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カテゴリ:抑うつ感
ふと空を見上げた、スーパーからの帰り。
そこには、どこまでも黄色く妖しい光を てらてらと零れ落ちそうな光を 讃える満月があった。 朝方の4時頃、月蝕があったらしい。 しかし雨雲に隠れて月は見えなかった。 残念である。 夏の間、暑くて蒲団ではなく タオルケットを敷いただけで 眠っていた。 しかし最近ふかふかの蒲団で 眠るようになってからは、ぐっすりと 泥の様に眠れるようになった。 12時間も眠れたのは久し振りである。 眠っていれば食べるを考えなくて済むので 非常に楽である。起きればお腹も平らで落ち着く。 食事などする必要も無く、それを気にかけることも無く、 空腹である事も感じない。 それでも生きていられるのはきっと、 過食している間に幾許かの栄養が 身体に吸収されているからであろう。 それを考えると、おぞましい感じはするが、 その分眠る前に腹筋を今の所30回する事で 気を逸らしている。 呼吸を整えながら、飽くまでもゆっくりとゆっくりと 足上げ腹筋を10回、普通に見られるスタイルの腹筋を 20回。これをこなさねば眠れなくなった。 そして2日に1回ずつ回数を増やしていっている。 『腹筋を毎日せねばならない』 と言い聞かせている辺り、強迫神経症が垣間見える。 サボれないのである。 そして起床が遅くなっている昨今、 スーパーへ行く時間も少し遅くなった為か、 いつも買っている半額惣菜が売り切れている。 下手をすると、半額お弁当さえ全く無い時もある。 そんな時は自分で作るしかないので、お野菜を買ったり 安売りの冷凍食品を買ったりして凌ぐ。 例え過食だとしても、食べられるものは 限られているので、困ってしまう。 スーパーで、今日は私のちょっと年下位の女の子と その親が買い物をしているのを見かけた。 どうやら焼肉パーティーでもやるのか、 買い物カゴ一杯の牛肉・豚肉。そして野菜や お菓子などをカゴ2つ分山盛りにしていた。 『嗚呼、私もこんな病気でなかったら 今頃家族と一緒に食卓を囲んでいたのであろうか・・・。 母も妹も姪も弟も揃って、美味しい料理を腹八分、 「美味しいね」と言い合いながら その場を楽しんでいたのであろうか・・・。』 一瞬そのような想いが頭を駆け巡った。 しかしこれも運命であろう。仕方の無い事なのであろう。 哀しいが、受け止めねばならない現実である。 閑話休題。 この頃毎日、シェイカーを振ってカクテルを作っている。 しかし、中々振り方が上達しない。 筋肉の無い腕が直ぐに疲れてしまう為、 リズムが乱れてしまうのである。 カクテル作りを本職としているバーテンダーのように、 美しい音色でシャカシャカと続ける事は 本当に難しいと感じた。やはり日々練習を積み重ねるしか 無いのであろう。板に付くまで頑張ってみたい。 そしていつかは、お客様に振舞えるように なってみたい。私のささやかで儚い夢である。 その前に自分の病気を寛解に向かわせる事を 第一に考えねばならないのであるから。 きっと摂食障害は、或る日ぴったりと治っている ものではないと感じている。 ゆっくりゆっくりと階段を上るように 寛解へと目指していくのであろう。 勿論その途中で足を踏み外して、階段から 落ちてしまう事もあると思う。 しかし、毎日目に見えない位の変化があるように、 いつの間にか、階段を厳かに1段1段、 しっかりと足を踏みしめて上の段階を目指し 進んでいるという事を信じたい。 何事も『中庸』が大切であると感じる。 極端な方向へと振られてしまうと、自分が見えなくなる。 そんなに生き急がなくても、1分1秒の長さは変わらない。 けれども焦りたくなる気持ちは十二分に承知している。 『過食嘔吐』という病症は非常に苦しいものであるから・・・。 けれども急いで階段を上ったら、その分落ちてしまうのも 早いという事は胸に留めて置かねばならない。 『急いては事を仕損ずる』・・・。 もう12年目になる摂食障害。そしてその他の病気。 ゆっくりとそれらを見極めて、 中庸を目指せたならと願って止まない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.08 20:55:07
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