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カテゴリ:診察・カウンセリング
早朝から雨がぽつりぽつりと降り始め、
やがて静かな朝に雨音が響き始めた。 その所為か、いつもより涼しい風が吹く。 こんな風に包まれて眠りたかったが、 今日はカウンセリングへ行く為に 眠ってはならない日であった。 一旦眠りに堕ちてしまうと、起き上がることが出来なくなるので、 午前中から予定のある日は眠れない。 なので時間潰しにと先日購入したDVDを観ていた。 それは『笑の大学』である。2回目の視聴になるが 1回目では気付かなかった笑い所があったり、 泣ける所は泣けたりして、飽きない。 ゆっくりと麦茶を飲みながら、支度を始める時間を待った。 そして2ヵ月半振りに、カウンセリングルームに入った。 このルームは実に落ち着く。「ただいま」と言いたくなる程に。 そして、6月半ばからここに訪れる事が出来なかった事を 後ろめたく感じ、 『見棄てられるのではないか』 『長い間お休みが続いて、先生は怒っているのではないか』 『怠惰な私に呆れているのではないか』 と言う不安があったが、先生の顔を見た途端、 そんな瑣末な不安は吹き飛んだ。 飽くまでも優しくルームに迎え入れて下さったのである。 一睡もしていなかったので、きちんと思いを話せるかどうか、 一抹の不安もあったが、空白の期間の出来事や今の自分の状態を 何とかお話しすることが出来た。 拙い言葉でも真摯に受け止めて下さり、 安堵の念が広がり心から落ち着いている自分を感じた。 カウンセラーは、どこまでも私の未来への可能性を 信じていて下さる。 「もう私は駄目だ。このまま朽ちていくだけだ。」 と思っていても、それは今だけの事で、この先は そうでないかも知れないという希望を持たせて下さる。 私の心の醜い部分も吐露できる場所。 凄く凄く大切な場所である。 これからは隔週でカウンセリングを行う事が決まった。 そしてカウンセラーは最後まで温かく優しい目をしていた。 そっと心の中で咽び泣いた。こんな私を温かく迎えて下さる、 見棄てないでいて下さるカウンセラーには感謝してもしきれない。 毎日こうしてブログに文章を綴る事で、幾らか客観的に 自分を見つめられるようになった。 『今どんな気持ちなのか。』 『どのような感情を抱いているのか。』 『何故消えてしまいたいと思うのか。』 『何故こんなにも哀しく虚しいのであろうか。』 しかし、やはりカウンセリングルームと言うあの場所でしか 吐露できない気持ちも沢山ある事に気付いた。 少々無理して徹夜をしてまで、頑張ってカウンセリングルームへ 行けて、本当に良かったと感じる。 失いかけていた生きる自信、自棄になってしまいそうな程 疲弊している自分を再確認できた。 カウンセラーとは、5年強カウンセリングを続けている。 矢張りカウンセリングは、『積み重ね』が大切であると 強く感じた。私の中にある可能性や希望が、 自分で見出せるようになりたいものである。 過食嘔吐は飽くまでも氷山の一角である症状である。 その下にある部分が少しずつ溶解する『変化』を つぶさに見詰め、見逃さないようにしたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.05 20:35:07
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