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2006.10.25
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カテゴリ:抑うつ感
朝晩は涼しさを通り越し、

肌寒さを覚えるようになった。

これ位の季節が丁度良い。

ふかふかの掛け蒲団に包まると

やっと1日が終わったと言う

安堵感に包まれる。

そして後は眠るだけだと想うと、

煩わしい事を一切合切忘れて、

やんわりとした眠気に包まれていく。

この瞬間が私を救っていると言っても、

過言では無い。







そして何度かの断眠を繰り返した後、

薄暗くなった頃に起床する。

ぼやけた頭を醒ます為、熱めのシャワーを浴びる。

ただ、うつが酷い時はシャワーを浴びるのが

しんどくてしんどくて堪らない。

けれども、強迫観念のほうが強く、

『シャワーを浴びて身を清めねばならない』

と言う想いの下、怠い身体を

必死に動かす。

低栄養状態でもあるので、毎日少しずつ

シャワーを浴びる事で随分体力が奪われていく。

でも、綺麗さっぱりした爽快感は心地良いので、

無理にでもシャワーを浴びるようにしている。







そして夜になり私の頭を悩ますのが

過食と嘔吐である。

今日スーパーへ行ったら、いつも購入している

半額惣菜が売り切れていた。

この店には総菜屋が2店舗入っているのであるが、

片方は全て半額になっているのに対し、

もう片方は元値やより高く売ろうとしているのが

見え見えで、半額シールはエプロンのポケットに入れて

いるのに、他のお客さんの周りをうろうろして

様子を見たり、商品の並べ替えをしたりするだけで

半額シールを貼ろうとしない。

店舗内の人によっては、直ぐにババッと半額シールを

貼っていってくれるのであるが、

ケチなオバサンになると、焦らす様に貼ろうとしない。

ちょっと苛々してしまう。







最近、少しずつ過食食材に費やすお金を

減らす事ができている。

直ぐにお腹が一杯になったり、

安くて大量なものを選んだりと

工夫できるようになってきている。

しかし、一度箍が緩むと

好きなものを好きなだけ購入してしまう。

これではいけないと身を律し、

味は二の次で、質より量と言う感じで

食べ物を選ぶ。

しかしいつも、



「私は一体何をやっているんだろう」



と哀しくなる。

私が食べられるのは過食する為の食べ物だけである。

他の時間は拒食状態で、飲み物で口を湿らせる程度

なのであるから・・・。

そこでずぶずぶと心が沈んでいくのを感じる。

勿論自業自得である事は分かっている。

そしてこれが『病症』なのだという事も。


だからこの状態を受け容れ、昇華せねばならない。







私の毎日には、殆ど変化が無い。

と言うよりも、変化を恐れている。

何か突然思いも掛けない事が起こると、

忽ち焦り、落ち着かなくなり、

半分パニック状態に陥る。

毎日変化が無いように想えても、

本当は少しずつ自分に変化は現れているものである。

いつまでも同じ所を右往左往している訳ではなく、

ほんの少しずつでも歩を進められているものである。

そして、

『こころが揺れる』

という事は悪い事ではない。

こころが健康であるからこそ、揺れて共感したり、

何かを感じたりするものだからである。

ただ、抑うつ状態に陥ると、

こころは凝り固まる。動かなくなる。

思考も停止して、心身共に固まるものである。

その状態は非常に辛いものであると感じる。







こころに棘が刺さっていて腫れたり膿んだり

するのは、治癒反応である。

けれども、“病んでいる所、病む本質”と

今、腐り落ちようとしている部分を選り分けるのは難しい。

腐っている部分と治ろうとしている所が

こころには存在する。腐り行く部分は排除すべきで

あるし、治癒反応を示して腫れたり膿みが出ている部分は

丁寧に治療すべきである。

そして、極端に言えば『過食と嘔吐が病んでいる』訳ではない。

幼い頃から支配されている部分が病んでいる所なのである。

そして、『こころが揺れる』力がなくなるのが

『病む』と言う訳である。

人間はのこころは揺れて、揺り返しがある事で

営みを続けているのであるから。

私は強情にも揺れる事が恐くて静止しようとさせている

感じが否めない。

少しずつこころの揺れを許して、

小さな一歩を、前へと進めていければと

願って止まない。





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Last updated  2006.10.25 20:47:56
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