかGO!スペシャル的な感じですね。これを見たときの印象を書いておきますね(GO!さん向け)。高目にしたのは、白のカカリを上辺からに限定して、絶対右辺に向けて勢力を築くぞという意志が感じられます。ただ、5が低いのはちょっと違和感がありました。高中国流の大家、羽根泰正九段の解説によれば、低い中国流は、勢力でも地でもどちらでも、という柔軟性があるらしいですね。高目は辺より中央に向けた着点だと思うので、私なら、5も高く右辺星に打ちたいです。高目高中国流という言い方になるのかな?宝酒造杯の黒番、これでいこうかな、多分、相手はちょっと心が揺れるでしょう(ホントか)。ああ、本気になりそうです。とりあえず、東洋囲碁で10局くらい打ってみるかな・・・ ただ、このGO!さんスペシャル、中国流よりも一層右辺に進入しにくい印象を受けますね。右辺は5線にボーシして、黒がケイマなら、反対側にツケていく感じくらいしか思い浮かびませんでした。 この黒の「逆向きくの字」のサブリミナル効果なのか、私は6と、くの字に打ちました。この第4局の前に、東洋囲碁で両三三を10局くらい打ったんですが(そればっか)、6の手で、何度か天元に打っていました。黒が白の三三のカタをついてくるのが多かったので、白が隅を確保したときに出来る黒の勢力をあらかじめ消しておく、という意図ですが、ちょっと甘い感じがしていたので、この碁では、左辺の星に打ってみたのです。 しかし、白12は、定石とはいえ、左辺の星と繋がりにくいというか、バランスが悪いですね。さて、この場面で一番大きいのは下辺でしょうか? 黒13は、GO!さんが局後、下図のように打つべきではなかったか、と教えてくれました。 ただ、これは白が左辺に偏って黒の注文。だから、白は下図のように打つでしょうか。 局後に、「実戦の左下の形はよくないんじゃないか?」(武宮先生風)と聞いてみると、「どっちが?」(光一先生風)と言われてしまいました。黒21は確かに要所ではあるけど、白22と攻防の一手を打たれると、左下の黒の壁はもったいないように思います。GO!さんは、「左下、オシきっちゃうのもあったかな」と漏らしていました。こういうコトでしょうか↓ 実戦のその後です。黒が左上を放置して、右上隅の地を主張したので、白は24に打ち込む気合いでしょう。黒は中央へ出て行きましたが、ダメを繋がった結果を思えば、上辺で早生きを目指すのもあったかもしれませんね。 白は中央をポンヌキできたので、右辺へ打ち込む狙いが現実味を帯びてきて、それを楽しみに、まずは下辺の優位を主張すべく、白50といっぱいにツメて見ました。まだ目に見える白地は少ないのですが、黒の右辺はそんなにまとまらないだろうと思い、どちらも地が少ない碁になるだろう(逆コミの負担が重くなりそうではあるけど)・・・これは勝負になったかな、と感じていました。 上の図ですが、一手一手、お互い問題があると思うので、別記事で検討してみます。
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Last updated
May 31, 2010 11:48:35 AM
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