凍えたココロ

そこはかとなく、心が落ち込む。

この２～３日はそんな状態である。

何をするにも気が塞ぎ、

読書も出来ず、唯ぼんやりと

ＴＶを眺めて

時間が過ぎ行くのを

感じる･･･。







夜明けが近くなると、

新聞配達のバイクの音や

自転車を漕ぐ音が聞こえてくる。

眠りに就く頃になると、

小鳥たちが囀る声が聞こえる。

そんな小鳥の啼く声を聴きながら、

私はやっと枕に顔を埋めて

眠りに落ちる。

やっとささくれ立った意識から

解放されるのである。







心が塞いだまま、

時間が来ればいつもの様に

過食が始まる。

無我夢中に･･･只管に

食べて食べて食べ続ける。

そこに心なんて無い。

意識は一歩後ろに退いて

黙々と食べている自分を見ている。

胃に限界が来た時、やっと自分に戻り

嘔吐する。

毎日同じ繰り返し。

毎日これの繰り返し。

そして全てが終わった後、

惚けて、抑うつ状態になるのである。

罪悪感で一杯になるのである。







自分を等閑にして、

こころを疎かにしている。

それが抑うつ状態に繋がっている。

特に大切にせねばならないのは、



『過食に至るまでの心の機微』



であろう。

どういう動きがあって、

どんな想いがあって、

私は過食と嘔吐をしようとするのか･･･。

今はまだ、



『その時間がきたから』



と言う考え・想いしか浮かばない。

半ば強迫観念で、この行為をしているからであろう。

勿論過食と嘔吐は

苦しく、哀しく、辛く、痛く、虚しい。

けれども、毎日

『やらねばならない』

と心に刻み込んでしまっている。

そしてそれをするからこそ、

こころの平穏を保っていられる部分がある。

落ち着きを取り戻したり、苛々が発散されたり

している。







だから、

『過食嘔吐』と言う症状だけを

問題視して、忌み嫌ってはならない。

何かのメリットはある筈であるから。

だからその行為に至ってしまう前までの

心の状態や動き、想いというものを

鑑みる事が必要なのである。

この行為はこころの叫びである。

ＳＯＳである。

それをどうして邪険に出来ようか･･･。

その叫びを受け止め、どうして今哀しいのか、

苦しいのかをよくよく考えてみるのも

必要であろう。







朝の挨拶を交わす小鳥たちの声。

私はそれを聴きながら、やっと１日を終える。

そして“ただいま”と巣に帰ってきた挨拶を交わす

小鳥たちの声と共に私の１日が始まる。

我ながら、この乱れ切った生活リズムは不味いと感じる。

しかし、朝や昼など明るい内から起きてしまうと、

どうしても過食に走ってしまうのである。

その原因もよくよく考えてみたいものである。

何れにせよ、焦っても何も上手くいかない事は

分かっている。

だからゆったりと、こころに大きな負担をかけず、

過ごす事が大切であろう。

そしてそのこころには、栄養も与えねばならない。

また近い内に文庫本を購入して、

日中を穏やかに過ごせるようになりたいものである。