テーマ:囲碁全般(743)
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宝酒造杯の仙台大会のメモです。 前日、土曜子供教室を終えてから、新幹線の車中で、仙台縁の安永一さんの『碁キチ行状記』を読む。幸せな人生を送られた方だと感じる。その後、『打ち込み読本』(日本棋院)をめくる。この囲碁文庫は、実に使える1冊だと思う。頻出の定石、定型について、周辺の配石に応じて、どんな意図で変化を選ぶかまで、とても深く解説してあり、自分の碁はもちろん、初級教室で生徒さんと打つ置碁にも活かせるし、なによりわかりやすい説明のお手本として使えるのだから。本の構成は、先日の宝酒造杯東京大会の名人戦でも活躍していらした伊瀬英介氏。この本は、いくつもの囲碁ブログでも、とても良い本として紹介されている。 当日、コンビニでアーモンドチョコを一箱買って、会場入り、受付を済ませたところで、superlineさんと再会、珈琲をいただきながら、四方山話を少々。今大会の審判長は片岡聡九段、挨拶の途中で派手なシャッター音で写真を撮られた瞬間に、「上手く取れましたか?」と軽妙なリアクションで笑いを取ったものの、「あれ、しゃべること忘れちゃいましたよ・・・」とさらに笑いを誘う。 三段戦結果 第一局(珈琲) 白番両三三、1目半勝ち "行き詰まるヨセ勝負" いやあ、白番なら両三三と決めていたわけだけど、ほんと、これで勝つのは骨が折れるという感じです。とにかく地がちょっとしかできないんですよ。この碁は、中央のヨセが難しい碁で、お互いに首をかしげつつ延々百手くらいのヨセ合い、勝ちが見えたのは、本当に最後の最後だった。 第二局(アクエリアス) 黒番高中国流、中押し負け "シチョウを巡る駆け引き" 黒白ともに高中国流という序盤、白の方はよくつぶやいていて、「ノビるか、二段バネか・・・」などと考えていることをよく口にしていた。左辺の黒の眼が怪しいところ、「やっぱり無理かな」とトリカケを自重、私もシノギは読んでいたので、取りに来れば勝負は決まっていたと思う。中盤、シチョウを巡る駆け引きがあり、記憶が薄れているけど、できれば記事にしたいくらい面白い碁だった。私がフリカワリの判断を誤り、完敗だった。 昼食休憩 この会場は窓がなく、どうも気分が落ち着かなくて参った。お弁当を食べていると、superlineさんが、お知り合いを紹介してくれた。その方はKGSで私と対局したことがあるというSさんだった。囲碁ボケ、子供囲碁(小中団体戦)、教室などの話、『勝利は10%から・・・』の話など、楽しい時間をいただいた。なんでもお子さんのチームが県代表になられたそうで、夏には市ヶ谷でまたお会いできそうで、それも楽しみ。 第三局 (お茶) 白番両三三、中押し勝ち "急転直下の捕り物" お互い一敗を喫して力が抜けた感じの一局、中盤で黒の見損じがあり、種石が抜けて、大石を捕殺。負け碁にもかかわらず、それ以前の手どころなど、丁寧に検討してくれて、勉強になった。 第四局 (珈琲) 黒番高中国流、半目負け ”金箔入りの半目” 300手を越える長い碁だった。ヨセの手順がとても長く、そして最後は半コウを継いで半目負け。相手の方は、勝ちをヨミきっていたようだった。うーん、東北の三段は強い(苦笑)。この碁に勝っていれば、四合瓶が得られただけに、残念な敗局だった(苦笑)。 第五局 白番両三三、19目半負け "手入れを怠る" この碁は、黒模様で二眼の生きを強いられ、その外側に新たな模様が出来るという、黒の名調子で、さすがに観念したのだが、形勢が大差と見て動揺したのは黒の方で、その後、黒氏に失着が続出、終盤で、形勢不明、最後は僅かに刺したようだった。非常に細かい最終盤、私は自陣に手入れを怠り、ダメを詰めた。その直後、地中に手在り!相手が言うには、手入れをしてい「れば」、白1目半勝ちだったとのこと。さらに、一部始終を見ていたsuperlineさんから、手を付けられてからでも、修復する余地があったでしょうと言われ、愕然。「言い訳をしているうちは、本当の力をつけることはできません」(張栩プロ)。あー、言い訳してますね~、いえ、すべて私の不徳の致すところでございます(総理風)。 この結果を見るに、私は並の三段らしい(苦笑)。黒番高中国流で2敗、まあ、力がないから負けるんですが、逆に、白番両三三で2勝できたのは、意外だった。ただ、両三三は、本当に、勝つのがしんどいというか、厳しいというか、う~ん、今後この両三三を追求するかどうか、わかりません。まあ、スピード重視で、たまに星と三三の組み合わせを打つことはあると思うけどね。 次は秋の東京大会、キツイとは思うけど、4段戦で3勝を目指したいですね。そのためにいまから(いまさら?)何をするか、それが問題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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