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昨日は、箱根に日帰りで行ってきた。
温泉にどっぷりとつかっていました。 箱根湯本から宮ノ下までの足として、登山鉄道とバス(道路)を使いました。 登山鉄道は、古くに開発され、スイッチバックという手法をとって、 勾配のある山をあがっていく電車です。 詳しくは、 開発されたのが対象という古い時代であること、自然景観への配慮から、 現代の進んだ鉄道のことを思うと、ロースペックのままの鉄道です。 2両の車両が、えっちらおっちらゆっくり上って、 時には、電車を停止して運転手が席をかえたりしながら、進んでいきます。 ま、それが味であり、休日の電車は混んでしまうということでもあります。 一緒に行った友人が、さらっと「もう一両ぐらい連結して、3両にすればいいのに」といいました。 「3両あればいいのになー」ではなく、 これだけお客さんがいるのに何で2両なの?3両にすれば、もっとお客さんくるのに、頭悪い!とでも言いたげな調子に聞こえました。 帰りはバスを使いました。 道は同じく確か大正時代で狭いし、1車線しかない。 渋滞になりがちなスポットである。 「どーして、二車線にしないのかねー」またもや彼女は言います。 まだ、電車の存在自体を知らない人ばかりの時代に、馬車を前提に作られたそう。 歴史ある道には、道に沿っていろんな店ができているので、容易に拡張することはできないし、 拡張することで、箱根らしさが失われる可能性もあるんじゃないかと思います。 なので、個人的には、都心から近いこの自然を損なうインフラ拡張は望んでいないし、 こういうインフラの中で工夫しながら箱根を楽しむのもまた楽しいと思いますが、 彼女は、 ・人がたくさん来るのだから、それにあうインフラを作ればよい。 ・ほかの観光地(山)でもあるのだから、できないわけがない。 であり、いろんな考え方があるとはいえ、考えの違いに少し腹立たしく思いました。 ここからは、私の想像ですが、 「2両を3両になぜできないか?これだけのお客さんが来るのに商機を逸している」 もしも、その発言を、鉄道会社に経営権のあるエライ人が、鉄道会社の技術社員にしたらどうなるか? 「できないことはないけれど、天候が悪い場合や何らか悪条件が加わったら、安全性を確保しきれない」 というような回答をするケースがあるかもしれない。 そのうち、どこまでなら拡張できるのかなど証明できなかった技術社員が論破され、結局3両になるなんてことがあるかもしれない。 システム系で働いていますが、文系の上司が次から次へとやってくる環境に働いているので、 よくそういうやりとりがうかんでしまったのですが、 何も事故が起こらないうちには、 ・お客さんが喜んでいる ・箱根に来るお客さんが増え、収益がふえて、喜ばしい ・地域経済の活性化につながった など、よいことずくしで、得てしてこういうタイミングで、 いろんな雑誌にその経営手腕が取り上げられ、評価されたりする。 2両しかだめである。 それが思いこみであることもあるでしょうが、 技術者が何となく感じている限界値であることもあります。 それを3両にしてみて、やっぱりだめだと思ったとしても、やめられない。 散々、成果をPRしてしまうと、3両が当たり前となってしまって、 元には戻れなかったりすることがありえます。 それこそ、事故でも起こしてみないとやめられないようなことがあるかもしれません。 自分の身の回りは、文系管理職ばかり。 いつも、彼らがやろうとすることは、実施方法の中身を検討しない、 効果測定(これができたらどうなるか)や費用面(いったいいくらかかるのか)の話ばかりでうんざりしているのですが、 同い年の彼女ですら、こうなのだからーーーとちょっとため息でした。 なんとなく、こういう世の中だから、JR福知山線の事故、JALの事故連発したり、妙に危険なような気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月02日 16時41分44秒
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