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凍えたココロ

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2006.10.06
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丸い丸い月が、白く輝いていた。

時々叢雲がそれを隠すが、

空には悠然と存在感を示している。

昨日とは打って変わって

とても心地良く晴れた金曜日。

近所の子ども達は

提灯行列で大きな掛け声を発しながら

近所を練り歩いている。

そしてそれが終わると獅子舞の見物が

出来るそうである。

そして明日は地方祭りで

この地域の企業や学校は休みになる。

今日よりも増して、賑やかな1日と

なるのであろう。







この頃、ずっとうつ状態が続いている。



「何もしたくない。」

「何もかも面倒臭い。」

「ずっとずっと眠っていたい・・・。」




これは、私の心がこう着状態にあるという事。

戦場で基地に隠れ、弾丸が飛び合っていなくても

休戦状態でもなく終戦でもなく、只管体力・精神力を

消耗している状態なのである。

だから、私は何もしていなくても

常に戦争状態なので、消耗し続けているのである。







過食嘔吐・・・。

これは、過食嘔吐に意味があるのではなく、

過食嘔吐をさせるものに意味があるのである。

それは、『こころ』である。

勿論その行為は物凄く苦しいが、

この『こころ』を仲間外れに

してしまっては蔑ろにする事と同じである。

過食する心を無視したり仲間外れに

してしまったら、その心が可哀想である。







私にとって、過食嘔吐の時間

解離状態にある。防衛反応で、反射的に

そうなってしまう・・・。

半歩くらい精神が後ろに下がっていて、

黙々と過食を続ける自分を傍観している。

でも、現実を受け止めねばならない。

そこから私が始まるのであろう。







『寂しい・哀しい・心細い・辛い・苦しい』

と言ったこころが暴れ回っている状態が、

過食嘔吐なのである。

そんなこころを余計に責めたら

救いようが無い。







小学6年生の時、私は毎日両親の激しい喧嘩を

目の当たりにして、ストレス性胃炎になった。

お腹が痛いだけでは病院へも連れて行ってもらえず、

毎日うずくまって痛みに耐えていた。

その痛みは、授業中にも訪れた。

或る日、我慢できなくなって担任のオバサン教師に訴え

保健委員の子と一緒に保健室へ行った事がある。

しかし私が出て行った後、その教師は、



「ああいうのが情けない人間の象徴だ」



と罵ったのである。

家も学校も地獄だと思った。

大人に振り回される、そんな子どもだった。

しかし、今私が過食嘔吐を排除しようとしている

気持ちは、その大人たちと変わらないのである。

自分もまた、自分の心を蔑ろにして

除け者、仲間外れ、邪魔者として扱おうと

しているのと一緒なのである。

だから、過食嘔吐する自分を

決して責めてはならないのであろう。







『寂しい・心細い』と言うのは、心の叫びである。

押し潰されそうになっている心の叫び・・・。

これを無視したり、除け者・邪魔者として仲間外れに

してしまったら、虚無感が酷くなるであろう。

だから、自分の心を素直に受け容れて、

過食嘔吐をしようとする想いを汲まねばならない。

想いとは抽象的過ぎて実態を掴み憎いものであるが、

つぶさに感じる『苦しい・哀しい・辛い・心細い・寂しい』

という感情は、胸を刺すように感じられるものである。

まずは、それらのこころを蔑ろにする事なく、

押し潰すような自虐的行為に走らず、

落ち着いて向かい合うことが必要であろう。

そして無理だけはしないようにしよう。

『辛い時は辛い』と自分に正直になりたい。





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Last updated  2006.10.06 20:35:41
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