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カテゴリ:診察・カウンセリング
とうとう7月も終わり、8月が始まった。私にとっては
苦難の日々が始まったと同然である。暑いと体力が物凄い 勢いで奪われていく。だから私は秋や晩秋が好きである。 久し振りに、今日は病院へ行った。母に送迎してもらったので あるが、車にガタがきている為、辛かった。 クーラーを付けたまま、信号待ちをしているとエンジンが止まる為、 信号で止まるたびにクーラーを消すので、車内は物凄く暑かった。 黒色の車なので、余計に日光を集めて暑く、汗が出て気分が悪かった。 冷房の効いている病院に着いたら其処は天国の様に感じた。 今日病院へ向かったのは、お薬の組み立て直しをする為である。 主役はエビリファイである。 以前は『アビリファイ』と呼ばれていたが、 他の抗うつ剤『アビリット』と混同しやすいので 呼び名は変わった。英語表記も、『ア』の部分は『アとエ』が混ざった 言い方(上手く言えないが)なので、どちらでも良いが・・・。 その為に、日中服用している薬が大分変わった。 先ず私に合っていたアナフラニールとトリプタノールは削られた。 そして大好きなベゲタミンAも、成分内の 抗ヒスタミン剤が色々症状の邪魔をしている事で無くなった。 けれども、成分内のコントミンとフェノバールは処方して頂いた。 そして主役のエビリファイについて。 パンフレットとその説明書を頂いた。 簡単に説明すると、脳内物質であるドーパミンがいつも 普通の3分の1だけ分泌される状態になるのである。 ドーパミンは、覚せい剤を用いるとドカンと分泌され 過覚醒状態になる物質である。それが著しく少なくても、多くても 困った事になる。3分の1が丁度良い状態で、滑らかな感情を 保てる状態になるのである。つまり、 ドーパミン神経系に関して、過剰若しくは低下した シグナル伝達から“安定化した”シグナル伝達に なるという事である。 例えば、心の病気の人が或る日、やけにテンションが高くて その後ズドンと堕ちてしまう事がある。また、動く力も無く、 無気力で厭世観を抱いている事もある。そんな時、これは脳に働きかけ 丁度良い状態にしてくれるのである。 副作用は他の精神系薬と変わりは無い。糖尿病・その危険因子を持つ人は 気を付けねばならないが・・・。 このお薬は、摂食障害の人には処方されない。 飽くまで統合失調症の薬である。 なので私の病名も新たに加わった。その要素があったので 仕方ないが・・・。 私の様に、一寸した事で気分が急激に上がったり、下がったりする人に 処方すると良い効果を表す。アメリカでは 『躁うつ病』にも適用されている。日本は未だである。 新薬なので、明日飲むまでどんな効用を私に与えるか解らないが、 勇気を出して服用してみようと思う。 そして最後に、『痩せ願望』についての話になった。 『千と○尋の神隠し』では『ハク』の状態の事である。 ハクは、名を奪われ湯婆の下で良い様に扱われ、使い物にならなくなったら 棄てられる運命であった。 名は魂又は魄を表すと言っても過言ではない。 それを奪われると人は誰しも思うことがあるであろう。それは 『悔しい』と言う気持ちである。 小さい頃から『悔しい』想いを抱え生きてきた。 体罰を受けた事も、怒鳴られた勢いで裸足で外に追い出され、 ドアの鍵を閉められた事も、神経性胃炎を患って胃痛にのた打ち回って いる時に笑われた事等・・・数え切れないほどある。 そして私は妥協を繰り返しながらでないと、生きられなかった。 『悔しい』・・・。 また新たに、自分の中の感情を認めることが出来たように思う。 それが分かっただけでも大収穫である。 主治医には、「偶には“悔しい!”って叫んで良いんだよ。」 と言われた。一人で叫んでも虚しいので、それはお酒の力で 慰めるしかないであろう。 新たに気付いた自分の奥底の気持ち、『悔しさ』。 少しずつ、心の底に眠っている感情を認められるように なりたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.01 22:27:28
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