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カテゴリ:虚無
やはり、快晴の月曜日、工事の騒音によって目覚めた。
断眠しながらも、我慢して16時まで眠った。 そして目覚めて水道の蛇口を捻ると水が出ないのである。 ライフラインである『水』・・・ これが出ない事にはシャワーすらも浴びられない。 困った私は、作業員の人に「水が出ないんですけどぉ?」 と言ったら、地下水のポンプのバルブを閉めたままで放って置いて しまっていたらしい。トイレの水も流せない状態で、不手際で ライフラインである水を、止めっ放しにしている事に気付かない 作業員に少し腹が立った。しかし、彼らはこの猛暑の中、日向で工事を している。うっかりする事もあるであろう。 しかし、この様な猛暑の中で工事を行なわねばならなくなったのは、 あの憎き大家が面倒臭がって、工事を頼むのを遅らせたからである。 涼しい内に、もう公道の上水道・下水道工事は済んでいた。 その時に私有地の工事の申請をしていれば、作業員の方々も こんな苛酷な中で働かないで済んだはずである。 あの大家の事である。『金のかかる事は後回し、苦情が出てから』 と言う思いだったのであろう。実際、私達借家に住む人々が 物申してから始まった工事であったのだから・・・。 しかし今日の騒音は酷かった。お腹に響くような重低音の地響きが 連続して続いていた。シャワーを浴びている時だけがリラックスできる 時間であるのに、水が撥ねる音も聞きたくもない騒音に掻き消され、 虚無感に陥った。 いつまで耐えねばならないのであろう・・・。 いい加減精神的に限界が訪れそうである。 施工している人は、お給料をもらっているのであるから、 やるべき仕事をこなしている。その事は承知している。 そして下水管が通れば『直ぐトイレが詰まる』 と言う不安が解消される。此処は忍耐の時であるなと感じた。 しかし熟睡できないのが辛い。 今日も夕方になってゆっくりとスーパーマーケットへの道を 歩いていた。草花は水を飲みすくすくと育つ。 私はお酒を飲みリラックスを覚える。 日毎に背を伸ばす稲に見惚れ、手をかざしながら夕陽を見る。 そろそろ空の色をバリエーション豊かに変えてくれる時間帯であった。 明日は夕方から病院へ行って、お薬の組み立てを変える。 その時、『アビリファイ』が処方される事になるであろう。 後、眠剤も少し変更になる。 『アビリファイ』は、決して過食嘔吐を止める薬ではない。 そんなお薬は今後も出てこないであろう。 うつ病も患っている私に、この薬の様々な作用で抑うつ気分を和らげ、 上手くいけばそれによる過食衝動も、少なくなる見込みがあるという訳で 処方されるのである。詳しくはネットでこのお薬の事を調べて頂ければ 分かると思う。 スーパーマーケットからの帰り道、空はもう薄紫色をしていた。 違う方向を見れば、橙色を讃えている。藍色の部分もある。 この時間帯の、空色グラデーションは目を瞠るほど美しい。 特に私は月がだんだん明るさを増し、存在感を示した頃 まだ仄かな温かみを残した空が美しいと感じる。 両手に重い買い物袋を提げたまま、立ち止まって空を見上げていた。 薄い綿飴の様な雲が流れていた。 私は子どもの頃、雲に乗れると信じて疑わなかった。 それはドラ○もんの影響もある。タケ●プターで空を自由に飛び 道具で雲を固めふわふわとしたそれに横たわる、のび△。 羨ましくて仕様が無かった。淡い思い出である。 明日の病院に備えて今日は早目に眠らねばならない。 しかし夕方、他の患者さんの診察が全て終わってから 私の診察は始まるので、17時迄に病院に着けば良い。 少しお薬を削って服用し、浅い眠りでも少しは心身を休め、 余裕を持って準備をしていけたらと感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.31 21:27:34
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